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RSGT2022のOSTから学んだ人事評価における公平感と納得感を得るための軸作り #RSGT...

Jumpei Ito
January 11, 2023

RSGT2022のOSTから学んだ人事評価における公平感と納得感を得るための軸作り #RSGT2023

Jumpei Ito

January 11, 2023
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  1. update RSGT2022のOSTから学んだ 人事評価における 公平感と納得感を得るための軸作り Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All

    Rights Reserved. 2023/1/11 Regional Scrum Gathering Tokyo 2023 ウイングアーク1st 株式会社 伊藤 潤平
  2. 自己紹介 2 • 伊藤 潤平(@jp_110) • ウイングアーク1st株式会社 • ソフトウェアプロセス&品質改善部 マネージャー

    • 社外活動 • Scrum Fest Niigata 実行委員会 代表 • JaSST Niigata 実行委員 • SigSQAメンバー • YouTube翻訳活動 • プロフィール AgileTD Zone Keynotes in Japanese https://niigatabase.shabellbase.com/engineer_01/
  3. page No. 3 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. はじめに 人事評価とか偉そうなこと言ってますが、これが正解とは思っていません。 現場で実践している内容を伝えられる範囲で伝えます。
  4. page No. 4 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. https://speakerdeck.com/sadonosake/xin-mi-qabu-men-chang-gaaziyairunazu-zhi-zuo-riwoshi-jian-sitemikawa
  5. page No. 5 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. こんな経験ありますか? • 普段会話しない上司から突然の評価面談でダメ出しされた。 • 明らかにパフォーマンスの低い同僚と比べて等級が低い。 • 自分がどんな軸で評価されているかわからない。
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    Reserved. メンバーと1on1した結果 • 評価方針が良くわからない。 • どういったプロセスで評価されているか、わからない。 • 他グループのメンバーと評価軸が同じか、わからない。 • 評価に対する上司からのフィードバックが曖昧で、納得感はあまりない。
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    Reserved. 組織&人事評価構造 Cグループ GMG 1名 メンバー 8名 Bグループ GMG 1名 メンバー 5名 部長 1名 SPQI部 Fチーム TL 1名(兼) メンバー 3名(兼) GMG 1名 メンバー 6名 Aグループ Eチーム TL 1名 メンバー 4名(兼) Dグループ GMG 1名(兼) メンバー 3名 1次評価者 2次評価者
  8. page No. 8 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. ポジション イメージ マネジメント職群 エンジニア職群 経営職群 統括部長 シニア・マネージャー(SM) シニア・アーキテクト(Sr.Arc) 部長 マネージャー(M) アーキテクト(Arc) 一般職群 GMG リーダー(L) リード・エンジニア(L.Eng) シニア・エンジニア(Sr.Eng) エンジニア(Eng) ジュニア(J) 弊社の職位と等級のイメージ https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119946/ 「15章 デュアルラダー」より マネジメント トラック IC:Individual Contributor トラック
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    Reserved. 部門長になる前の評価 グループメン バーとGMGが 1on1 (目標に対す る成果) GMGが グループメン バーを評価 (1次評価) 部門長が 各グループの 評価を集める 部門長が 全体を評価 (2次評価) 部門長が 全メンバーに 対して直接 フィードバック 評価方針 評価プロセス 部門の課題に対して貢献した度合いを相対的に評価
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    Reserved. モヤモヤポイント グループメン バーとGMGが 1on1 (目標に対す る成果) GMGが グループメン バーを評価 (1次評価) 部門長が 各グループの 評価を集める 部門長が 全体を評価 (2次評価) 部門長が 全メンバーに 対して直接 フィードバック 評価方針 評価プロセス 部門の課題に対して貢献した度合いを相対的に評価 ふわっと している 各GMGで 評価軸が違う 評価軸に 透明性がない 1次評価と 2次評価が すり合ってない 1次評価者に FBがない
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    Reserved. RSGT2022のOST 「マネージャーの人、人事評価どうしてる?」 評価者から被評価者に、どの ように評価するかのイメージ を共有していますか? 評価面談でどうなってほし いか?またはなりたいか? 等の会話はありますか? お互いに納得のできる フィードバックになってま すか? うちは360度評価で 色んなフィードバックして るよ ご参加いただいた方、ありがとうございました!
