Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Java in containers and serverless
Search
Shigeki Shoji
November 30, 2023
Technology
0
320
Java in containers and serverless
Shigeki Shoji
November 30, 2023
Tweet
Share
More Decks by Shigeki Shoji
See All by Shigeki Shoji
Zero to Hero
takesection
0
130
Fargateを使った研修の話
takesection
0
190
20240730_kanjava.pdf
takesection
0
110
JavaのJCP会員になろう
takesection
0
77
JAWS-UG Okayama 2024 LT
takesection
0
53
IaCツールのいろいろ
takesection
0
330
依存ライブラリはどこに?
takesection
0
250
GitHub Actions Runner Controller
takesection
0
300
Amazon RDS for Db2
takesection
0
58
Other Decks in Technology
See All in Technology
UI State設計とテスト方針
rmakiyama
2
540
あの日俺達が夢見たサーバレスアーキテクチャ/the-serverless-architecture-we-dreamed-of
tomoki10
0
440
複雑性の高いオブジェクト編集に向き合う: プラガブルなReactフォーム設計
righttouch
PRO
0
110
マルチプロダクト開発の現場でAWS Security Hubを1年以上運用して得た教訓
muziyoshiz
2
2.2k
Qiita埋め込み用スライド
naoki_0531
0
4.7k
【re:Invent 2024 アプデ】 Prompt Routing の紹介
champ
0
140
Amazon Kendra GenAI Index 登場でどう変わる? 評価から学ぶ最適なRAG構成
naoki_0531
0
110
権威ドキュメントで振り返る2024 #年忘れセキュリティ2024
hirotomotaguchi
2
740
re:Invent 2024 Innovation Talks(NET201)で語られた大切なこと
shotashiratori
0
310
re:Invent をおうちで楽しんでみた ~CloudWatch のオブザーバビリティ機能がスゴい!/ Enjoyed AWS re:Invent from Home and CloudWatch Observability Feature is Amazing!
yuj1osm
0
120
継続的にアウトカムを生み出し ビジネスにつなげる、 戦略と運営に対するタイミーのQUEST(探求)
zigorou
0
530
TSKaigi 2024 の登壇から広がったコミュニティ活動について
tsukuha
0
160
Featured
See All Featured
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
Speed Design
sergeychernyshev
25
670
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
66
4.5k
It's Worth the Effort
3n
183
28k
Statistics for Hackers
jakevdp
796
220k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
26
1.9k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
103
6.1k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Transcript
コンテナ・サーバーレス環境に 対応しよう 2023年11月30日 Shigeki Shoji
庄司重樹 受賞歴 AWS 2023 Japan Top Engineers 資格 AWS認定12冠 (All
Certifications) Professional Scrum Product Owner I Professional Scrum Master I Professional Scrum Developer I 翻訳レビュー Sam Newman著「モノリスからマイクロサービスへ」 2020. O’Reilly. コミュニティ AWS Community Builders program、関ジャバ、JJUG、Scala関西、もめんと会他 2
イベントの 宣伝 梅田で「もめんと会」します。よろしくお願いしま す! https://momentocommunity.connpass.com/event/3 02306/ 3
アジェンダ • 進化的アーキテクチャ • Javaの課題 • サイズを小さく • 起動時間を短く •
まとめ 4
進化的 アーキテ クチャ 漸進的 誘導的 多元的 “Monoliths are not dinosaurs”
- @WERNER https://www.allthingsdistributed.com/2023/05 /monoliths-are-not-dinosaurs.html 5
なぜJava? • 漸進的な小さな変更のために、動いているモ ジュールを再利用したい • 言語を変えて漸進的な小さな変更を実現する のは難しいかもしれない。どちらかというと 破壊的変更につながる場合が多そう 6
Javaは進化 を続けて いる JVMは人類の叡智の結晶だ 7
Quiz コンテナ・サーバーレスのアプリケーションで重要なことは? 1. イメージサイズの小ささ 2. 依存ライブラリのロードの俊敏さ 3. 起動の俊敏さ 8
俊敏なス ケール要 求 • 以前はサーバの増設、キャパシティを増やす のに数ヶ月かかることも多かった • 仮想化の進化、クラウドの登場により、今で は1秒以内でサーバのスケールが要求されるこ とも
9
高速な起 動を阻む もの達 • イメージのロードにかかる時間 • クラスファイルの解釈、Just In Timeコンパイ ラがコンパイルする時間
• 必要なリソースへの接続等の初期化 10
イメージ のロード にかかる 時間の短 縮 • コンテナの場合 distroless などの小さく不要 なものを含まないベースイメージを選択しよ
う • jlinkを使って小さく不要なものを含まない Javaランタイムを準備しよう https://learn.microsoft.com/ja- jp/java/openjdk/java-jlink-runtimes 11
jlink • Java 9 以降で使用可能 • 必要なモジュールだけのJREを作れる 12
Nativeイ メージに する • メリット • イメージサイズを大幅に小さくできる • 起動の高速化が期待できる •
デメリット • リフレクションが使えない場合がある等、 使える言語機能に制約があり、コードの修 正が必要になるかもしれない • JITによる最適化が期待できない 13
CRaCを使 う • メリット • プロビジョニングする同時実行数の見積も りが不要 • SnapStart にかかる課金がない
• デメリット • AWS LambdaではArmをサポートしていな い • 初期化時に外部リソース等を保持している 場合、Runtime hooksの実装が必要になる かもしれない • Java 11 以降 (Java 11、Java 17、Java 21) のマネージドランタイムのみサポート • Provisioned Concurrency との併用ができ ない等 14
CRaC があるとき〜 15 https://github.com/takesection-sandbox/aws-lambda-scala
CRaC がないとき〜 16
トレンド InfoQ Java Trends Report - November 2023で は、CRaC がイノベータに
https://www.infoq.com/articles/java-trends- report-2023/ 17
起動した インスタ ンスを保 持する • メリット • Javaランタイムに限らず、また Intel でも
Arm でもどちらにも適用可能 • デメリット • 5分単位での課金 • 必要なインスタンス数を見積もる必要があ る 18
コネク ション プール • RDBなどのリソースに毎回接続すると、認証 等にかかるオーバーヘッドがある。これを回 避するためにあらかじめ一定量の接続を保持 して、必要に応じてこれを払い出すパターン がある。 •
複数スレッドが異なるトランザクションを実 行する、伝統的なサーバアプリケーションで は有用だったが、サーバーレスのように1イ ンスタンス1トランザクションという処理だ と基本的に不要。さらにスケールした場合に 使われない接続が大量に発生することになる が、これはRDB側にとって害となる。 • ただし、接続が切れた時に自動的に再接続す る機能は嬉しいかもしれない。 19
コンポー ネントス キャンに 注意 • Spring Framework等にあるコンポーネントス キャンは依存ライブラリから必要なクラスを 見つけるときzipにアーカイブされたファイル 一覧を読み取り、インジェクションを実行す
る。一般的にこの処理は遅く、起動時間に影 響する。 • クラス数の少ないパッケージをコンポーネン トスキャンの対象に選ぶ。 https://github.com/takesection- sandbox/scan-classpath 20
まとめ • イメージサイズを小さくしよう • 初期化処理はほどほどに • CRaC、初期化済みインスタンスの活用、 Native化のメリット、デメリットを検討して 採用しよう 21
22 ご清聴ありがとうございました