Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Slackbot × RAG で実現する社内情報検索の最適化
Search
howdy39
October 02, 2024
Technology
2
510
Slackbot × RAG で実現する社内情報検索の最適化
howdy39
October 02, 2024
Tweet
Share
More Decks by howdy39
See All by howdy39
AI新時代 情シスが向き合うべきAI活用戦略
howdy39
0
160
GAS x スプレッドシート x Looker Studio を組み合わせたデバイス管理 / DeviceMangent with GAS, SpreadSheet, Looker Studio
howdy39
3
1.5k
ChatGPTを使った 社内アシスタントBOTを作りました / ChatGPT Assistant Bot
howdy39
0
620
WebPagetestで始めるパフォーマンス計測 / Performance measurement starting with WebPagetest
howdy39
4
650
Storybookを用いたVue.js共通コンポーネント開発との戦い / stores-fights-storybook
howdy39
5
8.6k
gas-webpagetestで パフォーマンス計測を始めよう / get-started-measuring-performance-with-gas-webpagetest
howdy39
0
2.4k
Promise
howdy39
1
360
カラーユニバーサルデザイン / color universal design
howdy39
0
890
Geolocation API
howdy39
0
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
Cursorをチョッパヤインタビューライターにチューニングする方法 / how to tuning cursor for interview write
shuzon
2
190
AOAI で AI アプリを開発する時にまず考えたいこと
mappie_kochi
1
680
LLMの開発と社会実装の今と未来 / AI Builders' Community (ABC) vol.2
pfn
PRO
1
130
テストコードにはテストの意図を込めよう(2025年版) #retechtalk / Put the intent of the test 2025
nihonbuson
PRO
5
890
Pythonデータ分析実践試験 出題傾向や学習のポイントとテクニカルハイライト
terapyon
1
140
LangfuseではじめるAIアプリのLLMトレーシング
codenote
0
150
Simplify! 10 ways to reduce complexity in software development
ufried
2
250
Why Platform Engineering? - マルチプロダクト・少人数 SRE の壁を越える挑戦 -
nulabinc
PRO
4
410
Terraform にコントリビュートしていたら Azure のコストをやらかした話 / How I Messed Up Azure Costs While Contributing to Terraform
nnstt1
1
480
本当に必要なのは「QAという技術」だった!試行錯誤から生まれた、品質とデリバリーの両取りアプローチ / Turns Out, "QA as a Discipline" Was the Key!
ar_tama
9
4.4k
Coding Agentに値札を付けろ
watany
3
470
Next.jsと状態管理のプラクティス
uhyo
5
2k
Featured
See All Featured
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.3k
A better future with KSS
kneath
239
17k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.5k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.7k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.2k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
336
57k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
68
11k
Visualization
eitanlees
146
16k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.6k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
56
9.4k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.3k
Transcript
Slackbot × RAG で実現する社内情報検索 の最適化 STORES 株式会社 中野 達也 1
自己紹介 STORES 株式会社 IT本部 シニアマネージャー 中野 達也@howdy39 SIerやフリーランスでソフトウェアエンジニア →(STORES)フロントエンドエンジニア →(STORES)情シス
2 2
どんな Slackbot をつくってるの? どのような仕組み? RAGのノウハウを紹介 目次 3
どんな Slackbot をつくってるの? 4
Slackで質問を投げかけると社内のドキュメントを読み込んで回答してくれるBOTを作成 5 5
BOTがあることで、ドキュメントを探すコストを下げられる 6 6 BOTがあることで、ドキュメントを探すコストを下げられる ヘルプデスク工数のコスト
どのような仕組み? 7
RAGで実現 8 8 ベクトル情報 を登録・更新 ・削除 Embedding (ベクトル 化) Webhookで
記事情報を送 信 質問する 実行 ベクトルで記 事を検索 Embedding (ベクトル 化) 記事内容を入 れて質問 回答結果を返 す 記事を 作成・更新・ 削除
RAGはフローが大きく2つにわかれるのでどこの話をしているかのイメージが大事 9 9 ベクトル情報 を登録・更新 ・削除 Embedding (ベクトル 化) Webhookで
記事情報を送 信 質問する 実行 ベクトルで記 事を検索 Embedding (ベクトル 化) 記事内容を入 れて質問 回答結果を返 す 記事を 作成・更新・ 削除 ベクトルDBへ格納 ベクトルDBから検索
「ベクトルDBへ格納」の詳細 10 10
「ベクトルDBから検索」の詳細 11 11
RAGのノウハウを紹介 12
ノウハウその1「初期データの反映」と「差分データの反映」の設計が大事 13 13 差分データの反映 初期データの反映 インポートするだけなので 簡単 難しい Webhookがあればいいが ない場合にどうするかの設
計が大事
ノウハウその2 マークダウンから無駄なデータを削ぎ落として登録 14 14 ここ!
ノウハウその2 マークダウンから無駄なデータを削ぎ落として登録 | コード例 15 15 imgタグを除去 brタグを削る 4つ以上の罫線の ”-”,
“=”, “〜” を3つに減らす 太字 “**” を除去 2つ以上のスペースを1つ に減らす 複数の改行を1つに減らす
記事の内容にもよるが 適当な記事をピックアップしたところ 文字数が 39,219→20,025 に削減 ノウハウその2 マークダウンから無駄なデータを削ぎ落として登録 | 削減効果 16
16 500文字ずつチャンクしたとしたら 分割数が80→40まで削減できた
ノウハウその3 データを収集するのが大事 17 17 ここ
ノウハウその3 データを収集するのが大事 | 例 18 18 これ
ノウハウその3 データを収集するのが大事 | 可視化 19 19 フィードバック メッセージを返却 (ランダム) フィードバック結果
のログをスプレッド シートに残す 利用状況とフィード バックをLooker Studioで可視化
ノウハウその4 Rerankを必ず入れる 20 20 ここ
ノウハウその4 Rerankを必ず入れる | チャンクを多く取ってRerankで絞る 21 21 100チャンクを Rerankして上位10 チャンクを取得 ※
類似度:高 topN=100 のチャンクを取得 ※ 類似度:低
Slackbot x RAG 環境を作り従業員の業務効率を向上させよう (ついでに情シスのヘルプデスク工数を削減する) RAGの全体像(登録フロー, 検索フロー)イメージしながら設計・ 実装・改善をしていくとよい まとめ 22
22
ご清聴ありがとうございました! 23