Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
視座とアジャイル / shiza_and_agile
Search
kyoshimoto
June 16, 2022
Technology
0
450
視座とアジャイル / shiza_and_agile
アジャイルをゆるく語りたい!の発表資料です。
https://rakus.connpass.com/event/246437/
kyoshimoto
June 16, 2022
Tweet
Share
More Decks by kyoshimoto
See All by kyoshimoto
リリース後21年目になる レガシーサービスにLaravelを導入した話 / PHPTechCafe-2022-01-26
kyoshimoto
0
440
13年続くレガシーサービスを安全にリリースし続けるためのテスト戦略 / rakus-meetup-osaka-vol8-2020-08-05
kyoshimoto
4
2k
「始めるのをやめて、終わらせることを始める」ことを始めた開発チームの話 / Rakus Meetup Osaka 2020-02-05
kyoshimoto
17
9.3k
Chatdealerの高速開発を支えるLaravel
kyoshimoto
0
2.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Dapr For Java Developers SouJava 25
salaboy
1
130
20250326_管理ツールの権限管理で改善したこと
sasata299
1
320
OPENLOGI Company Profile
hr01
0
61k
ISUCONにPHPで挑み続けてできるようになっ(てき)たこと / phperkaigi2025
blue_goheimochi
0
130
モンテカルロ木探索のパフォーマンスを予測する Kaggleコンペ解説 〜生成AIによる未知のゲーム生成〜
rist
4
1k
Redefine_Possible
upsider_tech
0
240
LINEギフトのLINEミニアプリアクセシビリティ改善事例
lycorptech_jp
PRO
0
240
OPENLOGI Company Profile for engineer
hr01
1
22k
20250328_OpenAI製DeepResearchは既に一種のAGIだと思う話
doradora09
PRO
0
150
RAGの基礎から実践運用まで:AWS BedrockとLangfuseで実現する構築・監視・評価
sonoda_mj
0
420
Why Go?
xpmatteo
0
130
アプリケーション固有の「ロジックの脆弱性」を防ぐ開発者のためのセキュリティ観点
flatt_security
0
140
Featured
See All Featured
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
6
320
Faster Mobile Websites
deanohume
306
31k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
522
39k
Navigating Team Friction
lara
184
15k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
34
2.9k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
Statistics for Hackers
jakevdp
798
220k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
22
2.6k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
33
6.5k
Embracing the Ebb and Flow
colly
85
4.6k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
45
14k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
52
11k
Transcript
視座とアジャイル ハイパフォーマーなチームへの最初の一歩 2022/06/16 アジャイルをゆるく語りたい! LT会 株式会社ラクス 吉元和仁
自己紹介 所属・氏名 株式会社ラクス 第三開発部 吉元 和仁(よしもと かずひと) 仕事 自社サービス「メールディーラー」の開発チームに所属 開発業務全般と、開発プロセスの改善、アーキテクト設計など担当
話すこと 視座に着目したチームビルディングについて話します。
ハイパフォーマーなチーム
ハイパフォーマーなチーム ハイパフォーマンスな組織は、そうでない組織と比べ、 • デプロイ頻度は46倍 • コミットからデプロイまでのリードタイムは1/440 • 平均復旧時間(稼働停止からの復旧に要する時間)は1/170 • 変更失敗率は1/5
書籍「LeadとDevopsの科学」より
「成熟度」ではなく「ケイパビリティ」に焦点を •継続的デリバリ 1.本番環境のすべての成果物をバージョン管理 システムで管理 2.デプロイメントプロセスの自動化 3.継続的インテグレーションの実装 4.トランクベースの開発手法の実践 5.テストの自動化 6.テストデータの管理 7.情報セキュリティのシフトレフト
8.継続的デリバリの実践 •アーキテクチャ 9.疎結合のアーキテクチャ 10.チームへのツール選択権限の付与 •製品・プロセス 11.顧客フィードバックの収集と活用 12.全業務プロセスの作業フローの可視化 13.作業の細分化 14.チームによる実験の推奨・実現 書籍「LeadとDevopsの科学」より
「成熟度」ではなく「ケイパビリティ」に焦点を •管理と監視 15.負担の軽い変更承認プロセス 16.事業上の意思決定におけるアプリケーション とインフラの監視結果の活用 17.システムの健全性のプロアクティブなチェッ ク 18.WIP制限によるプロセス改善と作業管理 19.作業の可視化による、品質の監視とチーム内 コミュニケーションの促進
•組織文化 20.(Westrum推奨の)創造的な組織文化の育成 21.学びの奨励と支援 22.チーム間の協働の支援と促進 23.有意義な仕事を可能にするツールなどの資源 の提供 24.改善を促進するリーダーシップの実現や支援 書籍「LeadとDevopsの科学」より
改善サイクルを回せるチームが大前提
改善サイクルを回すための準備
視座の可視化 視座は ・どのレベルの課題まで当事者でいられるか 下記二軸を用いて可視化できる ・課題のスコープ ・対象の課題に対してどういう行動をとるのか 視座の可視化|kgmyshin|note https://note.com/kgmyshin/n/ndbed1f3496a1
視座の可視化 プロット例 解決策実行 解決策提案 問題指摘 認知している 気づかない 個人 開発チーム プロダクト
チーム 課題 スコープ 課題に対する 振る舞い
視座の可視化 課題解決できる人が一人だけのチーム。 解決策実行 解決策提案 問題指摘 認知している 気づかない 個人 開発チーム プロダクト
チーム 課題 スコープ 課題に対する 振る舞い
視座の可視化 課題解決できる人がいないチーム。 解決策実行 解決策提案 問題指摘 認知している 気づかない 個人 開発チーム プロダクト
チーム 課題 スコープ 課題に対する 振る舞い
視座を上げるには?
視座を上げるには① 上長からの権限移譲 • 上司や開発メンバーとの信頼関係の上に権限移譲が行われる。 • 立場や環境が変わることで成長し、自然と視座が上がる。 期待しているよ
視座を上げるには② 抽象化と具体化のトレーニング • 問題発見に必要なのは、様々な具体的事象から本質的な課題を抽象化 して抽出することです。 • 抽象度の高い概念は、見える人にしか見えません。 • 上(抽象側)の世界が見えている人には下(具体側)の 世界は見えないということです。
書籍「具体⇆抽象トレーニング」より
視座を上げるには③ アジャイルのプラクティスを導入する • チームへの権限移譲 • 反復型開発プロセス • タスクカンバン • ペアワーク・モブワーク
• ふりかえり • and more.. 書籍「アジャイルサムライ」
チームへの権限移譲 • 権限の移譲先を個人からチームへ。 • 権限移譲によりチームの自己組織化を引き起こす。 アジャイル宣言の背後にある原則(https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html)
反復型開発プロセス • チーム一丸となってゴールを目指すことで、チームマインドを醸成する。
タスクかんばん ・可視化によるチームの協調支援と透明性の確保
ペアワーク・モブワーク ・思考スキルやノウハウなどの暗黙知の伝搬 ・個人の経験からチームの経験へ
ふりかえり ・週1回のふりかえり ・継続的なカイゼンを促進する ・学びをチームで共有する
アジャイルのプラクティスには「視座」を上 げるための仕組みが盛りだくさん
まとめ
まとめ • チームの視座を可視化する • アジャイルのプラクティスでチームの視座をボトムアップする • 「継続的改善」という「パラダイム」にシフトする • ハイパフォーマーなチームになる
ご静聴ありがとうございました。