Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Bedrockで遊ぼう! 短期間で色々開発してみた
Search
taiko19xx
August 10, 2024
Technology
1
140
Bedrockで遊ぼう! 短期間で色々開発してみた
taiko19xx
August 10, 2024
Tweet
Share
More Decks by taiko19xx
See All by taiko19xx
Incident Managerでインシデント発生時のエスカレーションを自動化する
taiko19xx
0
250
LambdaカスタムランタイムでPHPでもサーバーレス!
taiko19xx
0
79
IoTっぽいアプリをk3s+Raspberry Piで実行する
taiko19xx
0
330
ハニーポットから見たWebサーバへの攻撃
taiko19xx
0
2.9k
PHPなプロダクトをAmazon ECSで開発運用してる話
taiko19xx
0
1.3k
RaspberryPi+AWSでIoT(っぽ い)GPSロガーを作ってみた
taiko19xx
0
1.6k
PHPからWin32APIをいじってみた
taiko19xx
0
1.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250913_JAWS_sysad_kobe
takuyay0ne
2
160
スマートファクトリーの第一歩 〜AWSマネージドサービスで 実現する予知保全と生成AI活用まで
ganota
2
210
AIエージェント開発用SDKとローカルLLMをLINE Botと組み合わせてみた / LINEを使ったLT大会 #14
you
PRO
0
110
20250910_障害注入から効率的復旧へ_カオスエンジニアリング_生成AIで考えるAWS障害対応.pdf
sh_fk2
3
240
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
14
7.6k
Function Body Macros で、SwiftUI の View に Accessibility Identifier を自動付与する/Function Body Macros: Autogenerate accessibility identifiers for SwiftUI Views
miichan
2
180
研究開発と製品開発、両利きのロボティクス
youtalk
1
520
下手な強制、ダメ!絶対! 「ガードレール」を「檻」にさせない"ガバナンス"の取り方とは?
tsukaman
2
430
【実演版】カンファレンス登壇者・スタッフにこそ知ってほしいマイクの使い方 / 大吉祥寺.pm 2025
arthur1
1
820
COVESA VSSによる車両データモデルの標準化とAWS IoT FleetWiseの活用
osawa
1
270
大「個人開発サービス」時代に僕たちはどう生きるか
sotarok
20
9.9k
オブザーバビリティが広げる AIOps の世界 / The World of AIOps Expanded by Observability
aoto
PRO
0
360
Featured
See All Featured
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
64
7.9k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
1.1k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
920
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
13k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
224
9.9k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.6k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
272
27k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.5k
Transcript
JAWS-UG 秋田 勉強会@2024/08/10 #jawsug #jawsugtohoku #jawsugakita 木村俊彦 @taiko19xx Bedrockで遊ぼう! 短期間で色々開発してみた
• 木村俊彦 ◦ X: @taiko19xx • 仙台でゲームの会社に勤めてます ◦ Kubernetes(EKS)とGitHub Actionsばっかり触っています
• 技術同人誌サークルの「杜の都の開発室」をやっています • 最近のトピック ◦ 遺伝子検査を受けてみました ◦ 知り合いの作り方がよくわからない 自己紹介
• ここ1ヵ月、Bedrockを使って色々作っていました • その中で得られた知見や方針などを色々お話できればと思います • 作ったものはこちら ◦ https://github.com/taiko19xx/202408_bedrock_apps 概要
• 前日談 • 基本構成と方針 • 作ったものの紹介 • 作ってみてわかったこと 今日の内容
前日談
• 7/5にJAWS-UG 仙台で生成AIのハンズオンがあった • 懇親会で秋田への参加を誘われる • 話すネタどうしようか... • そういえばハンズオンでBedrockの話があったな... 前日談
いい機会なので いろいろ作ってみよう!
