Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
組織をドライブさせる「評価」方針 at 20240129_ROSCAFEミートアップ.pdf
Search
Narihara
June 05, 2024
Technology
0
79
組織をドライブさせる「評価」方針 at 20240129_ROSCAFEミートアップ.pdf
20240129に開催したROSCAFEミートアップで登壇した資料です
Narihara
June 05, 2024
Tweet
Share
More Decks by Narihara
See All by Narihara
余白のフラクタル・デザイン ~ 個人・チーム・組織の連鎖的成長戦略 ~
narihara
1
110
5つのアンチパターンから学ぶLT設計
narihara
2
280
型がない世界に生まれ落ちて 〜TypeScript運用進化の歴史〜
narihara
1
250
Road To「全員リクルーター」 ~新卒採用編~
narihara
0
180
LeSSをはじめて1年 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
narihara
0
72
エンジニアドリブンで事業KPIから着想を得たプロダクトカイゼンを行っている話
narihara
0
310
キャリアにキく目標設定
narihara
0
150
Other Decks in Technology
See All in Technology
LINEヤフー バックエンド組織・体制の紹介
lycorptech_jp
PRO
0
750
AIと共に開発する時代の組織、プロセス設計 freeeでの実践から見えてきたこと
freee
4
720
持続可能なアクセシビリティ開発
azukiazusa1
4
140
米軍Platform One / Black Pearlに学ぶ極限環境DevSecOps
jyoshise
2
420
Quarkusで作るInteractive Stream Application
joker1007
0
150
JavaScript パーサーに using 対応をする過程で与えたエコシステムへの影響
baseballyama
1
100
生成AIではじめるテスト駆動開発
puku0x
0
120
[mercari GEARS 2025] なぜメルカリはノーコードを選ばなかったのか? 社内問い合わせ工数を60%削減したLLM活用の裏側
mercari
PRO
0
110
Javaコミュニティの歩き方 ~参加から貢献まで、すべて教えます~
tabatad
0
130
それでは聞いてください「Impeller導入に失敗しました」 #FlutterKaigi #skia
tacck
PRO
0
130
ZOZOTOWNカート決済リプレイス ── モジュラモノリスという過渡期戦略
zozotech
PRO
0
400
⽣成 AI で進化する AWS オブザーバビリティ
o11yfes2023
0
130
Featured
See All Featured
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.2k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
527
40k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
76
5.1k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.3k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
37
2.6k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
359
30k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
162
23k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9k
Transcript
締めの言葉などが入ります。 本文などが入ります。 組織をドライブさせる「評価」方針 2024-01-29 at ROSCAFE TECH NIGHT #4 Confidential
株式会社スペースマーケット VPoE 成原 聡一朗 Narihara Soichiro 経歴: Web制作 -> 大規模グルメ口コミサイ
ト-> スペースマーケット 趣味は筋トレ、2児の父 モヒカン歴16年 Missionは『最高の組織を作ること』
None
None
30,000
None
None
今日は弊社エンジニア組織をドライブさせるための 「評価」に対する方針を共有します
その前に
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 10 普段どう「評価」していますか? 期初なので、みなさん評価に追われてたのではないでしょうか?
