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今こそアナログスキルを磨こう

 今こそアナログスキルを磨こう

プロダクト筋トレコミュニティ x ナレッジワーク Encraft合同LT会の登壇資料。
人だからこそできる、人ならではのスキルとそのために必要な力について発表しています。
https://productkintore.connpass.com/event/393610/

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Masatomo Sakagami

June 04, 2026

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Transcript

  1. © Knowledge Work Inc. Agenda 目次 • 自己紹介 • 3つのスキルとアナログスキル

    • アナログスキルを活かす 3つの事例 • アナログスキルを伸ばす 3つの力
  2. © Knowledge Work Inc. アナログスキルとは スキル分類 意味 今回の位置づけ ポータブルスキル 職種や環境を超えて使える力

    キャリアの土台になる デジタルスキル AI・IT・データを使って価値を出す力 PMの仕事を拡張する メタスキル 学び直し、適応し続ける力 他のスキルを磨く土台になる アナログスキル 人間・現場・感覚から価値を出す力 AI時代のPMの差別化要素になる
  3. © Knowledge Work Inc. PMの価値を最大化する 7つのアナログスキル アナログスキル PMにおける意味 観察力 ユーザーや現場の言葉にならない変化を見る

    対話力・傾聴力 要望の奥にある本当の課題を引き出す 空気を読む力・場づくり力 意思決定が前に進む場をつくる 身体感覚・手仕事の技術 自分で触り、使い心地や面倒さを理解する 現場対応力 想定外の状況で現実的な判断をする 感性・美意識 体験としての心地よさやプロダクトらしさを判断する 倫理観・人間的判断力 できることではなく、やるべきことを選ぶ
  4. © Knowledge Work Inc. ユーザーの声 「検索機能を強化してほしい」 言葉通りの解決策 検索精度を上げる 事例1:ユーザーインタビューでの出来事 真の問題:検索精度ではなく「導線のわかりにくさ」

    ここで効くスキル 観察 ユーザーの手が止まった瞬間を見逃さない 傾聴 問いを立て、言葉を引き出し、 言葉の裏にある背景や本音を拾う 身体感覚 視線の動きや操作の手順などから 「迷い」を自分事化する
  5. © Knowledge Work Inc. 営業 「大型顧客向け機能を最優先で」 開発 「技術負債の解消にリソースを」 CS 「既存顧客の問い合わせ削減を」

    事例2:合意形成と場づくり PMの役割は「正解を決める」ことではなく、「全員が前に進める場をつくり正解にしていく」こと ここで効くスキル 空気を読む・場づくり 言外に含まれている感情や思惑、背景を汲み 取って合意形成の空気を作る 分解・分析 それぞれの主張を「事実・解釈・感情・要望」に分 解して整理する 現場対応 異なる立場による対立や予測不能な議論をその 場でコントロールする
  6. © Knowledge Work Inc. 事例3:AI機能のリリース判断 AIを使えば便利な機能は作れる。しかし、 PMは以下の問いに答えなければならない。 • ユーザーがAIの出力を過信しないか? •

    説明責任を果たせるか? • 不利益な判断につながらないか? 効率だけではない「在るべき姿」を定める姿勢 ここで効くスキル 倫理観 社会的な正義や道徳に基づき、 AIの活用が人 間に幸福をもたらすかを問う 判断・意思決定 データや数値だけでは測れない、文脈や個別の 事情を考慮して決断する 美意識 「真・善・美」の基準を持ち、プロダクトとしての品 格や誠実さを追求する
  7. © Knowledge Work Inc. 1. 気づく力: 認知のフィルターを自覚する 2. 分解する力: モヤモヤを扱える形にする

    3. 再開する力: 未来の自分へバトンを渡す アナログスキルを伸ばす 3つの力
  8. © Knowledge Work Inc. 非注意性盲目 何か特定の事柄に意識を集中しているとき、視野に入っているにもかかわらず、予期していない情報や変化を見落としてしまう認 知心理学の現象 有名な実験:「見えないゴリラ」 1. 被験者に「白い服を着たチームがバスケットボールをパスした回数」を数えるよう指示

    2. 映像に集中している最中、画面の中央をゴリラの着ぐるみを着た人物がゆっくり胸を叩きながら横切る 3. 映像を見終わった後、「ゴリラに気づきましたか?」と尋ねても約半数の人がゴリラがいたことに気づかない 人間は注意を向けたもの以外を認識できません。 1. 気づく力:認知のフィルターを自覚する
  9. © Knowledge Work Inc. 磨くための工夫 • ⾃分の仮説を先に書く • 「⾃分は何を⾒たいと思っているか」を先に書くことで⾃分の認知フィルターを可視化する •

    観察テーマを決める • 「今⽇は沈黙を⾒る」「今⽇は⾔葉と⾏動のズレを⾒る」など、注意の向きを意図的に変える • 違和感メモを残す • 結論や正解ではなく「なんとなく引っかかった」「説明できない」違和感を課題や仮説の種として残す • ⾔葉以外のサインを⾒る • 発⾔内容だけでなく、沈黙‧表情‧声のトーン‧迷い‧発⾔しなかった⼈を⾒る • 他職種と差分を⽐べる • 他の職種の⼈との会話で「何が気になったか」を⽐べ、⾃分の認知フィルターを相対化する 1. 気づく力:認知のフィルターを自覚する 違和感は、まだ言葉になっていない課題の入口
  10. © Knowledge Work Inc. 2. 分解する力:モヤモヤを扱える形にする 種類 中身・例 事実 実際に起きたこと、観察された客観的な事象

    解釈 事実をどう意味づけたか、原因の推測 感情 どんな気持ちになったか(嬉しい、不安、悲しい、楽しい…) 身体反応 体にどんな変化があったか 行動 どんな立ち振る舞いをしたか 「状況」ではなく、自分の「認知(解釈のクセ)」に気づき 言葉の解像度=感情の粒度 を上げる
  11. © Knowledge Work Inc. 中断・再開コストを削る MTGでの中断、話しかけられて中断、作業が終わらず翌日への持ち越し …etc 仕事中の中断は集中力の回復に時間を要します。 だからこそ思考の文脈を保存し再開を速やかに行うことは生産性の向上に直結します。 •

    「次の一手」を書く: 作業終了時に最初の 1行を決める。 • 思考の途中を残す: 結論ではなく「迷いの過程」をメモ。 • 図や矢印を使う: 手書きメモによる認知的オフローディング。 3. 再開する力:未来の自分へバトンを渡す
  12. © Knowledge Work Inc. 参考:「再開メモ」テンプレート 3. 再開する力:未来の自分へバトンを渡す 今考えていたこと: ここまで決めたこと: まだ迷っていること:

    次回最初にやること: 今考えていたこと:オンボーディング改善の論点整理 ここまで決めたこと:初期設定の離脱が一番大きそう まだ迷っていること:初期設定が難しいのか、価値実感までが遠いのか 次回最初にやること:初期設定フローをステップごとに分解する 「再開メモ」テンプレート例
  13. © Knowledge Work Inc. 気づく力は、見落としていたサインを拾う力。 分解する力は、モヤモヤを前に進める形にする力。 再開する力は、未来の自分に思考のバトンを渡す力。 AIに代替されない力を身に着けましょう。 まとめ スキル

    本質的価値 具体的なアクション 気づく力 サインを拾う 観察テーマ設定、違和感の言語化 分解する力 モヤモヤを整理 事実・解釈・感情・要望の切り分け 再開する力 思考を繋ぐ 次の一手メモ、手書きによる構造化