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軽量DDDはもういらない! スタイルガイド本で OOPの実装パターンを学ぼう

軽量DDDはもういらない! スタイルガイド本で OOPの実装パターンを学ぼう

DDDからOOPのプラクティスを学ぶのではなく、OOPのベストプラクティスをスタイルガイド本で学んでDDDに活かそう

panda_program

November 06, 2024
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  1. 2 © 2012-2024 BASE, Inc. 自己紹介 • BASE株式会社 • 所属:BASE

    / Product Dev / feature dev1 • 現在のお仕事:シニアエンジニア ◦ フロントエンドもバックエンドも書きます(フルスタックです) ◦ スクラム開発やチームの開発プロセスの改善が得意です ◦ 今は新規機能の開発を開発してます • 好きなことと活動 ◦ DevOps とアジャイルの開発プロセス(XP、スクラム)が好き ◦ CodeZine様でたまに記事を連載してます ◦ 「ソフトウェア開発における自動テストの位置付けを考察する」など ◦ Software Design 2022年3月号で TDD 特集の2,3部を執筆しました ◦ twitter: @Panda_Program プログラミングをするパンダ(@Panda_Program)
  2. 7 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ DDD Reference による DDD

    の整理 • “Model-Driven Design”が中心にある • 上部は実装パターン(戦術) • 下部はアーキテクチャとモデリング(戦 略) 軽量DDDは、DDDの本質でもある下部を軽 視して上部のOOPの実装パターン集を導入 するだけ エヴァンスの「エンジニアもビジネスに目 を向けよ」というメッセージが希薄化する から、軽量DDDは批判される 軽量DDDとは? https://www.domainlanguage.com/ddd/reference/ を元に改変 戦略 戦術
  3. 12 © 2012-2024 BASE, Inc. 自学自習でOOPを学ぶために良い本はたくさんある。 • エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン(PoEAA) ◦ 体系的だが、コード例が古い

    • GoFのデザインパターン ◦ パターンが使える場所が限定的 • OOPを理解するためにいい本はある ◦ 『現場で役立つシステム設計の原則』
 ◦ 『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』
 ◦ 『オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方』
 ◦ etc.
 • DDDを理解するためにいい本はある ◦ 『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』
 ◦ 『ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド』『ドメイン駆動設計 サンプルコード&FAQ』 ◦ etc. • 有名OSSとか登壇資料とか記事とか ◦ 体系的ではない 『なぜオブジェクト指向で作るのか』なども含めてその他たくさん スタイルガイド本のすすめ
  4. 13 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ 読書会の隠れた課題 読書会をしても、理解度に差がある = チームで開発するときに実践できる人・できない人が生まれてしまう

    ex.「本に書いてあることはわかったが、実務で活用するイメージが湧かない」 (過去の勉強会で実際に聞いた言葉) 「理解すること」と「実践すること」に実はギャップがある。 つまり、 「スキル差があるメンバーと共にチームで学習する」ためには帯に短し襷に 長しだった
  5. 16 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ OOPでうまく実装するためのスタイル集 • 特徴 ◦

    DDDの言葉を使わず、パターン集として完 成度が高い ▪ ex.「ドメインモデル貧血症」を what/why badだけで説明 • わかりやすさ ◦ 説明が過不足なく、読みやすい ▪ 「この時はこう書く」と具体的 • = 頭に入りやすく、実践しやすい ◦ bad code → good code のリファクタリン グの形式で書かれている • コーディングスタイルである ◦ コーディングスタイルなのでチームで「採 用する」「採用しない」を決められる ▪ チーム内で読書会をした時に、ここが一 番評判が良かった オブジェクト設計スタイルガイド | Matthias Noback, 田中 裕一
  6. 17 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ • オブジェクトに対する明快な視点 ◦ オブジェクトを「サービス」と「それ以

    外」に分類 ▪ 「それ以外」のオブジェクトは、 Entity, Value Object, DTO のみ ▪ こう言い切るところが画期的 ◦ サンプルコードは疑似コードなので、どの 言語の方でもOK • カバー範囲が広い+DDDと相性が良い ◦ 自然とSOLID原則が身につく ◦ 自然と”Always-Valid Domain Model”が書 ける ◦ 自然とCQS、CQRSが身につく ▪ モックとスタブの区別も身につく ◦ 自然とクリーンアーキテクチャも身につく ◦ ドメインイベント・イベントリスナーを活 用した実装も紹介 オブジェクト設計スタイルガイド | Matthias Noback, 田中 裕一
  7. 18 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ 『実践ドメイン駆動設計』の全14章のう ち、以下の7つの章をある程度skipできる (もちろん完全な代替ではないが) •

    第5章「エンティティ」 • 第6章「値オブジェクト」 • 第7章「サービス」 • 第8章「ドメインイベント」 • 第9章「モジュール」 • 第11章「ファクトリ」 • 第12章「リポジトリ」 つまり「スタイルガイド本」を読んだ後は 戦略パートに集中できる! ただし、以下のことは書かれていないのでご注意 • 集約 • ドメインサービスとアプリケーションサービスの違い オブジェクト設計スタイルガイド | Matthias Noback, 田中 裕一
  8. 19 © 2012-2024 BASE, Inc. スタイルガイド本のすすめ チームで導入したスタイルの例(色をつけたのはDDD風のもの) • 2章 サービスの作成

    ◦ 2.3 サービスロケータを注入する のではなく、必要なもの自体を注入 する ◦ 2.10 コンストラクタの中ではプロ パティへの代入以外は何もしない • 3章 ほかのオブジェクトの作成 ◦ 3.5 ドメイン不変条件が複数の場 所で検証されるのを防ぐために新し いオブジェクトを抽出する = Value Object を作ろう ◦ 3.9 名前付きコンストラクタを使 う ◦ 3.9.3 ドメイン固有の概念の導入 = 名前付きコンストラクタには Order.place() といったドメインの 単語を使おう • 4章 オブジェクトの操作 ◦ 4.5 イミュータブルオブジェク トのモディファイアメソッドで は変更されたコピーを返す = VOの値の変更はVOを再生 成しよう ◦ 4.6 ミュータブルオブジェクト ではモディファイアメソッドは コマンドメソッドとする ◦ 4.12 内部で記録されたイベン トを使用してミュータブルオブ ジェクトの変更を検証する = ドメインイベントを使おう • 7章 タスクの実行 ◦ 7.2 コマンドメソッドでやるこ とを限定し、イベントを使用し て二次的なタスクを実行する = イベントリスナーを使おう
  9. 25 © 2012-2024 BASE, Inc. 宣伝 YouTubeでエンジニア向けのラジオを配信してます https://www.youtube.com/@dialog-radio/videos • 毎週月曜日の朝7時配信

    • ブログ記事や登壇内容 になりにくいけれど、 重要なテーマで話して ます ◦ エンジニアはなぜビジ ネスを学べと言われ る? ◦ 本当のユーザー価値と は? ◦ 勉強会はスキルアップ 以外にも役にたつ • ぜひご視聴 & チャンネ ル登録お願いします!