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ソフトウェア開発者が「感性」を磨く時代へ〜匠Methodが導く新しいスキルの方向性 / The...

ソフトウェア開発者が「感性」を磨く時代へ〜匠Methodが導く新しいスキルの方向性 / The Era of Software Developers Cultivating “Sensitivity” ~ The New Direction in Skills Guided by the Takumi Method ~

BPStudy#217〜なぜ今、“感性”なのか。匠Methodが示すエンジニアの新しい成長軸(
https://bpstudy.connpass.com/event/367575/ ) の萩本さんの登壇資料です。

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October 01, 2025
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  1. © Takumi Business Place 2009-2025 1 経理マンから27歳で転職、新米エンジニアとしてIT業界に飛び込む。独学でソフトウェア工 学を学び、開発作業に活かしているうちに自分でも開発手法が作れるのでないか?という 考えに行きつき、1995年よりオブジェクト指向方法論を生み出し、IT業界に広く展開する。 2000年に、株式会社豆蔵を開発仲間と共に設立し、経営者となる。経営経験を活かし、ビ

    ジネスシステム開発手法(要求開発手法)の初版を作成した。 2008年に現在の会社を設立し、ビジネスや組織デザインにも活用可能な手法として匠 Methodを開発し、継続的に進化させている。 現在は、コンサルティング・研修において匠Methodの活用を企業で指導している。また、 未来に向けて、新しい価値観で社会やビジネスを創造できる人材を育てたいという想いか ら、慶應義塾大学大学院SDM研究科(2014~2018)や、早稲田大学理工学術院(2016 ~2023)、東大大学院(2023)の授業で匠Methodによるビジネスデザインを教えてき た。 ◼ 「ビジネス価値を創造する匠Method活用法 翔泳社」 ◼ 「匠Method、アマゾン、萩本順三」 ◼ 「要求開発の著書「要求開発、日経BP、共著」 匠Business Place 代表取締役会長 萩本 順三 匠Methodを活用したソーシャルデザイン事例等を2019年,2022年の2回、フロリダ にて開催されたIIBA主催のBABOKイベントにて講演した内容が評価された。 2022年 日本ビジネスアナリシス賞受賞 (IIBA Japan) 主な著書 自己紹介 ◼ 三菱電機が挑むAI時代の事業創造手法:「匠Method」×「Miro」×生成AIの実践レポート https://enterprisezine.jp/article/detail/22462 最近の記事
  2. © Takumi Business Place 2025 世界が認める日本の製品(追求心が伝統を創り出す) 4 新幹線(鉄道) トイレ 日本製文房具

    100円ショップ キットカット、ラーメン ネジ(ハードロックナット) スーパーカブ 安心、安全、快適、便利さの追求 快適、小さな発明の蓄積 使いやすさの追求、小さな発明 安い、使いやすさ、小さな発明 他国のマネ=>超絶アレンジ力 美味しさの追求、驚きの種類 絶対に緩まないネジ 使いやすさ、頑丈で壊れにくい
  3. © Takumi Business Place 2025 世界が驚く日本人の特異性 5 あたりまえのことなので、 その素晴らしさを、 あまり自覚していない。

    相手を想う心 ホスピ タリティ 我が道を究める心 仕事道 卓越した技の追求 匠の技 ◼おもてなし ◼小さな発明 ◼社会を想う心 ◼仕事=人生感 ◼仕事も人生も我が道なり ◼細部への拘り ◼仕事を極める精神 他人のために… 仕事の技を究める… 自分(達)らしく生きるために…
  4. © Takumi Business Place 2025 相手を想う心 ホスピ タリティ 我が道を究める心 仕事道

    卓越した技の追求 匠の技 ◼定時走行 ◼鉄道システムの追求 ◼安心、安全の徹底 ◼居心地の良さ ◼小さな発明 ⚫7分間の軌跡 ⚫駅弁の心 ⚫JR社員の対応 ⚫静かさの維持 ◼世界一の高速鉄道を作り、 日本人の誇りとなりたい ◼安全快適と騒音を 出さない高速化技術 ◼仕事を極める精神 他人のために… 仕事の技を究める… 世界が認める日本の製品(新幹線) 6 自分(達)のために…
  5. © Takumi Business Place 2025 相手を想う心 ホスピ タリティ 我が道を究める心 仕事道