基本構成・方針
• Bedrock • Lambda ◦ Node.js 20 / arm64 •
CloudFront ◦ HTML配信用 • S3 ◦ CloudFrontのバックエンド / 画像保存先 • DynamoDB 基本構成
(8/1時点)
• Webアプリを構築 ◦ HTMLはBedrockに生成してもらう • API側はLambda ◦ 関数URLを使用 ◦ 関数は手書き
• BedrockはClaude 3 Haiku / 3.5 Sonnetを使用 ◦ そのためオレゴンかバージニア北部 基本方針
東京リージョンで使えるようになった!!
• Webアプリを構築 ◦ HTMLはBedrockに生成してもらう • API側はLambda ◦ 関数URLを使用 ◦ Lambdaは手書き
• BedrockはClaude 3 Haiku / 3.5 Sonnetを使用 ◦ そのためオレゴンかバージニア北部 • Bedrockも含め全て東京リージョン 基本方針
作ってみたもの
チャットボットくん
• 会話するだけ • 特に調整していないので素の状態 • 履歴はブラウザに保存 • とりあえずということで作ってみた ◦ コンソール入らないで済むので便利
チャットボットくん
マルチ翻訳くん
• 言語自動認識+複数言語への翻訳 • やっていることはほぼAmazon Translator • 20言語ぐらい対応 ◦ 言語コードを送っているだけなのでどんどん増やせる •
こういうツールを使う場面があったのでそれの再現 マルチ翻訳くん
文章校正くん
• 入力した文章を指定したスタイルに校正してくれる ◦ フォーマルな文章をカジュアルに、その逆も • 校正部分にハイライトし、理由も表示してくれる • 前々から欲しいと思っていたので作成 文章校正くん
画像タグ付けくん
• S3にアップロードした画像にタグ付けをする ◦ アップロードはPresigned URL経由 ◦ タグデータはDynamoDBに保存 ◦ タグによる絞り込みも可能 •
これのみデータはAWS側に保存されているため共有 画像タグ付けくん
None
作ってみてわかったこと
• API構築+HTML生成で2〜3時間あれば作れる • HTMLだけでも、API側のモックとしての利用には最適 • 簡単な内部向けツールであればサクッと作れそう スピード感は半端ない
• 書いてあることはやるが、書いてないことはやってくれない • 「いい感じにして」「よしなに」は難しい • プロジェクトのことを何も知らない人に指示するにはどうするのか、と考え るとよさそう • データ構造は文字で書くよりそのまま書いて参照してもらったほうが早い プロンプトは仕様書
• 出力される結果を前もって予想しておく ◦ APIの説明でresultというキーを使ってたらアプリ側の変数と重複し てしまい、変な結果になった • 自分が指示される側であればどうか、を考える ◦ 仕様書と合わせて AIの気持ちになる
• 例えばコード生成を任せるのであれば、ライブラリや技術自体の知識はあ る程度必要 ◦ そもそもの使い方を知らないと調整できない ◦ 間違ってるので直してと言っても100%直る訳ではない • 凝ったことをしたい場合は用語と使われ方・使い方の知識が必要 ◦
データのブラウザへの保存やロード画面の表示など 完全にお任せしない
• 作成したアプリを試しに社内で公開した • 想定外な使われ方をし出して、費用が大変なことになった • それはそれで色々勉強になった • 最悪WAFでIPブロック いたずらに気を付ける
• トークン量に応じた課金のため、トークン量の確認は必須 • 事前にトークン量の算出は難しい ◦ Haikuは気にならないが、Sonnetだとちょっと気になるレベル ◦ インプットとアウトプットで段違いなのも注意 • メトリクスとしては見られるが、モデル毎になる
◦ InputTokenCount / OutputTokenCount • トークン量は呼び出し結果内に含まれる ◦ 個別の計測もカスタムメトリクスで可能 トークン量をよく見る
• 色々作ってみた結果とそこから得た知見の共有でした • スッと作って動かせるのはやはり楽しい • 時間も限られていましたが、色々作りたいものが作れて満足 • アイディアは出そうと思えば無限に出てくる • 生成AIを利用したアプリ作成の知見も得られたので良かったです
• 是非お盆の暇つぶしにいかがでしょうか まとめ
ありがとうございました