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アジャイルチームがらしさを発揮するための目標づくり / Making the goal and...

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November 21, 2024

アジャイルチームがらしさを発揮するための目標づくり / Making the goal and enabling the team

Agile Japan 2024
https://2024.agilejapan.jp/
での登壇資料です

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KAKEHASHI

November 21, 2024
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  1. 小田中 育生(おだなか いくお) 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、 2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケ ハシにジョイン。 薬局DXを支えるVertical SaaS「Musubi」をコアプロダクトに位置

    づけ、「しなやかな医療体験」を実現するべく新規事業のプロダ クト開発にコミットしている。 著書: • いちばんやさしいアジャイル開発の教本 • アジャイルチームによる目標づくりガイドブック ブログ: dora_e_m|note X: @dora_e_m
  2. © KAKEHASHI Inc. 目標 環境 チーム よい目標設定をするために 明確で具体的 ミッションへの共感 メンバー同士の相互理解

    チャレンジ推奨の気風 目標と評価の切り離し SMARTな目標設定 チームビルディング OKR
  3. © KAKEHASHI Inc. OKR Objectives(目標)とKey Results(主要成果) Key Results • 何を目指したいのか?と

    いう問いに対する答え • 気後れするくらいの高い レベル • 3-5個に絞る • 目標までの到達度を測定 する指標 • 定量的で計測可能なもの • 1つのObjectiveに対し3個 ほど設定 Objectives
  4. © KAKEHASHI Inc. 最上位目標がこうだったとする 組織 設定:ECサイトを提供する企業の開発組織 日本のEC市場でシェアナンバー ワンを達成するため、最高のUX と信頼性を実現する開発組織に なる

    サイトの平均ページ読み込み時 間を3秒から1秒未満に短縮 システムの可用性を99.95%から 99.99%に向上させる 新機能のリリース頻度を 月一回から週一回に
  5. © KAKEHASHI Inc. 組織レイヤーではOにもKRにも腹落ち 組織 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する ため、最高のUX と信頼性を実現

    する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 平均ページ読 み込み時間を 短縮したら UXよくなる! やるぞ!!
  6. © KAKEHASHI Inc. チームレベルにブレイクダウン 組織 チーム 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する ため、最高のUX

    と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 読み込み時間を 短くするのか。 まあUXよくなる よね
  7. © KAKEHASHI Inc. 個人レベルにブレイクダウン 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 再訪ユーザーに 絞った目標? どれくらい大事 なんだろう… キャッシュヒット率 を50%→80%へ
  8. © KAKEHASHI Inc. なっていたい姿・提供価値と直結 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています
  9. © KAKEHASHI Inc. チームyabusameの場合 Evolving DevOps Teams and Flexible Organizational

    Culture @Devopsdays 15 Year Anniversary Celebration: Antwerp チームで 目標設定 組織目標 を追う 試行錯誤を繰り返すフェーズではチームで目標を持っていたが、現在は 「PoCの成果を顧客数が多い既存プロダクトに反映し、一気に行動変容をしかける」 という組織目標に直接コミット
  10. © KAKEHASHI Inc. 直接、組織レベルの目標をもつこと • 👍 ◦ 組織目標とは間違いなくアラインメントできる ◦ ブレイクダウンによる意義の喪失がないため、

    高い熱量で目標に向かうことができる • 🤔 ◦ 組織目標を直接咀嚼できるケイパビリティが求 められる ◦ プレッシャーは大きい
  11. © KAKEHASHI Inc. 上位KRと下位Oがつながるところ 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 キャッシュヒット率 を50%→80%へ
  12. © KAKEHASHI Inc. 上位のObjectiveを咀嚼する 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 キャッシュヒット率 を50%→80%へ
  13. © KAKEHASHI Inc. 腹落ちさせていく 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 キャッシュヒット率 を50%→80%へ 最高のUXね! 実現したい! 最高のUXのため サイトを高速化 したいのか! よし!
  14. © KAKEHASHI Inc. そして自分たちの言葉でOを設定しなおす 組織 チーム 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する ため、最高のUX

    と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 サクサク動く直感 的なUXを提供し、 エンゲージメント を向上させる キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減
  15. © KAKEHASHI Inc. 組織レベルの目標を自分たちで咀嚼する • 👍 ◦ 組織の目指す方向を向きながら、ブレイクダウ ンされた目標が生み出す価値について腹落ちで きる

    ◦ 自分たちの言葉にすることで自分ごと化できる • 🤔 ◦ 定量的なKRを定性的なOに変換するため、上位 のKRが達成されるかは別途トラッキングが必要 になる
  16. © KAKEHASHI Inc. KR→Oの変換を行わないアプローチ 組織 チーム 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する ため、最高のUX

    と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 上位のOを咀嚼することでチームに納得感が生まれるのならば、 チームのOは上位KRをブレイクダウンしたものでもよい
  17. © KAKEHASHI Inc. なりたい姿がわからず指標だけがある場合 組織 チーム 個人 日本のEC市場で シェアナンバー ワンを達成する

    ため、最高のUX と信頼性を実現 する開発組織に なる サイトの平均ペー ジ読み込み時間を3 秒から1秒未満に短 縮 ※説明のためOKRをひとつに絞っています キャッシュを活用し 再訪ユーザーからの リクエストの読み込 み時間を半減 キャッシュヒット率 を50%→80%へ
  18. © KAKEHASHI Inc. 目標 環境 チーム よい目標設定をするために 明確で具体的 ミッションへの共感 メンバー同士の相互理解

    チャレンジ推奨の気風 目標と評価の切り離し SMARTな目標設定 チームビルディング OKR