AIエージェント・マイクロサービス時代。AWSでの手軽な構築法を考えて試してみた

2025-12-23
ENECHANGE I/O Dayアウトプット大会（社内イベント）

Transcript

1. AIエージェント・マイクロサービス時代。 AWSでの手軽な構築法を考えて試してみた 2025-12-23 ENECHANGE I/O Dayアウトプット大会（社内イベント） VPoT 岩本隆史
2. 予測：AIエージェントのマイクロサービス化が進む 2025-04：A2A (Agent2Agent) をGoogleが発表 A2A：AIエージェント同士を協働させるためのプロトコル 2025-06：Strands Agents (Python SDK) がA2Aをサポート Strands Agents：AIエージェントを簡単に構築できるフレームワーク 2025-11：Amazon Bedrock AgentCore RuntimeがA2Aをサポート AgentCore Runtime：AIエージェント版AWS Lambdaのようなサービス → 複数のエージェントを個別に開発・デプロイ、A2Aで協働させる時代に
3. AWSで構築する場合、認証方式がポイント 開発：各種SDKがそろっている デプロイ：bedrock-agentcore-starter-toolkit でシュッとできる 認証：2つの方式（SigV4、OAuth 2.0）から選ばなければならない
4. SigV4、OAuth 2.0、どちらを選ぶ？
5. AWSドキュメントでは、OAuthのサンプルのみ Set up Cognito user pool for authentication Configure authentication for secure access to your deployed server. For detailed Cognito setup instructions, see Set up Cognito user pool for authentication. This provides the OAuth tokens required for secure access to your deployed server. https://docs.aws.amazon.com/bedrock-agentcore/latest/devguide/runtime- a2a.html
6. SigV4のほうが手軽 SigV4：AWSサービスへのリクエスト署名プロトコル Cognitoのセットアップが不要。手間がかからない IAMロールの権限で別のエージェントにアクセスできる。分かりやすい
7. 「I/O DayでSigV4にチャレンジしよう！」と決意 情報がほとんどない やりがいがある！
8. 実装
9. A2Aサーバーとして計算エージェントをデプロイ $ tree calc_agent calc_agent ├── app.py # 計算エージェント └── requirements.txt 1 directory, 2 files 前述のドキュメントに掲載されているサンプルコードそのまま
10. メインエージェントを開発～デプロイ $ tree main_agent main_agent ├── app.py # メインエージェント ├── modules │ ├── __init__.py │ ├── a2a_agent.py # A2Aエージェントをシンプルに定義できるモジュール │ └── auth.py # SigV4署名モジュール └── requirements.txt 2 directories, 5 files コードは、いずれ公開予定
12. 結果
13. 呼び出し成功 $ agentcore invoke '{"prompt": "2 + 3 * 4を計算してください"}' { "result": { "role": "assistant", "content": [ { "text": "**2 + 3 * 4 の計算結果は 14です。**..." } ] } }
14. 翌朝 ️
15. AWS公式サンプルリポジトリに、SigV4のPRが Adds a new tutorial for IAM SigV4 auth with A2A https://github.com/awslabs/amazon-bedrock-agentcore-samples/pull/751 ニーズはありそうだと分かったw I/O Dayで実装したモジュールも、公開する価値はあるはず ただし各種SDKの進化により、不要になる可能性も
16. まとめ
17. AgentCore Runtime × A2A × SigV4、いい感じ AIエージェントのマイクロサービス化が進む AWSで構築するなら、この組み合わせが手軽
18. おまけ
19. JAWS DAYS 2026に応募しました https://fortee.jp/jawsdays-2026/proposal/38c80c44-b481-4f53-bb32-cc1711e134e5