Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ChatworkのSRE部って実は 半分くらいPlatform Engineering部かもしれない
Search
saramune
April 19, 2024
Technology
0
500
ChatworkのSRE部って実は 半分くらいPlatform Engineering部かもしれない
Platform Engineering Meetup #8
https://platformengineering.connpass.com/event/310994/
saramune
April 19, 2024
Tweet
Share
More Decks by saramune
See All by saramune
self-hosted runnersでAWSコスト削減?
saramune
0
67
業務効率向上としての分割キーボード
saramune
0
88
インフラ観点で見るセキュリティ〜4Cモデルに倣って〜
saramune
0
4
適材適所
saramune
1
68
週刊AWSキャッチアップ(2024/03/25週)
saramune
0
85
なんでもかんでもコンテナ化すればいいってもんでもないけど なんでもかんでもコンテナ化したらスッキリしました
saramune
2
320
ACKを活用して 使い捨てAWS検証環境を構築している話
saramune
0
1k
KubernetesとTerraformのセキュリティ/ガバナンス向上委員会 with OPA
saramune
2
1.4k
脱・初心者!AWSコンピューティング・ネットワークのテクニック集
saramune
2
660
Other Decks in Technology
See All in Technology
AGIについてChatGPTに聞いてみた
blueb
0
130
Engineer Career Talk
lycorp_recruit_jp
0
180
Making your applications cross-environment - OSCG 2024 NA
salaboy
0
190
AWS Lambda のトラブルシュートをしていて思うこと
kazzpapa3
2
180
インフラとバックエンドとフロントエンドをくまなく調べて遅いアプリを早くした件
tubone24
1
430
Lambdaと地方とコミュニティ
miu_crescent
2
370
Flutterによる 効率的なAndroid・iOS・Webアプリケーション開発の事例
recruitengineers
PRO
0
110
強いチームと開発生産性
onk
PRO
35
11k
生成AIが変えるデータ分析の全体像
ishikawa_satoru
0
160
AI前提のサービス運用ってなんだろう?
ryuichi1208
8
1.4k
Python(PYNQ)がテーマのAMD主催のFPGAコンテストに参加してきた
iotengineer22
0
500
EventHub Startup CTO of the year 2024 ピッチ資料
eventhub
0
120
Featured
See All Featured
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
175
9.4k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
PRO
28
8.2k
How GitHub (no longer) Works
holman
310
140k
Side Projects
sachag
452
42k
5 minutes of I Can Smell Your CMS
philhawksworth
202
19k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
27
5.3k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
93
16k
Transcript
© Chatwork ChatworkのSRE部って実は 半分くらいPlatform Engineering部かもしれない Chatwork株式会社
自己紹介 2 • 古屋 啓介 ◦ Chatwork株式会社 CP本部 プロダクト開発ユニット SRE部
◦ JAWS-UG SRE支部運営メンバー ◦ Platform Engineering Kaigi 2024運営メンバー ◦ ドラム叩きます
会社概要 3 会社名 Chatwork株式会社 代表取締役CEO 山本 正喜 グループ従業員数 463名(2023年12月末日時点) 所在地
東京、大阪 設立 2004年11月11日
コーポレートミッション 働くを もっと楽しく、 創造的に 人生の大半を過ごすことになる 「働く」という時間において、 ただ生活の糧を得るためだけではなく、 1人でも多くの人がより楽しく、 自由な創造性を存分に発揮できる社会を実現する 4
• 新社名は株式会社kubell (読み:クベル)。3月27日に実施される株主総会の承認を経て、2024年7月に社名変更を実施予定。 • 当社の事業はビジネスチャット単体から、ビジネスチャットを包含するBPaaS事業へと大きく拡大 • グループとして成長する企業群への展開を目指す意志をこめ、社名変更を実施予定 トピック:社名を「kubell」へ変更 5 すべての働く人の心に、薪を「くべる」存在へ。
そのような企業でありたいという想いと決意を、新しい社名に込めています。 株式会社kubell kubell Co., Ltd. https://corp.chatwork.com/ja/kubell/ 特設サイトを公開中
まえおき 0
まえおき(1/3) 7 • なぜ「ChatworkのSRE部って実は半分くらい(略」なのか ◦ Platform SREが一番近いよね、という話を以前からしていた ◦ Platform Engineeringということばが出てきて、よりフィットしそう
https://x-tech5.co.jp/2022/02/21/204/
まえおき(2/3) 8 • 先人の知恵があるなら乗っかりたい ◦ ただし、何も考えずに乗っかるのはNG ◦ 開発チームとの対話のネタにすればよさそう ▪ いちばんは開発者に気分良く使ってもらえるPlatformを提供すること
• おはなしすること ◦ ChatworkにおけるPlatform Engineeringっぽい事例 ◦ Platform Engineeringの考え方をこれからどう適用していくか ▪ Platform
Engineer(ing)としてはまだまだ駆け出しひよっこ まえおき(3/3) 9
現状と課題 考えていること まとめ 1 2 AGENDA アジェンダ 3
現状と課題 1
• ちいとぽでいうとPlatformチーム ◦ Chatworkユーザに対してのインフラ運用保守 ◦ 開発者に対しての開発環境整備改善 ◦ (あれ?SREは?) Chatwork SRE部の現状(1/2)
12
• 守備範囲 ◦ インフラ ▪ EKS、HBase、Kafka、etc... ◦ 開発環境やエコシステム ▪ Argo
CD、GitHub Actions、etc… Chatwork SRE部の現状(2/2) 13
おさらい: Platform Engineeringとは(PFEM#1より) 14 https://speakerdeck.com/jacopen/platform-engineeringhenozhao-dai?slide=8
• 守備範囲 ◦ インフラ ▪ EKS、HBase、Kafka、etc... ◦ 開発環境やエコシステム ▪ Argo
CD、GitHub Actions、etc… よくよく考えると... 15 開発者体験と生産性を向上させるセルフサービスなツール を提供できているのでは?
