Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
管理画面をなくした話 DIST.25 LT資料
Search
h.t.
February 08, 2019
Technology
1
2k
管理画面をなくした話 DIST.25 LT資料
変化が激しい世界において管理画面の意味をみなおすことで結果として管理画面をなくしました。
DIST.25 LT資料
h.t.
February 08, 2019
Tweet
Share
More Decks by h.t.
See All by h.t.
サービスとは何だっけ?的な話(s-dev talks. LT)
hiroshitakeda
1
110
仮説とはなにか?(s-dev talks. LT)
hiroshitakeda
2
1.3k
カイゼン・ジャーニー・カンファレンス - プログラマのジャーニー
hiroshitakeda
8
3.1k
エンジニアがUXを とりこぼさないために考えたこと
hiroshitakeda
0
130
自己組織化されたエンジニアチームが実現するUX
hiroshitakeda
0
300
Other Decks in Technology
See All in Technology
2/18/25: Java meets AI: Build LLM-Powered Apps with LangChain4j
edeandrea
PRO
0
120
Developer Summit 2025 [14-D-1] Yuki Hattori
yuhattor
19
6.2k
2025-02-21 ゆるSRE勉強会 Enhancing SRE Using AI
yoshiiryo1
1
360
なぜ私は自分が使わないサービスを作るのか? / Why would I create a service that I would not use?
aiandrox
0
750
開発組織のための セキュアコーディング研修の始め方
flatt_security
3
2.4k
Helm , Kustomize に代わる !? 次世代 k8s パッケージマネージャー Glasskube 入門 / glasskube-entry
parupappa2929
0
250
組織貢献をするフリーランスエンジニアという生き方
n_takehata
1
1.3k
Goで作って学ぶWebSocket
ryuichi1208
1
1k
ユーザーストーリーマッピングから始めるアジャイルチームと並走するQA / Starting QA with User Story Mapping
katawara
0
210
滅・サービスクラス🔥 / Destruction Service Class
sinsoku
6
1.6k
Moved to https://speakerdeck.com/toshihue/presales-engineer-career-bridging-tech-biz-ja
toshihue
2
740
急成長する企業で作った、エンジニアが輝ける制度/ 20250214 Rinto Ikenoue
shift_evolve
3
1.3k
Featured
See All Featured
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
174
51k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5.1k
Speed Design
sergeychernyshev
27
790
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
BBQ
matthewcrist
87
9.5k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
10
1.3k
KATA
mclloyd
29
14k
Visualization
eitanlees
146
15k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
2.1k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5.1k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Transcript
激しい変化の中で 個別最適された管理画面
自己紹介 主にエンジニア プロのプログラマ、認定スクラムマスター、UX見習い 武田
本日のまとめ あるECサイトの「管理画面」を限りなく無くしたという話 ※ 管理画面のLTで管理画面をなくす話ですみません… ※ • HTMLも直接書き換える • SQLも直接書く
さて、"管理画面" の話をする前に…… 画面とは? 国語辞典より 1. 描かれている絵の表面 2. 映画やテレビなどの映像
なんで画面が必要なの?
ID name account email ・・・ □ 100 aaa @aaa aaa@bbb
□ 123 takeda ~~~ ccc@ddd UPDATE SET account='~~~' WHERE id=123; 機能としては同じ
昔々はいわゆる「画面」なんてなかった いわゆる「黒い画面」のコマンドですべてをやっていた でも、みんな画面ほしがった > ls ./ ../ bin/ dev/
「画面」の効果とは? • 普段の生活に近い感覚で操作ができる • マウスで操作できる • なんとなく簡単な気がする • 画面があればエンジニアじゃなくても出来る気がする
「エンジニアじゃなくても出来る」とは? つまり 「効率」と「効果」 のトレードオフ 効率 効果
<!DOCTYPE html><html lang="ja"><head><style> .cta{}#custom-links- edit{}#custom-links- edit-dialog{}.default- theme{}#dood{}#error- notice{}#error-notice- container{}#error- notice-link{}#error-
notice- msg{}.fkbx{}#fkbx- text{}.float- down{}.float-up{}.has- link{}.hide- index.html タイトル 本文 画像 効果 効率 使うのは簡単!でも出来ることが限られる なんでもできる!でも使うのが難しい
閑話休題 (それはさておき)
「画面」は良いとして「管理」とは? 「画面の変更」「ユーザ情報の確認」 サービスを提供するために不可欠な機能。 管理はサービスの一機能(サービスに含まれるもの)
ここで改めて 「管理画面」ってどういうイメージだったでしょうか?
