Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
共創するためのデザイン批評
Search
takanorip
February 26, 2021
Design
8
3.8k
共創するためのデザイン批評
takanorip
February 26, 2021
Tweet
Share
More Decks by takanorip
See All by takanorip
Webフォント選定の極意!フォントの基本から最新トレンドまで徹底解説
takanorip
5
720
効果的な管理画面を デザインをするために 避けるべき5つの罠
takanorip
14
6.4k
社内管理画面のデザインもプロダクトデザイン
takanorip
4
1.6k
早わかり W3C Community Group
takanorip
0
430
Ubieとアクセシビリティのこれからを考える
takanorip
0
400
2023年版 デザインシステム 技術選定の勘所 - フロントエンドカンファレンス沖縄
takanorip
2
3.7k
Astroで始める爆速個人サイト開発
takanorip
15
11k
後悔しないデザインシステムの始め方
takanorip
4
3.1k
デザインシステム運用とOKRの良い関係
takanorip
0
2k
Other Decks in Design
See All in Design
How to go from research data to insights?
mastervicedesign
0
180
ピクシブにおける「ビジョン」の取り扱われ方 #pixivdevmeetup / 20240920
minamitary
1
1.5k
デザインできるもの、できないもの | Designship 2024 | Yasuhiro Yokota
yasuhiroyokota
2
950
Charcoal 2.0: デザインシステムの基盤を再構築
godlingkogami
1
550
今日から始める グラレコ チャレンジ DevRel/Tokyo #94 〜グラレコ チャレンジ〜
moshimoshiyuki
0
140
(第1回) アーキテクト・テックリード育成講座
masakaya
0
110
横断組織デザイナーの働き方
mixi_design
PRO
0
210
共創するのはモノではなく価値 ── 日本の「はたらく」を変える挑戦 / Designship2024 MainStage
visional_engineering_and_design
1
580
Design Your Own App Using Figma by Medha Muppala
gdgmontreal
0
1.5k
成長する組織のナレッジベースのつくりかた_知識基盤のデザインとメタデザイン
gaussbeam
0
610
プロダクトデザイナー視点から見た チームでの意思決定の難しさと 重要ポイント3点
kei141
0
510
[Designship2024] デザインの力でサービスの価値を追求していたら、組織全体をデザインしていた話
okakasoysauce
2
980
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
42
3.1k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
347
20k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
7k
Visualization
eitanlees
146
15k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.5k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Side Projects
sachag
452
42k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
28
4.4k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Transcript
共創するためのデザイン批評 2021.02.26 Takanori Oki @Front-End Study #4 「いま考えるユーザー体験とデザインの世界」
自己紹介 • UI designer at ClassDo • Organizer of Web
Platform Study Group • Figma, Web Font, 11ty, etc… • 最近引っ越しました 2
デザイン批評の基本 3
デザイン批評の 基本 • 批判的思考 • デザインがプロダクトの目的を達成するために 適切かどうかを判断する • 批評には適切な方法があり、それを学ぶ必要がある •
ただ感想を伝えれば良いわけではない! 4
批評とレビューの違い 5 デザイン批評 デザインが目的を達成できる か判断するための分析手法。 デザインレビュー デザインの承認や合意形成の ために行われるミーティング。
ベスト プラクティス • 質問で始める • 感情のままに話さない • 自分の意見が正しいと思い込まない • 意見を押し付けない
• 長所について話す • 「誰の視点から考えているか」を考える 6
みんなではじめるデザイン批評 7 チームでどのようにデザイン批評を実践するか 体系的に解説した名著(個人的) みんな読もう
デザイン批評で大切な3つの観点 8
その前に… 9
デザイン批評で一番重要なことは 「見た目」にとらわれないこと 10
見た目の好き嫌いを表明することは 「批評」ではない 11
「デザインのセンスがないから…」 というのは一番言ってはいけない言葉 12
見た目にとらわれない 13 表層にとらわれず、その本質を見極める 見た目の裏側を意識する
デザイン批評で大切な3つの観点 14 デザインの目的 使いやすさ UI Stack
デザインの目的 15
デザインの目的 • なぜこのデザインにしたのか • この「なぜ?」をチーム全員が理解することが重要 • これがレビューの「基準」となる • 見落としてる要件はないか 16
使いやすさ 17
使いやすさ • 達成したいことを迷わず達成できるか • 情報の過不足がないか • 行動を邪魔する要素がないか • etc… •
ダークパターンになってないか • こちらがしてほしいことを強制していないか • ユーザーを騙していないか 18
ダークパターン デザイナーやマーケターが意図せず ダークパターンを生み出す可能性もある ダークパターンはUXを低下させるだけでなく 会社やブランドのイメージ低下につながる デザイン批評でダークパターンを防ぐ 19
UI Stack 20
UI Stack 21 Ideal State Blank State Error State Partial
State Loading State UIの基本的な5つの状態 https://www.scotthurff.com/posts/ why-your-user-interface-is-awkward- youre-ignoring-the-ui-stack/
デザインレビューで考慮すべきポイント 22
デザインレビューで考慮すべきポイント 23 UIの一貫性 実装難易度 データとUI
UIの一貫性 24
UIの一貫性 • 色やmarginなどスタイルの一貫性 • 各UIコンポーネントの役割の一貫性 • インタラクションの一貫性 25
インタラクション 26 「ユーザーのアクションとそれに対するレスポンスの関係性」
UIの一貫性 一貫性のないデザインを 鵜呑みにしない! 高い確率で負債になる エンジニアは「規則を作り守る」ことに慣れてるので、 エンジニアのほうが気づきやすい 気づいたことは伝えることが大事 27
実装難易度 28
実装難易度 • 本来はデザイン始まる前(仕様策定段階)で確認して おくべきこと • 技術面の知識がないデザイナーに対して 「知識を育てる」つもりで、しっかりと説明する • 何が出来て何ができないか、なぜ出来ないか、 代替案はないか、など
29
大事な話 • ごまかさない • 「本当はできるけど面倒だから黙っておこう…」 • 相手を侮らない • 「どうせ説明してもわからないだろう…」 •
本質を探る • 「なぜこのUIを実装する必要があるのか?」 30
データとUI 31
データとUIの 整合性 • データ構造とUIに矛盾がないか • DB • API • マイクロサービス
• etc... • 既存のデータ構造とUIが一致していない場合、 どちらを修正するべきなのかを話し合う必要がある 32
まとめ 33
まとめ • デザイン批評には適切な方法があるよ • デザイン批評とは、デザインが目的を達成できるか どうかを分析すること • 見た目にとらわれず、必要な観点からデザインを分析 してチーム全体で良いプロダクトを開発しよう! 34
THANK YOU! 35