Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
受託開発のアジャイル奮闘記
Search
藤田みゆき
October 28, 2024
Business
1
15k
受託開発のアジャイル奮闘記
藤田みゆき
October 28, 2024
Tweet
Share
Other Decks in Business
See All in Business
メドピアグループ紹介資料
medpeer_recruit
10
140k
Enterprise CS
resilire
0
300
生成AI×個人情報保護法 ― 改正動向から読み解く実務の行方
seko_shuhei
5
2.1k
【Progmat】デジタル資産の基礎知識(ST・SC動向俯瞰|2025年秋)
progmat
0
550
株式会社Branding Career_採用デック資料
20251024
0
580
HENNGE会社紹介資料/company_introduction
hennge
3
200k
株式会社アイリッジ 会社説明資料
iridge
0
320
生成 AI 時代に職業はどのように変わり、どう対処すべきか ?
icoxfog417
PRO
4
1.6k
Rakus Career Introduction
rakus_career
0
420k
株式会社EventHub 会社紹介資料
eventhub
1
41k
製造業界の人とアジャイルをやってみたよ
toshiaki0315
1
600
自らを強いエンジニアにするための3つの習慣 2025/ Fitter happier more productive
shinyorke
PRO
0
190
Featured
See All Featured
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.3k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
14k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
7k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
60
9.6k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
80
6k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
791
250k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
KATA
mclloyd
PRO
32
15k
Transcript
受託開発での アジャイル奮闘記 Miyuki Fujita Agile Studio事例紹介 ガントチャートから バーンダウンチャートへ
2 一括請負のWF開発PJが お客様と自分たちにとって よりよい形を求めた 7年の歩み
3 2 STEP PJの概要 社内システムを約3~6ヶ月スパンでサービスリリース (STEP単位の契約で要件定義〜リリースまでを行う) 3 STEP 4 STEP
5 STEP STEP X カイゼンをはじめる ー チームは学習モードへ チームイベント 見直し! チームは 自己組織化モードへ 完全ウォーターフォール ー チームはサバイバルモード STEP 1
4 .02 .03 どうやったらSES契約に移 行できるの? 自己組織化された チームの作り方 お客様とどう やって信頼関係 を築いたの?
.01 よく聞かれること
5 .02 .03 どうやったらSES契約に移 行できるの? 自己組織化された チームの作り方 お客様とどう やって信頼関係 を築いたの?
.01 よく聞かれること 今日の話にその答は ありません!
6 .02 .0 3 どうやったらSES契約に移 行できるの? 自己組織化された チームの作り方 お客様とどう やって信頼関係
を築いたの? .01 今日、持って帰って欲しいこと 2と3の結果に 契約の変更もついてきた という話
7 2 STEP STEP1 3 STEP 4 STEP 5 STEP
STEP X カイゼンをはじめる ー チームは学習モードへ チームイベント 見直し! チームは 自己組織化モードへ 完全ウォーターフォール ー チームはサバイバルモード STEP 1
8 初回リリース成功! • 期日納品 • 不具合なし • 必要な情報が揃った成果物 お客様に喜んでいただけた!!
9 一方、チームは危機的状況 • チーム内の会話なし • お通夜夕会 • 改善活動する時間ない まとめると、しんどかった。
10 ふりかえり(チーム内)
11 2 STEP STEP2 3 STEP 4 STEP 5 STEP
STEP X カイゼンをはじめる ー チームは学習モードへ チームイベント 見直し! チームは 自己組織化モードへ 完全ウォーターフォール ー チームはサバイバルモード STEP 1
12 STEP2のTRYは?(チーム内) • チーム内の会話なし • お通夜夕会 • 改善活動なし • かんばん&
バーンダウンチャート • 朝会 • 月1ふりかえり STEP1 PROBLEM STEP2 TRY このTRYはうまくはいかなかった (でも、必要な失敗だった)
13 福井で全員集まって実施 フロントエンド システム担当 サービス PO 運用 オペレータ 開発担当 サービス
PO システム 運用者 2018.04 撮影 お客様とのふりかえり
14 週次 Webミーティング の開始 2019.06 撮影 お客様とのコミュニケーションの改善