    卓越した技の追求 匠の技 ◼シャワートイレ ◼小さな発明 ⚫暖かい便座 ⚫音姫 ⚫ほとんどが自動 ◼みんなのまいにちを 綺麗に快適に! TOTOビジョン ◼壊れにくさの追求 快適な空間の追求 ◼先端技術による 快適さの追求 他人のために… 仕事の技を究める… 自分(達)のために… 世界が認める日本の製品(トイレ) 7
  6. © Takumi Business Place 2025 世界が認める日本の製品(スーパーカブ) 8 同じデザインへの拘り(日本初立体商標登録) https://www.honda.co.jp/news/2014/c140526.html 相手を想う心

    ホスピ タリティ 我が道を究める心 仕事道 卓越した技の追求 匠の技 ◼最初は蕎麦屋が 片手で運転できる 設計 ◼使いやすさ ◼荷台の高さへの拘り ◼浸しみやすさ (クラッシックな新車) (世界で一億台販売) ◼ただひたすら、 皆に愛される バイクを作り続ける ◼壊れにくさの追求 快適な空間の追求 ◼先端技術による 快適さの追求 他人のために… 仕事の技を究める… 自分(達)のために…
  7. © Takumi Business Place 2025 情 知 意 凄いモノだけではない! 「日本が世界で称賛されるもの」

    利用者の心 使いやすくするには 見た目も大事だね 楽しく使えるかな 9 例えば100円ショップは、 世界から便利な小さな発明品が沢山 あると驚かれている 例えばコレ! 世界中の人々の生活を ワンプライスで豊かに変える ~感動価格、感動品質~ カタチへの拘り、 使いやすく安全は素材の追求、 ひた向きに試行錯誤 ひたすらやり続ける中で 蓄積される経験知 (自分達視点での価値) ひたすらやり続ける意志 (他人視点の価値) 相手を想う気持ち ホスピタリティ
  8. © Takumi Business Place 2025 現代の日本の最大の弱み(その1) 11 他人・他国から認められてブランド化されている 製品が多く、ビジネス的にもったいない 自分達も何が価値なのか

    分かっていないことも.. 価値を目標として目指さず、 迷走することも.. 更なる 問題 日本人は、自分の仕事道や、ホスピタリティを 人前で誇らないのが美徳として染みついている 結果 問題 問題
  9. © Takumi Business Place 2025 現代の日本の最大の弱み(その2) 13 長年、日本で蓄積された知にあぐらをかき 「なぜ」の問いを忘れてしまっている 結果

    今となっては、無駄・無価値なものが 慣習として残ってしまう 問題 問題 今となっては価値を 感じられない製品 機能はたくさんあるが、 誰も使わない製品
  10. © Takumi Business Place 2025 最大の弱み2を解消するには 14 手段志向だけに走らず、 「なぜ!」の問いを価値からはじめよう 手段を心にしまい込み、

    価値の物語りから描こう そのためには、物語りの一部に手段を入れ 込む、それにより価値を確認しよう
  11. © Takumi Business Place 2025 相手を想う心 ホスピ タリティ 我が道を究める心 仕事道

    卓越した技の追求 匠の技 ◼おもてなし ◼小さな発明 ◼社会を想う心 ◼仕事=人生感 ◼仕事も人生も我が道なり ◼細部への拘り ◼仕事を極める精神 情 意 知 匠Methodの「知・情・意」思考 16 この3つをモデルにより 見える化する 他人の価値を描くために情を磨く 仕事の技を究めて知を形成する 自分達の未来のために強い「意志」を持つ
  12. © Takumi Business Place 2025 情 知 意 匠Methodの「知・情・意」思考 17

