Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Lambdaの監視、できてますか?Datadogを用いてLambdaを見守ろう
Search
Nealle
March 06, 2025
Programming
2
1.3k
Lambdaの監視、できてますか?Datadogを用いてLambdaを見守ろう
Japan Datadog User Group Meetup#8@札幌
https://datadog-jp.connpass.com/event/344084/
Nealle
March 06, 2025
Tweet
Share
More Decks by Nealle
See All by Nealle
TROCCO×dbtで実現する人にもAIにもやさしいデータ基盤
nealle
0
260
AI OCR API on Lambdaを Datadogで可視化してみた
nealle
0
60
生成AI、実際どう? - ニーリーの場合
nealle
0
110
“いい感じ“な定量評価を求めて - Four Keysとアウトカムの間の探求 -
nealle
3
14k
ニーリーにおけるプロダクトエンジニア
nealle
0
1.1k
プロダクト志向なエンジニアがもう一歩先の価値を目指すために意識したこと
nealle
0
410
事業KPIを基に価値の解像度を上げる
nealle
0
450
一人目PdMとして、まず"自分"をPMFさせることから考える
nealle
0
430
エンジニアが挑む、限界までの越境
nealle
1
1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
フロントエンドのmonorepo化と責務分離のリアーキテクト
kajitack
2
110
Scale out your Claude Code ~自社専用Agentで10xする開発プロセス~
yukukotani
9
2.3k
The state patternの実践 個人開発で培ったpractice集
miyanokomiya
0
130
「リーダーは意思決定する人」って本当?~ 学びを現場で活かす、リーダー4ヶ月目の試行錯誤 ~
marina1017
0
230
ライブ配信サービスの インフラのジレンマ -マルチクラウドに至ったワケ-
mirrativ
1
240
Dart 参戦!!静的型付き言語界の隠れた実力者
kno3a87
0
200
AIに安心して任せるためにTypeScriptで一意な型を作ろう
arfes0e2b3c
0
370
WebAssemblyインタプリタを書く ~Component Modelを添えて~
ruccho
1
860
AHC051解法紹介
eijirou
0
590
新世界の理解
koriym
0
140
Reactの歴史を振り返る
tutinoko
1
180
変化を楽しむエンジニアリング ~ いままでとこれから ~
murajun1978
0
730
Featured
See All Featured
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
525
40k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
34
3.1k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
36
2.5k
Code Review Best Practice
trishagee
69
19k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
Side Projects
sachag
455
43k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
110
20k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
65k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
207
24k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Transcript
Lambdaの監視、できてますか? Datadogを用いてLambdaを見守ろう 株式会社ニーリー プラットフォーム開発部 SREチーム 大木建人 2025/03/06 Japan Datadog User
Group Meetup#8@ 札幌
2 自己紹介 氏名 所属 経歴 大木 建人 / Kento Ogi
株式会社ニーリー プロダクト統括本部 プラットフォーム開発G SREチーム 趣味 夏はボルダリング🧗 冬はスノーボード🏂 2018-2020 大学で強化学習の研究 & インターンでAWSにハマる 2020-2023 新卒で合同会社DMM.comへ AWSにハマってたらSRE部メンバーに 2023- 株式会社ニーリーへ入社 SREとして信頼性やリリースエンジニアリングに取り組む @2357gi @2357gi
3 プロダクト紹介
ニーリーがわかるコンテンツ 4 Recruit | 採用関連資料
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
5 本日のお品書き
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
6 本日のお品書き
7 Lambda関数がどのように発火し、 エラー時にどうするのか/通知されるのかが設定されていなかった ミッションクリティカルなLambdaも存在 (このLambdaが失敗するとサービスとしてヤバイ) 通知は個別で設定されていたが、 網羅的にカバーできていたわけではなかった 現状の問題と目指した世界線
8 エラーに気づかない、原因を追いきれないリスクが存在 → サービスの信頼性が脅かされている 現状の問題と目指した世界線
9 今回の対応のゴール ・ミッションクリティカルなLambdaを定義・洗い出す ・そのLambdaに問題が起きたら即座に検知できる仕組みを作る ・対応が必要かどうかを判断しやすくする 現状の問題と目指した世界線
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
10 本日のお品書き
11 アプリケーションコードを確認 呼び出されている関数をリストアップし整理 定義: 「正常に機能しない場合、契約率に影響しうる」と判断したLambda関数 ミッションクリティカルなLambdaとは
12 アプリケーションコードを確認 呼び出されている関数をリストアップし整理 クリティカルな関数の例: 契約申し込み時にiPhone用画像拡張子(heic)で アップロードされた画像をjpegに直すLambda関数 クリティカルでは無い関数の例: 検証用DBを夜間停止するLambda関数 定義: 「正常に機能しない場合、契約率に影響しうる」と判断したLambda関数
ミッションクリティカルなLambdaとは
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
13 本日のお品書き
14 Lambdaの監視と通知は2パターン存在 ・アプリケーション側のエラーや異常終了 具体的な監視ポイントと条件
15 Lambdaの監視と通知は2パターン存在 ・アプリケーション側のエラーや異常終了 ・Lambda関数のリソース上の問題 ・タイムアウト間際な関数やメモリ上限に近い関数 具体的な監視ポイントと条件
16 Lambdaの監視と通知は2パターン存在 ・アプリケーション側のエラーや異常終了 ・Lambda関数のリソース上の問題 ・タイムアウト間際な関数やメモリ上限に近い関数 前者はもちろん、後者も潜在的なリスクなので 問題が発生する前に検知・通知したい 具体的な監視ポイントと条件
17 Lambdaの監視と通知は2パターン存在 ・アプリケーション側のエラーや異常終了 ・Lambda関数のリソース上の問題 ・タイムアウト間際な関数やメモリ上限に近い関数 前者はもちろん、後者も潜在的なリスクなので 問題が発生する前に検知・通知したい Datadog Monitorsを用いてslackへの通知を実装 🎉
具体的な監視ポイントと条件
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
18 本日のお品書き
19 (ほぼ)全てのLambdaは一つのリポジトリでSAMにより管理 Datadog Extension LayerをLambdaに追加 実装方法について
20 ミッションクリティカルかどうかを判断するために 全てのLambdaにリソースタグを追加 実装方法について
21 該当タグの設定漏れを検知するために CDにバリデーションを追加 実装方法について
1. 現状の問題と目指した世界線 2. ミッションクリティカルなLambdaとは 3. 具体的な監視ポイントと条件 4. 実装方法について 5. 実際の運用
22 本日のお品書き
23 ・ミッションクリティカルなLambda 前述した条件での監視設定を追加 問題があるとマズいLambdaに 異常があると SREチームが気付けるように 🎉 実際の運用
24 ・ミッションクリティカルではないLambda ダッシュボードを新規作成するのではなく datadogのserverless画面にフィルターを適用 このコンソールが十分優秀🥳 memory不足や実行時間ピンチもいい感じにわかる 週次で見守り、問題があった時に 検知ができるように 🎉 実際の運用
25 Datadogを使えば網羅的にLambdaの監視ができます🥳 ミッションクリティカルなLambdaに対するアラーティングはもちろん、 そうでないLambdaに対しても質の良い監視ができるのでオススメ Layerを追加すればいいだけなので楽々✨ 余談: 明日のRoad to SRE NEXT@札幌でも登壇予定です
SREのタスク優先度について話します 💪 まとめ