Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プラットフォーム名決めるのも、ロゴ作るのも、プラットフォームチームの仕事です
Search
Kazuto Kusama
August 07, 2023
Technology
3
330
プラットフォーム名決めるのも、ロゴ作るのも、プラットフォームチームの仕事です
Platform Engineering Meetup #4で発表した資料です
Kazuto Kusama
August 07, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kazuto Kusama
See All by Kazuto Kusama
AI x インシデント管理で拡げるサービスオーナーシップ
jacopen
0
31
間違いだらけのポストモーテム - ホントに役立つレビューはこうだ!
jacopen
5
1.1k
2024/10 PagerDuty機能アップデート
jacopen
1
44
ゲームから学ぶ、いちばん速いインシデント対応
jacopen
1
81
PEK2024 Recap
jacopen
2
150
クラウドネイティブの本質から考える、生産性と信頼性の両立
jacopen
3
870
「責任ある開発」を!フルサービスオーナーシップが変えるエンジニアリング文化
jacopen
11
2k
手を動かさないインシデント対応〜自動化で迅速・正確な運用を目指す〜
jacopen
3
450
エンジニアとしてのキャリアを支える自宅サーバー
jacopen
12
7.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
TSKaigi 2024 の登壇から広がったコミュニティ活動について
tsukuha
0
160
KnowledgeBaseDocuments APIでベクトルインデックス管理を自動化する
iidaxs
1
260
alecthomas/kong はいいぞ / kamakura.go#7
fujiwara3
1
300
統計データで2024年の クラウド・インフラ動向を眺める
ysknsid25
2
840
ゼロから創る横断SREチーム 挑戦と進化の軌跡
rvirus0817
2
270
Amazon VPC Lattice 最新アップデート紹介 - PrivateLink も似たようなアップデートあったけど違いとは
bigmuramura
0
190
バクラクのドキュメント解析技術と実データにおける課題 / layerx-ccc-winter-2024
shimacos
2
1.1k
MLOps の現場から
asei
6
640
AWS re:Invent 2024 ふりかえり
kongmingstrap
0
130
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
株式会社ログラス − エンジニア向け会社説明資料 / Loglass Comapany Deck for Engineer
loglass2019
3
32k
権威ドキュメントで振り返る2024 #年忘れセキュリティ2024
hirotomotaguchi
2
740
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.1k
Designing for Performance
lara
604
68k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
789
250k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
191
16k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.5k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
243
12k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Transcript
プラットフォーム名 決めるのも、 ロゴ作るのも、 プラットフォームチームの 仕事です
Kazuto Kusama @jacopen Senior Solutions Engineer @HashiCorp Japan Co-Chair @CloudNative
Days Organizer @Platform Engineering Meetup Founder @Cloud Native Innovators Association Tech Strategy Advisor @PITTAN
2012-2017 国内の通信事業者でPaaSの開発 2012- PaaS勉強会のオーガナイザー 2017-2021 Pivotal / VMwareで、Cloud FoundryやKubernetesの プロフェッショナルサービス
および プラットフォームチームづくりの支援 2021 - HashiCorpでTerraformやVaultなどのプロダクトの ソリューションエンジニア 10年以上、プラットフォームに関連する仕事に携わってきました これまでやってきたこと (第1回の資料より)
ネーミングに (次世代|新|次期)(統合|共通)(プラットフォーム|基盤) 多過ぎ問題
こういう名前多過ぎ・・・! 次世代プラットフォーム 新統合基盤 次世代共通プラットフォーム 次期開発統合基盤 何が新で何が次世代なのか 5年後、それは次世代のままで いられるのか ▲ サラリーマンの聖地
ニュー新橋ビル 昭和感溢れ、良いビルだと思うが「ニュー」感はない
プラットフォームは、プロダクトです
Platform as a Product • 開発者を『顧客』として考え、顧客にプラット フォームという『プロダクト』を提供していく というアプローチ • 世の中に提供されているさまざまなプロダクト
と同じ管理手法を、プラットフォームにも取り 込んでいく 顧客 Platform Product プロダクトを提供 プロダクトを提供 プラットフォームチーム
たとえば世の中にサービスを提供するとして・・・ 【次世代インスタントメッセンジャー】 【新型写真共有サービス】 【次期ビジネスマッチングサービス】 【新Web会計システム】 みたいな名前で出しますか? 出さないですよね?