    未来に希望を与える ストーリー創り つまり物語りを創り 高々と表明する 仕事の技を究めて 知を形成する 関係者 (ステークホルダー)を 引き寄せる価値を創造する 自分達の強い意志を 描き表明する これを集合意志という
  13. © Takumi Business Place 2025 価値デザインモデル 18 「匠」ロゴの中にITを表現する IT業界をより高い価値を生み出せるよう変革し、 ユーザ

    (日本企業)の総合力を強くする 1. 職人気質を取り戻す 2. ITをビジネスに繋げる道筋を知っている 1.ビジネスデザインから活動まで一気通貫のメソッド開発 2. IT関連企業に対するコンサルティング・啓蒙を展開 3. 学生や若手ビジネスパーソン層への普及を図る 4. ビジネス全領域での活用実績を重ねる 5. ビジネスパーソンの必須スキルとして「匠Method」 を展開 ビジョン コンセプト 言葉 意味 デザイン ストーリー 企業(価値)デザイン例 匠BusinessPlace 1. 【価値ドリブン手法】ユーザの価値をデザインして持続的に提供する 2. 【ビジネスとITの融合】当該のビジネスとITを融合させる手法を 確立する 3. 【価値ドリブンのIT活用の仕組み】企業価値を最大限化できる IT活用法を提供する 企業デザインの例 オノつくりをITに変えた現代の匠を創出する プロジェクトを一言でいうと何? (キャッチフレーズ) 将来プロジェクトで 達成すべき夢 ビジョンに近づくために重要 とする3大目標(構想) プロジェクトの ロゴイメージ ビジョンに向かって 進む道のりをストーリー化 プロジェクトの全体が示す 意味を解説 シーズ デザイン 意
  14. © Takumi Business Place 2025 知情意表現の必要性 もの・こと創りの本質 「美しい絵」 19 情

    美しい絵 楽しい絵 奇想天外な絵 知 若冲の卓越した 絵師としての技 意 若冲の志 自分の絵を理解する 人を1000年待つ もの・こと創りの本質
  15. © Takumi Business Place 2025 知情意表現の必要性 もの・こと創りの本質 「魅力のある製品」 20 情

    カーデザイン 乗り味 各種広報 知 エンジニアリング 先端技術活用 安全性 意 クルマに対する 哲学 良いものを捉える人の感性は、芸術と何も変わらない! 機能やスペックを知り 乗って体感「納得する」 創り手と受け手の 心の共鳴 見て触って「感じる」
  16. © Takumi Business Place 2025 特殊な成功事例ではない 日本人が大昔から持つ感性 21 日本人の誇れる精神世界・文化に自信を持とう 参考

    書籍イザベラバードの日本紀行(上下)講談社 https://www.youtube.com/watch?v=1gRCCIDNMHg ペリー他12人江戸時代~明治の日本 https://www.youtube.com/watch?v=2sE4wRvbrGM 情 知 意 ホテル従業員の細やかな気配り ホテルマンとしての誇り 部屋や朝食で見かける多くの発明 外人から見ると… ◼なんて優しく親切な態度なの? ◼なんでチップを受け取らないの? ◼なんでこんなに便利なの? 「ホスピタリティ精神(情の厚さ)」 「仕事に対する誇り(意の高さ)」 「仕事に対する探求心(知の蓄積)」
  17. © Takumi Business Place 2025 匠Methodで共創型ビジネスを創る(3つの思考との関係) 22 情の思考 デザイン思考 知の思考

    論理思考 意の思考 コンセプト思考 ビジネスステークホルダーの価値を描く 主要なビジネスステークホルダー定義 価値分析モデル (ニーズデザイン) ステークホルダーモデル (ニーズデザイン) 価値デザインモデル (シーズデザイン) 要求分析ツリー (要求のデザイン) ゴール記述モデル (活動のデザイン) 活動のイメージを 持ち覚悟する 戦略-業務-活動を つなげる コンセプトの強化 匠Methodのモデル(図)を活用する 1枚の図として使っても有効なものです 1 セットにして使うと更に有効なツールとなります 2
  18. © Takumi Business Place 2025 物語創り =>インナー・アウターブランディング 社会、市場、お客様(アウター) ⚫ 魅力的な社会・市場づくり

