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論文紹介のやり方 / How to review

kaityo256
February 19, 2025

論文紹介のやり方 / How to review

研究室内の説明資料

kaityo256

February 19, 2025
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Transcript

  1. 6 スライドの構成 10枚あれば十分。20枚は超えないこと。 1. タイトル 2. 研究全体の背景 3. 問題意識 4.

    論文の目的 5. 手法の説明 (2~3枚程度) 6. 結果 (2枚程度) 7. まとめと考察 構成例
  2. 7 タイトル 論文タイトル、リファレンス、著者名を必ず書く Review: “Ostwald ripening in multiple-bubble nuclei” H.

    Watanabe, M. Suzuki, H. Inaoka, and N. Ito J. Chem. Phys. 141, 234703 (2014) arXiv:1407.0102 タイトルに「Review:」等とつけておくと自分の研究と 間違われなくて良いかも 引用の無い記述は「自分の研究・意見・結果」とみなされる
  3. 8 論文リファレンスについて 出版された査読論文は以下の情報で指定できる J. Chem. Phys. 141, 234703 (2014) ジャーナル名:Journal

    of Chemical Physicsの略 (省略の仕方は決まっているので調べること) ボリューム:太字にするか、Vol. 141などと表記する 最初のページ番号:p. 234703と表記することも 論文番号になっている場合もある ※会議録などを除く 上記三つで一意に決まるが、出版年もつける
  4. 13 AIとの付き合い方 AIの活用はOK • 英語を和訳させる • 論文の要約を報告させる • 知らない単語を説明させる •

    重要な先行研究を探させる AIによる手抜きはNG • AIに和訳させて自分は英語を全く読まない • AIが提案した内容の裏を取らない • 質問されても「ChatGPTがそう言ったので」と答える 大学、大学院における最も重要な知的活動は「文章を 読む力」「文章を書く力」を鍛えること そこを手抜きしてしまうと研究室活動の価値が消える
  5. 14 まとめ 自分が感じた「面白さ」が伝わるようにする 情報を詰め込みすぎない →「何を話さないか」が大事 Tell the truth, nothing but

    the truth, but not the whole truth. 質問やツッコミを過度に恐れない 時間を計ってゆっくり話す練習をすること