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業界最大級(たぶん)の検証設備の運営とエンジニア育成 / Operation of the industry's largest verification facilities and training of engineers

業界最大級(たぶん)の検証設備の運営とエンジニア育成 / Operation of the industry's largest verification facilities and training of engineers

2023年3月9日のNTT Com Open TechLunch #6 で発表した「業界最大級(たぶん)の検証設備の運営とエンジニア育成」の講演資料です。
講演詳細についてはこちらを御覧ください(https://nttcom.connpass.com/event/275660/)

NTT Communications

March 28, 2023
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Transcript

  1. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 2 話したいこと 1.検証設備(Lab)の紹介

    ▪ プロダクトごとではなく共通の設備 ◦ 共⽤設備を持つことでコストを抑え素早く開発が可能 ▪ Labそのものが検証対象 ◦ ユーザ(Labを使って検証や開発をする利⽤者)のトラフ ィックやデータも活⽤ 2.運営を通してのエンジニア育成の話 ▪ どのように技術にチャレンジしているか ▪ 運営ではどのようなことを気をつけているか
  2. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 3 ⾃⼰紹介 経

    歴 興味のある分野 好きな⾔葉 2016年 開発エンジニアに転向、NFVやSD-WANが専⾨ ⼤規模ネットワークにおけるE2Eでのトラフィック制御 有線/無線/衛星など回線種別が増加し、またMECやCloud Directなどトラフィックパターンも多様化して いる。ネットワークの複雑さが⾼まる中、ソフトウェアや新しいアーキテクチャを⽤いてE2Eでトラフィ ック制御し、繋ぐだけのネットワークでなく付加価値があるネットワークを開発したい。 失敗なくして成功なし 2018年 キャリアネットワークの開発の沼にハマり現在に⾄る おしごと • セグメントルーティングやホワイトボックス、ディスアグリゲーシ ョンなどをキーワードに次世代キャリアネットワークの開発 • 新しい技術にチャレンジするLabの運営とエンジニア育成 NTT Com ネットワークエンジニア ⽊村 安宏 2008年 学術系ネットワークや研究機関を担当する構築エンジニア
  3. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 6 ラックの中に機器が搭載されている環境 AS(Autonomous

    System)を運⽤ ネットワーク基盤やコンピュート基盤が存在 基盤を運⽤するシステム/ツール 全部含んだものが我々のLab
  4. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 7 Labの構成要素 Internet

    AS38639 AS37900 [AS運⽤] [Office LAN] [拠点間NW] [コンピュート] [運⽤ツール] [DC-NW]
  5. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 9 様々なものが混在する環境で設計、構築 A社製ルータ

    B社製ルータ β版OS搭載ルータ 仮想ルータ ホワイトボックスルータ ディスアグリゲーション ルータ 内製開発ルータ •マルチベンダ環境でOSバージョンも異なるのが普通 •異なるアーキテクチャの装置も混在 •⾃分たちで開発したものも使⽤
  6. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 拠点数: 約30拠点 ラック数:

    400ラック以上 ノード数(基幹部のみ): 1000+ (ルータ、スイッチ、サーバ、無線AP、 etc.) 検証グループ : 約100グループ アクティブユーザー: 約500/日 ISP契約社数: 5会社 IX契約数: 3会社 サービスオーダー: 約100件/月 社外Lab接続: 4社 インターコネクト: 2エリア、3回線 数字で表すと
  7. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 13 継続してキャリアネットワークを開発 既存網

    2018年から運⽤中 今後のメインバックボーン 拠点拡⼤、既存網から移⾏ 商⽤サービスより先かげて新しい技術に取り組み成果を出したら次に技術に取組む 有望な技術の選定 開発&構築 新環境へ移行 運用
  8. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 14 過去の導⼊事例 参考

    SR-MPLSの導⼊事例と今後の展望について(MPLS JAPAN 2019) •当時(2018年)は導⼊実績が少なかったSR-MPLSを採⽤ •シングルベンダ、シングルASでL2VPN、L3VPN環境を構築 •SR-MPLSが商⽤サービスにも採⽤されており検証としての役割は終了
  9. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 15 現在のキャリアネットワーク開発の取組 次は何をテーマに開発するか?