    ⚫ 購買意欲の向上 ⚫ ファン作り 社内、関係者(インナー) ⚫ 企画段階…認知度向上承認スピード アップ ⚫ 開発段階…共通価値・戦略に基づく 最適な活動とプロジェクト力強化 情 知 意 当事者たちの想い 自信と誇り 生きがい・やりがい 社会的責任 語りの力 エンジニアとしての 飛躍の 第一歩 お客様と共に集合 意志を創り出す チームメンバー 共に集合意志を 創り出す お客様との活動 社内での活動 市場 最終ユーザー ブランド化 営業 企画 開発 社長 運用業務 23
  19. © Takumi Business Place 2025 匠Methodは何ができるの? 25 企業デザイン 部門デザイン チームデザイン

    セルフデザイン 社会デザイン サービスデザイン 地域コミュニティデザイン 部品デザイン コト モノ ヒト 製品(プロダクト)デザイン システム開発デザイン WoW World社 WOW Engageソリューション https://www.wow-engage.jp/ NDS 三年中期戦略 日新システムズ 品質管理部門 組み込み開発部門 大手電機メーカー 社会インフラシステムデザイン 大和ハウス リブネスタウン構想 (研修にて) NDS キャリアデザイン 富士通(1500人)営業変革プログラム 営業のプロジェクトチームデザイン JFEスチール 一体改革プロジェクトデザイン NPO フローレンス DVを受けた親子の救済 プロジェクトデザイン ・NPO法人 フローレンス 人事部門・部門デザイン 代表戦略室・部門デザイン ・子ども食堂・むすびえ 組織デザイン
  20. © Takumi Business Place 2025 ステークホルダーモデル(主要ステークホルダーの価値を創造する) 27 業者 花屋 引っ越し

    オーナー (クライアント) 個人 法人 ファミリー不動産 仲介事業部 メンテナンス 事業部 情報システム部 経理・人事部 役員 購入時の情報が メンテナンス部門に 伝わっていないようだ。 顧客管理がバラ バラで、EXCEL 情報が正しいか 分からない 見込み客の管理 がEXCEL 営業間での連携が 取れていない。 売り上げが伸 び悩んでいる 営業活動に 問題がある 原因がよくわ からない 成約率50% とよくない 営業業務改善 連携する まずはステークホルダーモデルにより、主要ステークホルダーを洗い出す 問題意識 二ーズ デザイン 情
  21. © Takumi Business Place 2025 価値分析モデル(価値記述と目的の関係性) 28 価値記述 ステーク ホルダー