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 11 「評価」というのは非常に難しい... 評価者、被評価者の間に認知ギャップは必ず存在する
人が人を完璧に裁けるのか?という話と似たもの
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 12 定量評価だけに寄せるのも危険 グッドハートの法則「測定が目標になると、それは適切な測定ではなくなる」
の言葉通り、ハックや本質的ではない行動を誘発する可能性がある
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 13 とはいえ 「組織」に所属する上で重要な考えは存在する
「組織」における「評価」で 重要視している考え
その①: 達成された成果
Confidential 16 © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. その①: 達成された成果
成果からの利益が出ないと 評価結果としての報酬も渡せない まずは成果ベース なぜなら会社は営利目的の組織だから 「組織」にどういうリターンを与えたかという観点で評価する
その②: 組織への貢献度
Confidential 18 © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. その②: 組織への貢献度
周囲のパフォーマンス向上 として行われた組織への貢献 エンジニアとしての能力 で行われた組織への貢献 貢献の観点は以下二つが主軸
Confidential 19 © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. エンジニアとしての能力で行われた組織への貢献 エンジニアとして最初に問われるもの
課題をテックの力で実現するのが エンジニアに求められる役割
Confidential 20 © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. エンジニアとしての能力で行われた組織への貢献 エンジニアリングは
人を集めれば課題が解決するものではない なので評価期間中エンジニアリングによって 達成された成果は重要な観点とする
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 21 周囲のパフォーマンス向上として行われた組織への貢献 『早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければ
みんなで行け』という言葉通り 1人で到達できるものは限界がある そしてエンジニアリングも集団競技である
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 22 周囲のパフォーマンス向上として行われた組織への貢献 よって個人の成果に加え
他者のパフォーマンスを向上させた方は積極評価する 逆に能力が高くても 他者のパフォーマンスを下げてる方は積極評価しない (いわゆるブリリアントジャーク問題)
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 23 弊社エンジニアバリューにおいては RESPECT
/ ENHANCEMENTという形で表現
その③:「目標」100%で評価しない
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 25 その③:「目標」100%で評価しない Q
or 期初に記載した目標外のアクションも積極評価する
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 26 『組織市民行動』という言葉がある >
組織市民行動とは、「組織の有効性に貢献する 役割外の自発的な行動」を指します。 平たく言えば、自分の役割ではないけれども会社 の役に立つからと積極的に取るのが、組織市民行 動です。 伊達洋駆 著: 人と組織の行動科学
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 27 『組織市民行動』の効果 『人と組織の行動科学』によれば
『組織市民行動』が高まれば、以下が期待 できる。 • 離職意思の低下 • 欠勤率の抑制 • 組織全体のパフォーマンス向上
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 28 そのためにも メンバーの活躍を日々watchし、記録をと
りづづける必要がある 組織にとってGoodなことを評価しないと メンバーのモチベーションは自ずと低下す る
『評価の伝え方』で重要視している考え
びっくり評価をしない
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 31 びっくり評価をしない >
迷信その5: 面談は当日のサプライズであるべ きだ 面談の5分前になって、スタッフが緊張した面持 ちで会議室を見つめ、何が出てくるのか不安に満 ちた状態で着席している、などという必要はあり ません。むしろ正反対です。 James Stanier著: エンジニアリングマネー ジャーのしごと
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 32 びっくり評価を避けるために 最低隔週の1on1でリアルタイムFBを行う
評価者、被評価者の認識合わせを実施 最終評価までにズレがない状態とする 相互で納得した状態にすることが重要
評価を伝えることは最重要任務
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 34 評価を伝えることは最重要任務 なぜなら適切に評価することでメンバーのモチベーション、信頼感が向上
更なる成果向上が期待できるから
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 35 そのためには 収集した事実ベースで評価者、被評価者間
の認識合わせをした上で、評価のwhyも含 め言語化して伝える。 whyが不明確だとメンバーの信頼性を損ね る = 退職リスクに繋がる よって最重要任務と捉え、必ず時間を確保 し言語化する
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 36 普段行っている評価伝達ステップ 1.
被評価者の自己評価を聞く 2. 自己評価に対して、事実ベースで質 問、深掘りを行う 3. 深掘りと質問が完了後、評価者から予 め言語化した評価を伝える
評価を伝える時のアンチパターン
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 38 誉め殺しはしない 適切な評価を伝えることが成長に寄与する
安易な誉め殺しは避け、必ずNextStepへのFBを行う
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 39 評価者から一方的に評価を伝えて終わりにしない 被評価者を承認しつつ、更なるレベルアップもしてもらいたい。
なので、被評価者の立場で常に考えアクションする
まとめ
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 41 まとめ 評価は非常に難しい
なので、組織を軸とし以下を重要視する • 達成された成果 • 組織への貢献度 • 「目標」100%で評価しない 評価はリアルタイムでアップデートする 評価を伝えることは最重要任務
そして今後について
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 43 改めてスペースマーケットのVision、Mission VISION
チャレンジを生み出し、世の中を面白くする MISSION スペースシェアをあたりまえに
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 44 そしてVision、Missionを成し遂げるためのTech Mission
つまりエンジニアリングに大きな価値がある
Confidential © Spacemarket, Inc. All Rights Reserved. 45 なので エンジニア組織が非連続的成長を遂げられるよう
「組織」に合わせた適切な評価を今後もしていく
締めの言葉などが入ります。 本文などが入ります。 ご清聴ありがとうございました。
None