ユーザ エンジニア オペレータ ユーザ エンジニア オペレータ 管理 画面 どっち? 管理
画面
ユーザ エンジニア オペレータ ユーザ エンジニア オペレータ 管理 画面 こっち! 管理
画面
・画面の話 "効率と効果の話" ・管理の話 "one teamの話" つまり 何が言いたいのか?
まず 「効果」を最大にするためには「黒い画面」を使おう!
え? エンジニアじゃないから HTMLなんて書けない?? やっぱり管理画面がほしい???
いえいえ… 1人でやる必要なんてありませんよ エンジニアとあなたは "One Team" ですよ チームで実現できるならそれで良いじゃないですか
閑話休題 (それはさておき)
抽象的な話ばかりだったので…… とあるECサイト作ってました {Title1} Title2 ……………………………… …………………… …………………… Image(jpg) logo 商品編集画面
タイトル タイトル画像(.jpg) タイトル2
「商品の魅力訴求のために動画を使いたい!! 動画使えますよねっ!?」 商品画面 編集 タイトル タイトル画像(.jpg) タイトル2 「え… 管理画面に .jpgって書いてありますよね……
動画使えませんよ…?」 「そうですよね……すみません」 ある時…
Σ(゚□゚;)これじゃダメっ! やりたいこと < 管理画面 だっけ? 違うよね??
Σ(゚□゚;)これじゃダメっ! やりたいこと > 管理画面 だよね?
管理画面を捨てました! {Title1} Title2 ……………………………… …………………… …………………… Image(jpg) logo 商品画面 編集
タイトル タイトル画像(.jpg) タイトル2 エンジニア オペレータ
管理画面を捨てました! logo 商品画面 編集 タイトル タイトル画像(.jpg) タイトル2 エンジニア オペレータ New
Item!! Movie ♡
管理画面という制約を捨てたことで よりユーザに価値を届けられるECサイトに変貌した という話でした
!!注意!! 環境変化が激しい少品種少量のECだからできた技です。 これはAmazonみたいな安定・多品種・大量のサイトでは無理です。 Cost 管理画面 作りこみ 手作業 Cost 管理画面 作りこみ
手作業 環境 変化 ↓ 環境 変化 ↓ 環境 変化 ↓ Time Volume Time Volume
!!注意!! 逆に言うと変化が激しい世界にいるなら管理画面を作るより 手作業でone teamで効果を求める方が安くて・うまいかもしれません。 Time Volume Cost 管理画面 作りこみ 手作業
Time Volume Cost 管理画面 作りこみ 手作業 環境 変化 ↓ 環境 変化 ↓ 環境 変化 ↓
閑話休題 (それはさておき)
まとめ
ということで、 「オペレータ」「管理画面」「エンジニア」 という垣根を壊して 1つの「サービス」 と再定義することで、 効果をとった、という話でした。
管理画面は 「誰かが作ってくれるからそれを使う」 という他人行儀なものではなく、 サービスそのもの サービスをよりよくするための「道具」 ユーザーにより良い価値を届けるための「道具」
- 穴ではなくドリル - ユーザは穴が欲しいのかもしれませんが、われわれはドリルを作ってます。 必要なときに必要なサイズの穴をユーザーに届けたい。 管理画面というのは決められたサイズの穴ではなく 優秀なドリルであって欲しいと思います。
ご清聴ありがとうございました m__m