    プロジェクト の目的 データ活用に よるお客様サー ビスの強化(A) 営業活動の 見える化(B) 事業部門の 連携強化(C) 提案力の 向上(D) 宣伝力の 強化(E) 経営判断の スピードUP(F) 新たな不動産 ブランドの確立(G) 自社ブランドに誇りを持てて嬉しい(G) リード獲得の方向性・ 実績の傾向が把握で き、Webサイトの改善 が図れて嬉しい(E) 各部門の成約状況が 分かる事で、Webサイ トに載せる優先順位が 付けやすくなって 嬉しい(E) 情報システム部 売り上げがリアルタイ ムに見られるようにな り、経営判断に役立て られて嬉しい(F) 社員が協力することで、 会社の課題を解決で きるようになって 嬉しい(C) 役員 情報の一元化により書 類作成が簡略化され、 戦略的財務状況を報 告できるようになって 嬉しい(F) 案件のステータスが分 かり、書類の事前準備 がスムーズで、残業・ケ アレスミスが無くなり 嬉しい(G) 経理・人事 購入時からメンテナン スまで一貫したサービ スが受けられ、安心し て住めるので嬉しい (A) メンテ情報が管理され ていて、故障等が先に 分かるような仕組みが あるのが嬉しい(A) お客様の情報がしつかりと管理されているため、 お客様サービスが向上できて嬉しい(A) メンテナンス情報がアラートとして上がるので、 いちいち管理していなくても、お客様への対応 が取れるようになって嬉しい(A) 欲しい物件が的確に 探せる仕組みが あって嬉しい(A) この不動産会社は、 お客様サービスが一貫 しているので安心でき ると聞いています(G) お客様 仲介事業部 メンテナンス事業部 店舗(テナント) 営業活動(日報)が見える化・共有化されたこと で、お客様への最適なアプローチが図れて嬉し い(B) お客様(候補も含めて)情報が一元化され、精度 の高い営業ができて嬉しい(C) 仲介サービスとメンテサービスを統合したサー ビスを確立したことで、成約確度を向上できて 嬉しい(C) お客様が我々のブランドを理解してくれている ので、営業がやりすい(G) お客様の情報を的 確に捉えることで、 新たな企画ができ るようになって 嬉しい(D) 改修等、オーナーからの 問いあわせに対応してい たが、こちらからお客様 の状況を把握して攻めの 営業ができて嬉しい(D) ※価値記述と目的の 対応付けを記号と 色で示しています 不 動 産 企 業 の 業 務 シ ス テ ム 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト を 例 に … 購入時からメンテナンスまで 一貫したサービスが受けられ、 安心して住めるので嬉しい (A) 二ーズ デザイン 情 購入時からのすべて のサービスリ履歴が分 かりやすく管理されて いて嬉しい (A)
  22. © Takumi Business Place 2025 価値分析モデル(図短縮版) 29 A.. A 価値

    記述 目的 ステークホルダーの価値視点 (主語はステークホルダー) 自分達の価値視点 (主語は自分達) 具体化 抽象化 手段 目的 関係付け 価値記述の例 目的の例 〇価値記述文の構成要素 ➢シチュエーション =購入時からメンテナンスまで ➢手段 =一貫したサービスが受けられ 価値の言葉 =安心して住めるので嬉しい(A) 二ーズ デザイン 購入時からメンテナンス まで一貫したサービスが 受けられ、安心して住め るので嬉しい(A) データ活用に よるお客様サー ビスの強化(A) 情
  23. © Takumi Business Place 2025 価値デザインモデルの例 不動産企業の業務システム開発プロジェクトを例に…. 暮らしやすい住宅環境の提供 お客様が幸せな暮らしを実現するため 住宅パートナーとして一体化したサービスを提供する

    1. 業務課題の合意形成(数十年放置してきた反省) 2. 社員のコラボによる業務改革の成功 3. 不動産業界に新たな価値を創出する新サービスの確立 4. お客様ご家族にも愛される不動産サービスの継続的 提供 ビジョン コンセプト 言葉 意味 デザイン ストーリー ⚫ 【新サービス開発】社員同士のコラボによる新サービスの確立 ⚫ 【新ブランド開発】不動産企業としての魅力的なブランド価値の向上 ⚫ 【データ駆動営業】データ活用による効率向上と攻めの営業 30 新時代の不動産企業として明快でスマートな ビジネスの実現 シーズ デザイン 意
  24. © Takumi Business Place 2025 要求分析ツリーの構造 31 目的 目的と手段の連鎖 手段目的

    手段目的 手段目的 手段目的 手段目的 戦略要求 業務要求 IT要求 活動 問題・課題 要求分析ツリーの構造 部門デザインなどでは省略可能 省略可能 知 要求デザイン 戦略と実現の線上にだけ価値が存在する 問題・課題エリア 要求エリア 活動エリア
  25. © Takumi Business Place 2025 意と情を結合させて知の目標となす ビジョン コンセプト1 コンセプト2 コンセプト3