• 課題 ◦ AWS検証環境がひとつしかなく、開発者間で利用順番待ちが発生 ChatworkにおけるPlatform Engineeringっぽい事例(1/2) 16 これ、なくしたいな?
• 対策 ◦ コマンドひとつでPR環境を生成できる仕組みを構築 ChatworkにおけるPlatform Engineeringっぽい事例(2/2) 17 開発者 Application PR
Manifest (helmfile) Charts ECR EKS (manager) Sync 1. Comment 2. Build 4. Update & Create PR 3. Push 6. kubectl apply helmfileから生成された Manifest 5. Polling EKS (app)
くわしくは 18
• 開発者が新しく考えること(認知負荷?)を増やさない ◦ 自動化・自動化・自動化 ▪ 「コマンドひとつで起動」は死守 ▪ PRを閉じたら自動で環境削除 意識したこと 19
• 検証環境順番待ちの解消! ◦ 多くのチームでたくさん使ってもらえている ▪ (むしろ使われすぎてコストが...そこは別途対応) 結果 20
• 検証環境順番待ちの解消! ◦ 多くのチームでたくさん使ってもらえている ▪ (むしろ使われすぎてコストが...そこは別途対応) 結果 21 めでたし、めでたし?
• たまたまうまくいった ◦ 次にやることもこれくらいうまくいく? • 施策が場当たり的 ◦ 次なにやるの?ほんとにそれが一番の困りごと? • 計測ができていない
◦ どれくらい効果があったの? 課題 22
考えていること 2
• たまたまうまくいった ◦ 次にやることもこれくらいうまくいく? • 施策が場当たり的 ◦ 次なにやるの?ほんとにそれが一番の困りごと? • 計測ができていない
◦ どれくらい効果があったの? そもそも... 24 ユーザ(開発者)へのヒアリング不足
ユーザ(開発者)へのヒアリング不足 を • たまたまうまくいった ◦ 次にやることもこれくらいうまくいく? • 施策が場当たり的 ◦ 次なにやるの?ほんとにそれが一番の困りごと?
• 計測ができていない ◦ どれくらい効果があったの? そもそも... 25 Platform Engineeringの観点を使ってよりよくできないか
• ポータル(IDP) ◦ 現状 ▪ ない ◦ 思い ▪ 下記にもあるけどまずはドキュメントから
• ゴールデンパス ◦ 現状 ▪ あるようなないような... ◦ 思い ▪ 新しく入った人向けのパスはあってもよさそう(単純にドキュメント整備不足) Platform Engineeringの観点(1/3) 26
• 開発環境 ◦ 現状 ▪ PR環境! ◦ 思い ▪ 継続的に改善していきたい
• o11y ◦ 現状 ▪ やってるチームとやれてないチームの差がありそう ◦ 思い ▪ やれてないチームをサポートしたい Platform Engineeringの観点(2/3) 27
• セキュリティ ◦ 現状 ▪ 権限付与とガードレールで運用中 ◦ 思い ▪ セキュリティ専門部署もあるので要相談
• インフラ構築 ◦ 現状 ▪ terraform + atlantisによるセルフサービス運用中 ◦ 思い ▪ terraformの知識が必要という点は認知負荷になってそうだけど、どうするか... Platform Engineeringの観点(3/3) 28
• 以下を軸に対話していけばよさそう? ◦ PR環境やArgo CDデプロイ周りのドキュメントに困ってないですか? ◦ Datadog APM、使えてますか? ◦ インフラの構築で迷うところはないですか?
◦ その他開発運用するにあたって省力化できたらな、というところはありますか? ▪ 開発を効率よく進めることを阻害するようなもの ▪ SRE部に都度相談しないとできないもの(セルフサービスになっていないもの) ヒアリングのネタ 29 うちではこんなことやってるよ!っていうのも 教えてもらえると嬉しいです
• ヒアリング • 施策の検討 • 優先順位決め • ロードマップの策定 今後やりたいこと 30
まとめ 3
ChatworkのSRE部って(略 • PR環境をコマンドひとつで構築する仕組みを運用中 ◦ 開発者体験と生産性を向上させるセルフサービスなツールを提供できてそう • いちばんは開発者に気分良く使ってもらえるPlatformを提供すること ◦ 対話のネタとしてPlatform Engineeringの観点を使っていきたい
32
働くをもっと楽しく、創造的に