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    Reserved. OSTから学んだこと • 言語化が大事 • 結局マネージャーとして、どんな評価軸で評価したいのか • 成果に対する評価の内容をちゃんと言葉にする • 透明性が大事 • QAという職種に対するキャリアイメージ • 評価の方針やプロセス • 評価軸を元にしたフィードバック
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    Reserved. https://speakerdeck.com/sadonosake/uinguaku1stfalseqmhuanneruwoshi-tutakiyariaimezi
  14. page No. 14 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. ロール テストエンジニア(TE) パイプラインエンジニア(PE) QAエンジニア(QA) スプリット JSTQB Foundation・ISO25000 テスト実装やテスト実行 JSTQB Foundation・ISO25000 テスト自動化フレームワークを使っ たオペレーション JSTQB Foundation・ISO25000 他アイディア募集中 インプロセス 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 テスト分析、テスト設計、テスト実装、 テスト実行 リスク管理&FB テストリーダー 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 テスト自動化ソリューションの構築 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 開発プロセス改善 チーム内ファシリテート QCD説明 リスク管理&FB コーチ 品質分析&改善施策 テストマネジメント テスト自動化戦略 安定的品質と開発生産性のバランス CI/CD環境改善 クラウド環境構築 開発プロジェクト全体ファシリテート PMO、アジャイルコーチ、SM POと連携 品質マネジメント教育 品質監査 コンサルタント OSSマネジメント テストアーキテクト モニタリング支援 セキュリティ支援 プラットフォーム支援 パインプラインにおける専門性 ステークホルダーと連携 組織内ファシリテート 組織内品質基準作策定 プロモーター 各ロールのスペシャリスト・論文執筆・カンファレンス発表・業界で署名人 会社全体(CQO)・世の中全体に品質管理(テスト・自動化・QA)文化を推進 QAキャリアイメージ
  15. page No. 15 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. https://www.amazon.co.jp/dp/4799326120 “公平感は大きく2つあります。他者と比較し て分け前が公平である「分配の公平感」と、 評価の内容とプロセスが透明である「手続き の公平感」です。企業では、資金もポジショ ンも制限があるため、誰もが満足する分配の 公平感は実現困難なことがあります。しかし 手続きの公平感は実現可能であり、人事評価 の設計と運用において非常に重要です。” 手続きの公平感 100のツボ013「人事評価に公平感をもたらすために重要なこととは?」より
  16. page No. 16 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. https://www.amazon.co.jp/dp/4799326120 “人事評価とは「主観」です。ここに人間が人 間を評価する難しさがあります。つまり評価 者によって必ず差が出るということです。そ の前提の上で、評価のばらつきを最小限にと どめる方法が「すりあわせ会議」です。一次 評価者が集まり、お互いの主観を磨き合い 「自社にとって価値ある成果や行動」とは何 かを考える本質的なマネジメント力向上の場 となります。” すりあわせ会議による納得感 100のツボ014「人事評価における一時評価者の役割は何か?」より
  17. page No. 17 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. 公平感と納得感を得たい 公平感 評価方針の透明性 評価プロセスの透明性 納得感 GMGと部長で評価のすり合わせ メンバーへのフィードバック
  18. page No. 18 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. これからの評価 グループメンバー とGMGが1on1 (目標に対する成 果) GMGが 評価軸を基にグ ループメンバーを 評価 (1次評価) 全GMGと部門長が 全体をすりあわせ (2次評価) 部門長とGMGが メンバーに対して フィードバック 評価方針 評価プロセス • 評価軸を基にした評価 • 基本的に1次評価者の評価を尊重し、マネージャー同士ですりあわせる
  19. page No. 19 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. 4つの評価軸 マネジメント 評価軸 エンジニアリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸 ※どの軸が良い悪いではなく、バランスが重要
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    Reserved. グレード 定義 例 Arc 【妄想】事業責任者、CTO、CEOからの信頼が厚い。 TBD テストアーキテクトとして組織(会社)のガイダンスや戦略指針を 提供できる。 全社共通の品質基準の作成や、セキュリティ等に関するガイダンス を作成し、関係者を巻き込んだ形で浸透させる。 複数プロダクトのプロジェクトを横串で連携できる。担当以外の 困っているプロジェクトに入り支援できる。 複数のプロジェクトで使えるツールの選定や管理ができる。組織全 体で生産性向上について常に考えている。 Arc/L.Eng Arcとして活躍できる。複数プロダクトのプロジェクトを理解できて いる。 各事業の開発現場をある程度把握し、いつでも入れる。 L.Eng 開発の生産性を上げられる。POからの信頼が厚い。 POに対しロジカルにQCDSを説明でき、納得感をもってプロジェク トを進められる。 一つのプロダクトのテストマネージャーとして責任を持てる。 開発プロジェクト内でテスト計画や結果報告を作成。