    言葉 意味 ストーリー 言葉 意 情 目的1 目的2 目的3 目的4 ステーク ホルダー 価値 記述 目的 感性思考重視 論理思考重視 知 目的5 戦略要求 業務要求 IT要求 活動 目的2 目的3 目的4 目的5 ビジョン コンセプト1 コンセプト2 コンセプト2 コンセプト3 目的1 目的1 価値デザインモデル 価値分析モデル (知の目標とするのが戦略要求) 価値分析モデル 意 と 情 を 結 合 し 知 の 目 標 と す る 結 合 矛 盾 を 是 正 し フ ィ ー ド バ ッ ク
  26. © Takumi Business Place 2009-2025 33 ビジョン コンセプト 価値デザインモデル 価値分析モデル

    価値 記述 目的 要求分析ツリー 戦略要求 業務 /IT 要求 活動 コピー コピー …最優先 右脳重視 直感・感性的思考 左脳 論理的思考 意 情 知 ウキウキ ワクワク変革 論理でフム、フムなるほど~ と安定、覚悟と勇気が生まれる 結果、活動でドキドキさせる ウキウキ、ワクワク変革し、論理でなるほど~と心を安定、活動でドキドキさせる (思考とリンクさせ、心を振るわせる) 「人は価値の魅力と、論理的な納得感がなければ、行動する覚悟と勇気が生まれない!」
  27. © Takumi Business Place 2025 知・情・意 それぞれの強化が、それぞれを強くするの意味 情 知 意

    34 意は情に方向性を与える 情は意の視野を広げる 2つの感性思考の強化 情 意 感性思考と論理思考感での強化 結合した考えを 知の目標とする 論理・体験による フィードバック 論理・体験による フィードバック
  28. © Takumi Business Place 2025 知の目標を、2つの価値から創りだすことで多くの悩みが解決できた 35 知 意 情

    自分、自分達の 意を育み描き 高々と宣言する 他人の現在・未 来の価値を描き ストーリー化する 結合 知の目標 第二のフィードバック (具体化・経験) 第一のフィードバック 戦略要求の作成時 (知と情の結合) 感性思考重視 論理思考重視
  29. © Takumi Business Place 2025 要求分析ツリー 36 不動産企業の業務システム開発プロジェクトを例に…. 戦略要求 業務要求

    IT要求 活動 問題・課題 新ブランドデザイン 確立のためのチーム設立 お客様情報の分析 スマフォアプリ対応 クラウド営業支援システムの 導入 お客様情報活用法の 初期検討 統合サービスの検討 データ活用チームの設立 BIツールの選定 活用情報分析 経営者ヒアリング メンテ情報の自動アラート データ分析AI検討 営業が、いつでも どこでも参照可能 メンテ情報の 自動アラート 営業日報のIT化 BIツールの選定 データ分析による AI活用 お客様状況の 早期把握 お客様情報の分析と 営業での活用検討 お客様の情報を 的確に捉える 仲介サービスと メンテサービスの統合 お客様情報の 一元管理 営業活動の 見える化 経営情報の 見える化 活用すべき情報の 分析 経営ミッションの ヒアリング 統合化された 新サービスの確立 データを軸とした 合理的な営業活動の実施 自社サービスの 魅力度向上のための分析 暮らしやすい 住宅環境 の提供 【データ駆動営業】 データ活用による 効率向上と攻めの営業 【新サービス開発】 社員同士が協力して 新しいサービスの確立 【新ブランド開発】 不動産企業としての 魅力度の向上 データ活用による お客様サービスの 強化(A) 経営判断の スピードアップ(F) 営業プロセス 最適化(B) 事業部間の 連携強化(C) 提案力の 向上(D) 宣伝力の 強化(E) 新たな不動産 ブランドの確立(G) 購入時の情報が メンテナンス部門に 伝わっていない ようだ お客様管理が バラバラで、EXCEL で作られている 成約率が50% しかない 売り上げが 伸び悩んでいる 要求デザイン 知
  30. © Takumi Business Place 2025 美意識における真善美 38 感性 思想 哲学

