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生産性の数値を全部改善しようとしたら 全部改善されなかった話

生産性の数値を全部改善しようとしたら 全部改善されなかった話

KosukeAizawa

July 17, 2024
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Transcript

  1. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    D-Plus Tokyo #4 ~しくじり事例から学ぶ!開発生産性の取り組みLT会~
 生産性の数値を全部改善しようとしたら
 全部改善されなかった話
 ourly株式会社 相澤 宏亮(@tigers_loveng)

  2. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    自己紹介
 好きな漫画
 #キングダム #ジョジョ #刃牙 #HUNTER×HUNTER
 経歴
 #8年目 #ITベンチャー #スタートアップ
 経験
 #Ruby #Rails #PHP #Java #SpringBoot #AWS
 #新卒採用 #中途採用 #社内イベント企画
 名前
 #相澤 宏亮(あいざわ こうすけ)

  3. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    今日話すこと
 • 生産性に向き合い始めたきっかけ
 • 何をしたか、その結果何が起きたのか
 • その後と学び

  4. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    生産性に向き合い始めたきっかけ
 1. チームの成長度合いを測る指標としてリリース機能数以外の指標を探していた

  5. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    生産性に向き合い始めたきっかけ
 1. チームの成長度合いを測る指標としてリリース機能数以外の指標を探していた
 • 評価指標が欲しかった訳ではなく、単純に機能数だけ追ってても成長実感ない
 よね?という課題感に対しての打ち手
 • メンバーには、個人の評価指標には使わないことをセットで明確に伝える

  6. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    生産性に向き合い始めたきっかけ
 1. チームの成長度合いを測る指標としてリリース機能数以外の指標を探していた
 ベロシティ
 消化率と誤差率を計測
 工数割合
 タスクを攻撃、守備、走塁の3種類に分けて実績工数割合を計測
 デプロイ頻度
 1スプリントあたりのデプロイ回数を計測
 PRリードタイム
 PRのOPEN→APPROVEまでを計測
 ※ 詳しくはQiitaで書いたので気になる方はご覧ください!
 2期目のスタートアップが開発生産性に向き合う理由とその取り組みについて

  7. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    生産性に向き合い始めたきっかけ
 2. リソース効率を求めた結果、PRの滞留数がえぐい数になっていた

  8. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    生産性に向き合い始めたきっかけ
 2. リソース効率を求めた結果、PRの滞留数がえぐい数になっていた
 100PR以上が
 OPENされた状態

  9. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    何をしたかと結果何が起きたのか
 • やったこと
 ◦ メンバーに4つの指標を開発チームのKPIとして計測 & 可視化することを宣言
 ◦ 週次で30分の各指標を振り返るMTGを設定
 ベロシティ
 各個人ごとのベロシティの消化率と誤差率に関する振り返りを共有
 工数割合
 FE, BEそれぞれのチームの工数割合に関する振り返りを共有
 デプロイ頻度
 デプロイ頻度が適切だったかどうかに関する議論
 PRリードタイム
 リードタイムの長いPRを抽出して原因と改善アクションを議論

  10. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    何をしたかと結果何が起きたのか
 • その結果...
 ◦ すべての指標が改善されない、もしくは微妙な改善(ほぼ変わってないに等しい)にとどまることに

  11. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    何をしたかと結果何が起きたのか
 指標
 課題感
 改善インパクト
 改善難易度
 ベロシティ
 小
 小
 高
 工数割合
 小
 小
 低
 デプロイ頻度
 中
 中
 高
 PRリードタイム
 大
 大
 低

  12. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    何をしたかと結果何が起きたのか
 全てを同じ温度感で改善アクションを取ろうとした結果、本当に改善したかった指 標含めて全てが中途半端な結果になってしまった
 指標
 課題感
 改善インパクト
 改善難易度
 ベロシティ
 小
 小
 高
 工数割合
 小
 小
 低
 デプロイ頻度
 中
 中
 高
 PRリードタイム
 大
 大
 低

  13. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    PRリードタイムに絞って改善アクションを実施した結果...
 その後と学び
 指標
 課題感
 改善インパクト
 改善難易度
 ベロシティ
 小
 小
 高
 工数割合
 小
 小
 低
 デプロイ頻度
 中
 中
 高
 PRリードタイム
 大
 大
 低

  14. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    その後と学び
 ※ この辺もQiitaで書いたので気になる方はご覧ください!
 「開発」チームから「プロダクト」チームへのシンカ

  15. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    その後と学び
 • 全部の指標をいい感じにしようとすると、振り返りやってる感は出るが一つ一つ の密度が薄まり結果的に思っていたほど改善されない状態になる
 • 課題感と改善インパクトの大きさ、改善難易度に応じて、今注力して見るべき かどうかを見極めることが大事

  16. 月
 日
 曜 日
 日直
 相 澤
 7
 17
 水


    Deciding what not to do is as important as deciding what to do.
 最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ
 Steve Jobs