15 定期的な訪問 2019.06 撮影 お客様とのコミュニケーションの改善
16 STEP2のTRYは?(お客様との関係) • 課題があるときのみに 発生する非同期コミュニ ケーション 定期的なオンライン・ オフラインでのコミュニ ケーションで関係を強化 STEP1
PROBLEM STEP2 TRY
17 2 STEP STEP3 3 STEP 4 STEP 5 STEP
STEP X チームイベント 見直し! チームは 自己組織化モードへ 完全ウォーターフォール ー チームはサバイバルモード STEP 1 本日はカット カイゼンされてない感
18 2 STEP STEP4・5 3 STEP 4 STEP 5 STEP
STEP X チームイベント 見直し! チームは 自己組織化モードへ 完全ウォーターフォール ー チームはサバイバルモード STEP 1 カイゼンされてない感
19 ・1スプリント=1週間でサイクルをまわす ・スプリントイベントは、ふりかえり&(初)プランニング STEP4-5:Scrumイベント見直し ~できそうなところから始める~
20 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~プランニングのお守りとしてガントからバックログを作る~ 一括請負PJの 見通しをたてるための リーダーのお守り メンバーには 提示しない
21 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~ガントからバックログを作る~ 開発フェーズ バックログの 単位 タスクの単位 担当 開発・ 単体テスト
機能 (API 、バッチな ど) 機能を構成するクラ スや、処理の単位 1機能につきメイン担当が1 人。 状況に応じて応援を入れる (テストをヘルプするなど)。 結合テスト・ システムテスト テストシナリオ オペレーション単位 (実施、検証) 1シナリオにつき複数人で 取り組む 重視したのは、タスクは人に渡しやすい単位にすること。 タスク担当をできるだけ事前アサインしなかったことで、 メンバー一人一人がいろんな機能や役割を経験することができた。
22 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~ふりかえり~ TRY 改善 ふりかえりの頻度をあげて、メンバーの意見を 温かいうちに共有し、行動につなげるようになった
23 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~朝会~ • テーマトーク(「100万円で何がしたい?」など)で 場をなごませる • バーンダウンチャートを 司会が書く ことで、
全員がバーンダウンチャートを意識するようになった
24 STEP4-5:Scrumイベント見直し プランニング・朝会によりバーンダウンチャートが改善された
25 STEP4-5:Scrumイベント見直し プランニング・朝会によりバーンダウンチャートが乱れなくなった なぜ改善された? プランニング ・ベロシティの計測に基づいた計画 ・「全員で」「すべての」タスクを出し切る 朝会 ・バーンダウンチャートを 「毎日」「全員で」共有
26 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~結果、ガントを使わなくなった~ お客様への週次進捗報告も、ガントチャートではなく、 リリースバーンダウンチャートで報告するようにした 写真で 進捗報告!
27 STEP4-5:Scrumイベント見直し ~結果、ガントを使わなくなった~ お客様への週次進捗報告も、ガントチャートではなく、 リリースバーンダウンチャートで報告するようにした 写真で 進捗報告! なぜお客様に 受け入れてもらえた?
• お客様の知りたいこと(遅れの有無)が わかる • STEP3までの実績で遅延なくPJが進んだ
28 STEP4-5のTRYは?(チーム内) • かんばんバラバラ、 バーンダウン無視 • お通夜朝会 • ふりかえり形骸化 •
プラニング • テーマトーク& 皆でバーンダウン • 週1ふりかえり STEP3 PROBLEM STEP4-5 TRY 当 番 制
29 STEP4-5のTRYは?(お客様との関係) • 形式的な報告資料 直感的で双方にとって 嬉しい報告資料 STEP3 PROBLEM STEP4-5 TRY
30 自分たちで成長していけるチームに なってきた!
31 本日のまとめ
32 .02 .03 どうやったらSES契約に移 行できるの? 自己組織化された チームの作り方 お客様とどう やって信頼関係 を築いたの?
.01 今日、持って帰って欲しいこと ・チームが安定してから ・小さく変えていく ・ふりかえりでアレンジ し続ける • 高品質なプロダクトで信 頼の土台を築く • お客様への責任はしっか り果たす(説明、契約に基 づいた報告や納品) • 変化によるメリットを感 じていただく • タスクアサインしない • イベントを当番制にして 当事者意識を作る
33 自分たちのありたい姿のために考えよう ・同じようにやれば全部うまく行くよ!じゃない ・自分たちで取捨選択し、自分たちの色に変えていく ・お客様への価値提供が大前提
34 ガントチャートからバーンダウンチャートへ、 はじめの一歩を踏み出してみませんか。 2019.03 撮影
35 ここまでが5年前の話、現在は • 契約の形態は一括請負→SES契約 • 特定の案件チーム→案件を固定しない NTTPC様向け開発チーム こんなに変わりました! お話の続きはパネルディスカッションで
36 ありがとうございました