    真 善 美 美意識 真理の探究 倫理性 社会性 美を感じる 数年前から欧米の経営者たちが 美意識について学びはじめている •真:本質や真実を追求すること。正確で信頼性のある情報提供や透明性のある運営 •善:倫理的に正しい行動や道徳的な価値観。企業の社会的責任や社会貢献 •美:視覚的な美しさ、調和、バランス。製品やサービスのデザイン、ブランドイメージ、アーキテクチャ、UX
  31. © Takumi Business Place 2025 意と情の必要性 39 論理的理性的な情報処理スキルの限界 1.正解のコモディティー化 2.方法論としての限界

    20世紀後半に猛威を振った。論理思考アプローチは、役に立たないどころか、かえって解をミスリードしてしまう可 能性がある。 美意識を鍛える(アート) 美しいと言う事は、何らかの普遍的妥当性があるそこには「真・善・美」という考えが関係している そして、 サイエンス(論理・理性)とアート(直感・感性)のバランスを取る必要がある 「アートが主導し、サイエンスが脇を固める」 匠Methodでは、アート部分を「意」と「情」に分けており、サイエンス部分が「知」となっている。 =>「意と情が主導し、知の目標となす」 私の感じた「論理的美の虚像」と同じ感覚
  32. © Takumi Business Place 2025 エンジニアとしての私の悩み エンジニアリング システム構成図 クラス図 シーケンス図

    状態図 業務フロー ユースケース 要求定義 プログラミング 能力 ①なんで、魅力的な製品やサー ビスを作る仕事が僕はできない んだろう? ②なんで、技術者として学んだこ とは、論理思考のことばかりなん だろう? ③自分(エンジニア)に何がたり ないんだろう? エンジニア としての 悩み ①なんで、論理展開によって作成し た手法だと、自分の思考ややり方 と異なってしまうのか? 「論理的美の虚像」で検索! ②なんで、世の中のビジネスやIT の手法は論理思考ばかりなのだろ う? メソッド職人 としての悩み オブジェクト指 向方法論Drop 要求開発方法論 私の過去の手法 BSC戦略マップ 世の中の手法 KJ法 OMT 知 行きついた解=>知だけでは魅力的な 価値や真の解にたどり着けない
  33. © Takumi Business Place 2025 意と情の必要性 41 経営に対する価値の高いアドバイス。 それは「エッセンスを救いとって、後は切り捨てること」である。 エッセンスを視覚的に表現すればデザインになり、そのエッセンス

    を文章で表現すればコピーになる。エッセンスを経営の文脈で表現 すれば、ビジョンや戦略と言うことになる。 私は直感と意識は強くつながっていると考えている 正しい「論理と直感」「理性と感性」のバランスを取り戻すことが 必要だ イノベーションにはストーリーが必要 ビジョン コン セプト 言葉 意味 デザ イン ストー リー (意のモデル) 価値デザインモデルは全体でストーリーを表す
  34. © Takumi Business Place 2025 価値デザインモデル参考 フローレンス(2021/01/19・01/26) DV救済プロジェクト ポンぺ 42

    どんな困難があっても、ひとり親と子どもが希望を持って暮らせる社会 <コンセプト:3大目標> 持続可能な事業づくり 親子支援 支援の虹の輪を創造 みんながうれしくて必要な資源(人・お金・場 所)が集まってくる、循環型事業 ひとり親と子どもの問題を親子で抱え込ま せずに、話をよく聞き、気持ちを汲み入れ、 夢や目標をもってもらえるよう受け止めな がら共に歩んでいく 利用者自身も一緒に支援の形を考えて、共 に創りあげる社会の実現 雨の中うずくまる母と子。 そこに傘が差し掛けられる。 振り返ると、ポンペが! 「だいじょうぶ?」 そっと傘をさして隣に寄り添ってくれる。 「少し寒いね」 ひさしぶりの人のぬくもり。 「あっ・・・」 空には大きな虹がかかっていた。 「いってらっしゃい」 No Rain, No Rainbow ! <言葉:キャッチフレーズ> <ストーリー> <意味> ポンペに関わるみんなの「想い」が重なり 合って色とりどりの支援の輪を広げて繋ぐ。 今どんな状態の親子であっても、ポンペと 歩めば希望が持てる <デザイン> <ビジョン>
  35. © Takumi Business Place 2025 43 真 善 美 芸術