こういう名前付けが許されるのは、本当に最初期のみ 最初期の、やるかどうかも決まっていない根 回し段階で用いるなら許容範囲。 実際にプラットフォームを作るぞとなった ら、なるべく早くに(新|次世代|次期)は卒業す べき
プラットフォームに名前を付けよう
プラットフォームに名前を付けよう プラットフォームに名前を付けよう。 そこからチームの名前を付けよう。 名前を付けることは、社内ブランディングへの第一歩 ▲ Verda (LINE) ▲ AKE (CyberAgent)
アイディアを出していく ホワイトボードや付箋紙、Miroなどのオンラインホワ イトボードを使ってアイディアを出していく。 このプラットフォームの特徴はなにか、誰を幸せにす るのか、どういう価値を提供するプラットフォームな のかを書いていき、アイディアを膨らませていく。 単語に想いをのせてもいいし、造語を作ってもいい。 他言語から持ってきてもいいし、ストレートな名前で もいい。 自信をもって社内に展開できる、そして人の頭のなか
に残りやすい名前がいい
イマドキのアイディア出し ChatGPTと壁打ちしながら考える。 アイディアを量産するのならば最強の話 し相手。 ChatGPT案をそのまま採用するという よりは、与えるパラメータを上手く調整 しながら壁打ちを繰り返し、しっくりく る名前のヒントを探す
ロゴを作ろう
ロゴを作ろう 名前が決まったら、次にロゴを作ろう。 ロゴはさまざまなところで使える。 ポータルサイトのヘッダに載せたり、 説明資料に載せたり、グッズを作ったり。 ロゴのデザインは? どんな配色にする? 何をモチーフにする? などをアイディア出ししていく。進め方はプラット フォーム名決めと一緒
アイディア出しに詰まったら ChatGPT 改めて言うまでもないけど、本当に 便利。 Platform Engineering Meetupのロ ゴもChatGPTと壁打ちしながら作っ た
便利なデザインツール Canva Adobe Express などなど。安価に、豊富なテンプレート からデザインを作成出来る。 チームにCreative Cloud使える人がいる なら、それで作ってもいい どのツール使ってもいいけど、データを
保存する際にはベクトルデータ(SVGやAI) も作成しておくことを強く推奨 ▼ Canvaで作った ▼ Adobe Expressで作った
配色 プラットフォームのブランディングで使う配色 を決めていく。 メイン、サブ、アクセント、テキストあたりの パターンを決めておくと使いやすい。 ただ、配色はセンスが問われる世界なので、 CanvaやAdobe Colorといったサイトで共有さ れているカラーパレットから気に入ったものを 採用するのがいい
グッズを作ろう
グッズを作ろう ステッカー、Tシャツ、etc... いろんな SWAGを作ってみよう。配布できるグッズは ブランドの周知に役立つ。 ステッカーは配りやすく安いので万人におす すめ。 自分で入稿すればすごく安い。デザイン含め て発注してもそんなに高くはない。 着るもの系はチームの一体感をだすのに役立 つ。ただ、安っぽい生地だとあまり着る気に
ならないので、しっかりした生地で作ること を推奨 ▲ラクスルのオンラインデザインで ステッカーを作っている
グッズを作ろう ▲ ラクスル ▲ プリントパック ▲ グラフィック ▲ SUZURI ▲
Pixiv Factory ▲ 販促花子
気をつけたいこと MVP。SWAG作りは楽しいのでついつい時間を使いすぎてしまうこともあるが、 そこはぐっと気持ちを抑えて本当に効果があるものから取り組もう。 もっとも必要なもの • プロダクト名 はやめにあると嬉しいもの • ロゴ 初期フェーズにほしいもの
• - ステッカー • - チームT 普及フェーズに欲しいもの • - さまざまなSwag、マスコットキャラクター
誰を巻き込むべきか • チームメンバー ◦ チーム内で納得できる名前やロゴを作ろう • プラットフォームチャンピオン ◦ 名称やロゴの普及に向けて裏で奔走してもらうことは多い •
マーケティングチーム • デザイナー ◦ チームとの距離が近く、気軽にコミュニケーション取れるなら巻き込むとクオリ ティが上がるかもしれない。 ◦ ただ、距離が遠くやりとりに時間がかかってしまうなら無理に連係する必要は無い
やってみたくなってきた?
よくある質問 Q. 名前のアイディアが出ない A. ChatGPT使え
よくある質問 Q. アイディアはたくさん出たが、意見がまとまらない A. 決定方法をあらかじめ定めておくのがいい。 多数決にする・リーダーが決める など
よくある質問 Q. 名前を付ける文化がないので、社内の理解が得られない A. 最も多い質問。プラットフォームチームから社内に 話を通すパスが存在しないことが原因。 そこで諦めないことが重要。これは今後の試金石で あると考えるべき。名前付けすら通せないのであれば、 今後起こるさまざまな調整イベントでも躓く。 誰にどう話せば通りやすいのか、PMとチャンピオンで
連携しながら見極めていくべし
よくある質問 Q. お遊び・自己満足と思われてしまう A. Platform as a Productの考え方を理解してもらおう。 顧客がいてはじめてプラットフォームの価値がある こと、そのためには顧客に知ってもらい、使ってもら
う必要があることを理解してもらう必要がある。 また、この問題の背景には「プラットフォームはコス ト」という意識が隠れていると推測される。 プラットフォームはコストではなく利益を生み出す キーなんだと理解してもらう必要がある
Platform as a Product やっていきましょう