プロジェクト メンバー全員が理解できるようになっている。 テストマネージャー不在でもプロジェクトは動かせる。 サブ的にテストマネージャーになれる。 Sr.Eng L.Engとして活躍できる。開発プロジェクト内の誰もがテストリー ダーとして認識している。 テストマネージャーや開発エンジニアが「◦◦テストといえば頼れ る人」と認識している(何か障害や改善施策があれば呼ばれる)。 一つ以上のテスト活動のテストリーダーとして責任を持てる。 ユースケーステスト、性能テスト、E2EテストやAPIテストの自動 化といったテストタイプをチームを組んで取り組んでいる。 テストリーダー不在でもプロジェクト全体を理解し、複数のテスト 活動を動かせる。 サブ的にテストリーダーになれる。 Eng Sr.Engとして活躍できる。作業の目的を理解しテスト活動がこなせ る。 指示が曖昧な状態でも(ブレストやドキュメント化等の手段を使っ て)目的を理解し、◦◦テストのテスト設計、テスト実行、テスト 自動化ができる。 指示の元、一つのテスト活動がこなせる。 全てがそろっている状態で、◦◦テストのテスト設計、テスト実行、 テスト自動化ができる。 エンジニアリング評価軸 マネジメ ント 評価軸 エンジニ アリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸
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    Reserved. ポジション グレード 定義 部長 M 部の方針(Mission,Vision,Value)を作成し、短期、中期、長期の戦略を計画する。 部の戦略に基づき「ヒト、モノ、カネ」の投資計画を立てる。 • ヒト・・・グレード定義に基づいてメンバーの配置。教育や採用を計画する。 • モノ・・・検証環境や、業務に必要な資源の調達計画をする。 • カネ・・・メンバーのスキルアップ投資や、業務に必要な資源の予算を計画し、管理する GMGと1on1を実施し、メンバーのキャリアアップビジョンが共有される。 メンバー全員の評価(2次評価)をする。(必要であればメンバーとの1on1を実施) GMG L 部の方針(Mission,Vision,Value)を理解し、メンバーとの共通理解を得る。 部門予算を部門長と共に、計画し、共有、管理をする。 アウトソース先との契約関連を担当する。 グループメンバーの勤怠管理や、外注の工数管理をする。 グループメンバーの評価(1次評価)をする。 グループメンバーのキャリアパスを1on1を通して支援する。 マネジメント評価軸 マネジメ ント 評価軸 エンジニ アリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸
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    Reserved. 部門内の課題解決評価軸 グレード 定義 例 M/Arc 部の課題解決をリーディング する • 人材補強活動を支援する • QAが入っていないサービスやプロダクトの現場に入ってコーチング やコンサルする L/L.Eng 部の課題を理解し、進んで課 題解決を実行する • 会社のプレゼンスを高める活動に貢献する • 現場プロジェクトでアウトソース先移管計画を立てる • QAが入っていないサービスやプロダクトの現場に入って実業務を実 行する Sr.Eng 課題解決の計画を理解し、実 業務を実行する • 自分の成果をアウトプットする(結果的に会社のプレゼンス向上に 貢献している) • アウトソースへの教育やコントロール Eng マネジメ ント 評価軸 エンジニ アリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸
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    Reserved. スピード 仕事を快適にするために、速く、楽に チャレンジ 自分の価値を知り、最大限に高める 目的を見失わず、「こと」に向かう リスペクト 皆がHappyになるように 自分事として捉えて助け合う コンピテンシー(行動)評価軸 グレードが高いほど コンピテンシーが 色濃くなるイメージ M/Arc L/L.Eng Sr.Eng Eng https://corp.wingarc.com/company/vision.html 「ウイングアーク1stの3つの行動指針」より マネジメ ント 評価軸 エンジニ アリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸 ※まだイメージ
  24. page No. 24 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. 実践 すりあわせ会議 (2次評価) フィードバック 評価の理由を言語化 ~の軸で成果を評価できる なぜなら~だから 目標管理 評価軸を基にした評価 1on1 グループ メンバー 納得感のあるフィードバック 目標に対する成果を どの軸で評価するか 次回への期待値を含める マネジメ ント 評価軸 エンジニ アリング 評価軸 部門内の課題解決 評価軸 コンピテンシー(行動) 評価軸 GMG 1次評価
  25. page No. 25 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights

    Reserved. 実践結果と課題 • (マネージャーとして)個人的なモヤモヤは解消された。 • (人事部から)「社内のベストプラクティスになりそう」という声も。 • POSITIVE • 評価に対して理解できた。わかりやすくなった。 • 個人の目標で目指すべきことが明確になったかもしれない。 • NEGATIVE • 結局、前のやり方が良いメンバーもいる。 • 課題 • エンジニアリング評価軸に当てはまらない定義もまだまだある。 • テストエンジニア(TE)、パイプラインエンジニア(PE)、 QAエンジニア(QA)、それぞれの定義が必要。
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    Reserved. “転職できるぐらいに人を訓練し、 転職したいと思わないくらいに厚遇せよ” By リチャード・ブランソン https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118352/