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データバリデーションによるFeature Storeデータ品質の担保

データバリデーションによるFeature Storeデータ品質の担保

めぐろLT #26 「データエンジニアリングよもやま」で発表した内容です
https://meguro-lt.connpass.com/event/347477/

Yudai Hayashi

April 25, 2025
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Transcript

  1. © 2025 Wantedly, Inc. 自己紹介 林 悠大 • 経歴: ◦

    2022年に応用物理分野で Ph.D取得 ◦ 2022年にウォンテッドリー株式会社に新卒入社。データサイ エンティストとして推薦システムの開発に従事 @python_walker @Hayashi-Yudai
  2. © 2025 Wantedly, Inc. 今日話すこと • 我々が管理している Feature Storeでのデータ品質担保の取り組みについて紹介 •

    Table-to-Tableで特徴量を作成する際には、バリデーションが通っていないデータが最終テーブルに一 時的にでも存在しないことを担保することが重要
  3. © 2025 Wantedly, Inc. 背景 - Feature Storeを自作して機械学習モデルに利用 • 各種特徴量を定期計算して

    BigQueryに テーブルを作成する仕組み ◦ PythonFeature: Pythonを使っ て計算する特徴量 ◦ SQLFeature: SQLだけで計算す る特徴量 • 計算した特徴量は複数の機械学習シス テムで利用
  4. © 2025 Wantedly, Inc. 課題 - 計算した特徴量が意図通りになっていなくても気づけない状態になっていた • 特徴量が「意図通りになっていない」とは? ◦

    欠損するはずがないフィールドに欠損がある ◦ 全く同じデータが複数回出現する ◦ … • 意図通りになっていないと何がまずいか ◦ 人為的な特徴量のノイズにより、特徴量を学習に利用した機械学習モデルの性能が劣化する (garbage-in-garbage-out) 特徴量を作る際に十分なバリデーションをかけることが重要 ただし、SQLFeatureはBQ上で処理が完結するので、バリデーション方法を工夫する必要 がある
  5. © 2025 Wantedly, Inc. 解決策 - 中間テーブルを作成してバリデーションを行う 要求:バリデーションを通っていないテーブルが存在しない • 中間テーブルを作成してからバリデーションをか

    ける。通ったら最終テーブルにコピー • 特徴量の情報はYAMLで管理しており、そこから keyカラムを読み取る ◦ 特徴量計算するクエリを書くときはバリ デーションのことを考えなくてよい
  6. © 2025 Wantedly, Inc. まとめ • 我々が管理している Feature Storeでのデータ品質担保の取り組みについて紹介 •

    SQLだけで計算する特徴量においてバリデーションを行うために、一時テーブルを作成してバリデーション を行った後、最終テーブルにコピーするという方策を取った ◦ バリデーションを通っていないデータが最終テーブルに存在しないことを担保 ◦ バリデーションロジックを特徴量計算から切り離すことで、新しい特徴量を追加する時でも設定し忘 れるリスクを回避