$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Incident Managerでインシデント発生時のエスカレーションを自動化する
Search
taiko19xx
June 14, 2022
Technology
0
260
Incident Managerでインシデント発生時のエスカレーションを自動化する
taiko19xx
June 14, 2022
Tweet
Share
More Decks by taiko19xx
See All by taiko19xx
Bedrockで遊ぼう! 短期間で色々開発してみた
taiko19xx
1
150
LambdaカスタムランタイムでPHPでもサーバーレス!
taiko19xx
0
81
IoTっぽいアプリをk3s+Raspberry Piで実行する
taiko19xx
0
350
ハニーポットから見たWebサーバへの攻撃
taiko19xx
0
2.9k
PHPなプロダクトをAmazon ECSで開発運用してる話
taiko19xx
0
1.3k
RaspberryPi+AWSでIoT(っぽ い)GPSロガーを作ってみた
taiko19xx
0
1.6k
PHPからWin32APIをいじってみた
taiko19xx
0
1.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
品質のための共通認識
kakehashi
PRO
3
220
世界最速級 memcached 互換サーバー作った
yasukata
0
330
Challenging Hardware Contests with Zephyr and Lessons Learned
iotengineer22
0
130
乗りこなせAI駆動開発の波
eltociear
1
1k
AWS Trainium3 をちょっと身近に感じたい
bigmuramura
1
130
第4回 「メタデータ通り」 リアル開催
datayokocho
0
120
AWS Bedrock AgentCoreで作る 1on1支援AIエージェント 〜Memory × Evaluationsによる実践開発〜
yusukeshimizu
6
370
今からでも間に合う!速習Devin入門とその活用方法
ismk
1
540
SSO方式とJumpアカウント方式の比較と設計方針
yuobayashi
7
520
AI 駆動開発勉強会 フロントエンド支部 #1 w/あずもば
1ftseabass
PRO
0
220
Kiro Autonomous AgentとKiro Powers の紹介 / kiro-autonomous-agent-and-powers
tomoki10
0
320
Kubernetes Multi-tenancy: Principles and Practices for Large Scale Internal Platforms
hhiroshell
0
110
Featured
See All Featured
The Language of Interfaces
destraynor
162
25k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
527
40k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
65
8.2k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
141
34k
Building an army of robots
kneath
306
46k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
8
1.3k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
698
190k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.5k
Transcript
JAWS-UG GameTech #1 2022/06/14 木村俊彦 / 株式会社インフィニットループ Incident Managerで インシデント発生時の
エスカレーションを自動化する
• Incident Managerをエスカレーション目的で利用・運用しています • 導入に至った経緯 • 検証してわかったこと • 等々お話します 本日の内容
• 導入の経緯 • 実際に構築 • 運用前検証 • まとめ 目次
導入の経緯
• 新規構築時にエスカレーションの管理について検討 • 「連絡がつかない場合」のエスカレーションをどうするか ◦ 特に休日や夜中など • 可能な限りAWS内で完結できないか検討 経緯
None
• 本来はコンタクトセンターの構築運用向け • 「問い合わせフロー」と、それを起動するLambdaの組み合わせで検討 • 電話番号の利用料+発信料金と料金もシンプル • 日本の携帯電話番号(090/080/070)への発信は制限解除申請が必要 Amazon Connect
フローやLambdaを構築し検証
しかし...
• エスカレーションの各種管理をどうするかの設計が必要 ◦ 順番、発信済みかどうかの管理、受諾したかどうかのチェック • 電話番号どこに保持するかの検討が必要 ◦ メンバーの入れ替え時に番号も入れ替えが必要 • 管理するリソースが多いのではないかという疑問
◦ フロー、Lambda、それら付随する様々 ◦ 特にLambdaはメンテナンス性を考慮する必要がある 検証してわかったこと
None
• 正確には AWS Systems Manager Incident Manager ◦ Systems Manager内のサービス
• インシデントの起票や管理、呼び出し(エスカレーション)を行ってくれる サービス ◦ CloudWatch Alermと組み合わせれば自動化できる • SlackやAmazon Chimeとも連動 • 対応プランの数に応じて課金 ◦ インシデント起票時のテンプレートのようなもの Incident Manager
None
• エスカレーション開始時に、「誰に」「どの方法で」「どの間隔で」通知する か設定できる • 通知先はメール・SMS・通話 • 間隔やトータルの実行時間、件数はクォータの範囲内で設定 エスカレーションプラン
None
これで行こう!
構築する
初期の構成
• アラートはIncident ManagerとSlackへ送信 ◦ 回復通知はSlackのみ • 事前設定した対応プランに沿ってインシデントが開始 • 対応プランに紐付けられた設定でエスカレーションも開始 シンプルに設計
そんなある日
レベルによって調整したい + 別システムにも通知してほしい
None
• 基本的な構図は変わらず • Alertからの橋渡しはEventBridge • 1つめのLambdaはレベルの切り分け ◦ EventBridgeから渡されたデータに基づいて判定 ◦ それを元に対応プランとエンゲージメントを起動
• 2つめのLambdaは別システムへの通知 要望に合わせて改良
結局複雑なのでは...
• それぞれの処理はシンプル ◦ メインロジックは30行以内 • 用途は異なるので、1つで済ませず、別々に構築 Lambdaはシンプルに
• アラームとLambdaをルールで紐付けるのみ • 入力トランスフォーマーでレベルを付与 EventBridgeもシンプルに
いざ検証
• Incident Managerからの通話は英語 • アクティベーションの確認番号は聞き取れる • エスカレーション時の通話が辛い... ◦ とにかく早口で長い ◦
通話中に「1」を押すと確認済みになり、「9」を押してしまうとリストから 外されてしまう ◦ 周知することで対処 通話が英語
• もしくは非通知、番号は変わる場合もある • いたずら電話と思われたり、拒否設定にしていると届かない可能性がある ◦ 許容できない場合は、Amazon Connectが選択肢になる • あらかじめ周知して対策 ◦
最悪取らなくてもチャットは見てほしい 電話の発信元がアメリカ
None
• いきなり電話は考え物 • 呼び出し時は最初メールで通知 ◦ エンゲージメントを承認するコードが記載されている • それにも気づかれていないようであれば電話というフロー ◦ 間隔は10分~15分後
順番を考慮する
None
• こだわりが少なければシンプルな構成 ◦ 既存のアラートに埋め込める ◦ こだわっても何とかなるはず • 英語という壁こそありますが、乗り越えられれば最有力? • 一連のフローについては定期的に訓練という形で検証を行い、問題ない
ことを確認する予定 ◦ 肝心な時に動かないのでは意味がない • ぜひ検証からはじめてみてはいかがでしょうか まとめ
• 木村俊彦 / @taiko19xx • 株式会社インフィニットループ • 主な業務 ◦ バックエンド構築(PHP/C#)
/ インフラ構築(AWS) • 好きなゲーム ◦ Civilization / Age of Empires / Rize of Nations etc… • 好きなAWSのサービス ◦ LambdaとDynamoDB 自己紹介
ありがとうございました