    …音楽や絵など作品を通して真理と善を感じさせる デザイン …デザイン性の中に真理と善を感じる 美を通して真と善を感じさせる 伊藤若冲 倫理的、道徳的な価値観 (仏教画を通じて…) 絵に対するひた向きな想い 真理の探究から生まれた技 美の探究
  36. © Takumi Business Place 2025 44 真 善 美 仕事(アーキテクチャ)や芸術における構造的な美

    …真理の探究の中で発見される単純な構造は美しい そして、その美しさには善が宿るものだ 真理の探究の中から善や美を感じる 生涯を通して「波」への強い探求心、その絵には、 単純な円のくり返し(フラクタル)で構成されている 匠Methodのミクロマクロ同一活用の原則 芸術…描かれる絵に善を感じる 仕事…作られる構造で善を実現する (例えば医療デザイン) シンプル・本質の追求 本格派を目指す 美しいと感じる感性を磨く 更に美が感じられる
  37. © Takumi Business Place 2025 匠Methodにおけるミクロ・マクロ同一活用の原則 45 製品 サービス 自社

    お客様 企業 地域 個人 日本 世界 大きなコトやモノのデザインでも常に己に立ち返ることができる 匠Methodにおけるミクロ・マクロ同一活用の原則 家族 友達 現状価値観 プロジェクト視点 プロダクト視点 プログラム視点 日々改善 新意識改革 未来ビジネス 未来・魅力 現状ビジネス 未来のあるべき 価値観 現状価値 未来価値 ビジョン コンセプト 要求 活動 私 未来社会からお客様、組織、モノづくり私をデザインする(ビジョナリーとしての責任) 己の視点でものづくり、組織、お客様、社会をデザインする(生きがい・社会的責任を果たす) 社会 お客様 組織 モノ づくり 参考資料
  38. © Takumi Business Place 2025 ミクロ・マクロ同一活用の原則 (プロダクトにおける知の継承) 46 葛飾北斎の波図に表れるフラクタル ~人が感じる普遍的な美~

    イテレーション開発 プロジェクト PDCA PDCA 全体(プログラム) プロジェクト 価値創造 Project 作業 P D C A Project 作業 P D C A 価値 業務 活動 要求 価値 創造 価値 業務 活動 要求 価値 創造 Project 作業 P D C A Project 作業 P D C A 価値 業務 活動 要求 価値 創造 参考資料
  39. © Takumi Business Place 2025 47 真 善 美 真実の美の探究こそ、人類の正しい未来創造につながる

    現代社会は、非常に複雑なものである。従って社会のために創り出したものが 社会や人にとってマイナスの影響を与えてしまうこともある だからこそ、「善を真で問う、真を善で問う、その探求を繰り返す中から真実の美を うみださなければならない」。真善美を磨くことで人類の正しい未来を創造しよう 〇カーボンニュートラルへの取り組み EV先進国ノルウエーの功罪 〇自動運転への挑戦 自動ではないのに自動と言う 〇クルマの進化 ダイヤル、ボタン操作からディスプレイ操作へ便利 ホント? なぜ、各社同じように「右へならえ」するのだろうか? この解は、人類はまだ明確に打ち出せていないのに トヨタ豊田会長「全方位戦略」を参考にしよう。 正に主観で考えられた美意識だと思う。 客観に頼るのではなく、美意識を持って主観で考え抜こう
  40. © Takumi Business Place 2025 美意識と知情意の関連性 48 真 善 美

    美意識 意 情 知 知情意 思想的 哲学的 社会責任を果たせるのか 社会価値を生み出せるか 正しいのか 美しいか 感性と 論理性 の行き来 感性重視 論理性重視 美意識を磨くことや 真善美 匠Methodのモデル 知情意 知情意から見ると最上の思考