Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エンジニア思考で解決! 家事育児を劇的に進化させる開発プロセス応用術
Search
Recruit
PRO
March 07, 2024
Technology
3
310
エンジニア思考で解決! 家事育児を劇的に進化させる開発プロセス応用術
2024/02/21に、RECRUIT TECH CONFERENCE 2024で発表した、高橋の資料です。
Recruit
PRO
March 07, 2024
Tweet
Share
More Decks by Recruit
See All by Recruit
Javaで作る RAGを活用した Q&Aアプリケーション
recruitengineers
PRO
1
140
問題解決に役立つ数理工学
recruitengineers
PRO
12
2.8k
Curiosity & Persistence
recruitengineers
PRO
2
200
結果的にこうなった。から見える メカニズムのようなもの。
recruitengineers
PRO
1
410
成長実感と伸び悩みからふりかえる キャリアグラフ
recruitengineers
PRO
1
190
リクルートの オンプレ環境の未来を語る
recruitengineers
PRO
3
350
LLMのプロダクト装着と独自モデル開発
recruitengineers
PRO
1
360
新規検索基盤でマッチング精度向上に挑む! ~『ホットペッパーグルメ』の開発事例 ビジネス編
recruitengineers
PRO
3
200
新規検索基盤でマッチング精度向上に挑む! ~『ホットペッパーグルメ』の開発事例 技術編
recruitengineers
PRO
2
270
Other Decks in Technology
See All in Technology
mrubyと micro-ROSが繋ぐロボットの世界
kishima
2
380
Understanding_Thread_Tuning_for_Inference_Servers_of_Deep_Models.pdf
lycorptech_jp
PRO
0
150
ドメイン特化なCLIPモデルとデータセットの紹介
tattaka
1
440
なぜ私はいま、ここにいるのか? #もがく中堅デザイナー #プロダクトデザイナー
bengo4com
0
1.3k
モバイル界のMCPを考える
naoto33
0
350
変化する開発、進化する体系時代に適応するソフトウェアエンジニアの知識と考え方(JaSST'25 Kansai)
mizunori
1
260
生成AI時代の開発組織・技術・プロセス 〜 ログラスの挑戦と考察 〜
itohiro73
1
370
AIとともに進化するエンジニアリング / Engineering-Evolving-with-AI_final.pdf
lycorptech_jp
PRO
0
140
Witchcraft for Memory
pocke
1
660
AWS Organizations 新機能!マルチパーティ承認の紹介
yhana
1
220
Tech-Verse 2025 Keynote
lycorptech_jp
PRO
0
1.3k
より良いプロダクトの開発を目指して - 情報を中心としたプロダクト開発 #phpcon #phpcon2025
bengo4com
1
3.2k
Featured
See All Featured
Building Applications with DynamoDB
mza
95
6.5k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
181
53k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
39
1.9k
Practical Orchestrator
shlominoach
188
11k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
77
9.4k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.7k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.4k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.6k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Transcript
エンジニア思考で解決! 家事育児を劇的に進化させる開発プロセス応用術 株式会社リクルート プロダクトディベロップメント室 高橋 陽太郎
高橋 陽太郎 経歴 / Career HR領域のエンジニア、アーキテクト組織のグループマネジャー。 プロセス改善が主業務で趣味。 近年は新人研修の設計など、若手エンジニアの育成にも従事。 また、妻のアメリカ出張に伴うプロセス改善も実施(本日の話) 株式会社リクルート
プロダクトディベロップメント室 プロダクト開発2グループ
あくまで「in my context」の話 • 何が合うのかは人それぞれ • ふりかえってみるとこうだった という内容も沢山あります
こちらのセッションは、妻のアメリカ出張に伴い 育児のトラックナンバー = 1 となってしまった エンジニアリングマネージャーの奮闘記録です。
トラックナンバー = 1 と聞いてあえてポジティブにイメージをしてみる
「効率性のパラドックス」が想起される https://www.slideshare.net/i2key/xpjug
我々は★にいると思うが実際にいるのは★ https://www.slideshare.net/i2key/xpjug ★ ★
まずフロー効率を上げて、★を目指す 続いてリソースを増やし、★を目指していく https://www.slideshare.net/i2key/xpjug ★ ★ ★ ★
意図せずフロー効率上の改善点を見つけやすい状況になった https://www.slideshare.net/i2key/xpjug ★ ★ ★ ★
None
ワークフロー上の苦痛を取り除く • 部分的に完成した仕事 • 余分な処理/機能 • タスクの切り替え • 待機 •
動作 • 不良 • 非標準的な作業や手作業 • 超人的な作業 https://www.amazon.co.jp/dp/4822285480
超人的な作業感のある朝の支度にフォーカス
朝の準備のVSMをしっかりと書いてみると、苦痛が見つかる 待機 不良
苦痛が新たな苦痛を生む構造。結果として超人的な作業になっている 待機 不良 キッチンと寝室を 行ったり来たり・・ 動作 タスクの切り替え 部分的に完成した仕事
解決すべき苦痛 子どもを起こす、ご飯も作る 「両方」やらなくっちゃならない
子どもを起こし、ご飯も作る、を両方やることに伴う苦痛の改善に向けて • 直面している苦痛 ◦ 不良:子どもが一撃で起きない ◦ 動作:キッチンと寝室を行ったり来たり ◦ タスクの切り替え:料理と起こすことの切り替え ◦
部分的な仕事、待機:料理がサーブしきれずに仕掛かり状態で残る
子どもが起きないならば、せめて自分が起こす全てのフェーズを担当しな いようにできないかを工夫する STEP1. 通常のアラーム STEP2. 声を掛けたり 爆音を流したり STEP3. 起こしに行く
子どもを起こし、ご飯も作る、を両方やることに伴う苦痛の改善に向けて • 直面している苦痛 ◦ 不良:子どもが一撃で起きない ◦ 動作:キッチンと寝室を行ったり来たり ◦ タスクの切り替え:料理と起こすことの切り替え ◦
部分的な仕事、待機:料理がサーブしきれずに仕掛かり状態で残る
タスクの切り替えを減らすために① • 朝食作成中に「ゆとり」を作り出す ◦ 朝食作成時間を短縮化する工夫 ▪ 献立の「標準化」:朝食の献立をほぼ揃える • その中には、ヨーグルトなど「置くだけ」のものも入れる
タスクの切り替えを減らすために② • 捻出した時間で、冷静になって考える ◦ 元々は熱々の味噌汁を出したかったのがモチベーション ▪ 冷静になってみると、熱々だとそもそも食べられない (余分な機能だったと気づく) • 味噌を投入する直前で火を止めて起こしに行けばよろしい
(その時間的余裕もある) • 多少ぬるめでも溶けるように味噌漉しも購入
これらの改善により、朝のフローを改善。その他工夫も実施し、 一年間のワンオペ育児をサバイバル。妻の帰国後も改善を続けた結果
まとめにかえて エンジニア思考で解決!家事育児を劇的に進化させる開発プロセス応用術
開発プロセスの改善のメタファーで家事のプロセスの改善をしてきた。 その中で、新たな気づきがあり改善のフィードバックループが回っている 開発プロセス改善の 知識・経験 家事・育児 応用 気づきのフィードバック
エンジニアリングスキルを活かして、 一見エンジニア領域外?と思えることも ガンガン改善していきましょう!