    •キャリアの動向 ▪複数の網(AS間)を接続する需要が⾼まってきているが、技術が確 ⽴されていない •AS間接続の難しさ ▪プロトコルが異なる ▪機器ベンダーが異なる ▪AS内で運⽤が確⽴しておりAS間接続による影響を受けたくない •需要もあり技術的なチャレンジ要素も多く新たなテーマに良さそう
  10. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 16 •マルチAS、マルチベンダでのAS間接続モデルを開発しLabに導⼊ 参考

    ASを越えたE2E TEを実現するMulti-AS SR アーキテクチャの提案と検証(JANOG50) 現在のキャリアネットワーク開発の取組
  11. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 17 今後のキャリアネットワーク開発の展望 ▪Labのバックボーンネットワークとして構築を拡⼤

    ▪トラフィックエンジニアリングを⽤いてAS間(拠点間)での経路制御 ▪サービスファンクションチェイニングを⽤いて⾼付加価値なサービス の創出 ▪異なる事業社間での相互接続検証 参考 ASを越えたE2E TEを実現するMulti-AS SR アーキテクチャの提案と検証(JANOG50)
  12. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 19 オープン化された光伝送ネットワークの導⼊ 広帯域の需要、技術の変化に伴い光伝送分野にもチャレンジ

    •広帯域回線の需要 ▪8K UHDTVの映像転送の実験 ▪ストレージネットワーク •技術の変化 ▪WhiteBox化や標準化による伝送システムのオープン化 ▪回路の⼩型化・省電⼒化に伴いルータやスイッチに搭載できる コヒーレントトランシーバの出現 ユーザのスイッチポンダ・マックス ポンダを接続可能
  13. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 20 同⼀拠点内での導⼊ マルチベンダで光伝送システムを構築

    •スイッチポンダ、レイヤ2スイッチ、Mux/Demux、アンプを別のベンダで構築 •装置間は1対(2芯)のファイバー上に信号を多重して接続 •樽に巻かれた光ファイバ(20km)を⽤いて装置間のリンクアップを確認(スイッ チポンダ1〜スイッチポンダ2、L2SW1〜L2SW2) C社 スイッチ ポンダ1 J社 L2SW1 アンプ1 Mux/ Demux 1 C社 スイッチ ポンダ2 J社 L2SW2 Mux/ Demux 2 アンプ2 関東1を想定 関東2を想定 20km(光ファイバ)+ア ッテネーター 200G CFP2-ACO 100G-ZR 200G CFP2-ACO 100G-ZR 【同一拠点での検証】
  14. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 21 本番環境(拠点間)への導⼊ マルチベンダで光伝送システムを構築

    •同⼀拠点内ではリンクアップしたのに本番環境ではリンクアップしないトラン シーバあり ▪汎⽤SMFと分散シフトSMFの混在により減衰した? •ケーブル磨き、アンプ増幅量を調整、機器の再起動によりスイッチポンダ1〜 スイッチポンダ2間のリンクがアップ C社 スイッチ ポンダ1 J社 L2SW1 アンプ1 Mux/ Demux 1 C社 スイッチ ポンダ2 J社 L2SW2 Mux/ Demux 2 アンプ2 関東1 関東2 約55kmの光ファイバ (汎用SMFと分散シフトSMF(DSF)の混合) 200G CFP2-ACO 100G-ZR 200G CFP2-ACO 100G-ZR 【本番環境(拠点間)】
  15. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 22 今後の伝送ネットワーク開発の展望 •Open

    Optical Line SytemやDisaggregated ROADMの導⼊による 光伝送ネットワークの拡充 ▪最新技術の検証と検証網のさらなる広帯域化 •OpenZR+準拠の光トランシーバを⽤いたIPoverWDM環境の構築 ▪構築、運⽤ノウハウの蓄積と新サービスの検討
  16. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 24 ηΩϡϦςΟΦϖϨʔγϣϯ؀ڥ ˔/%3ʹΑΔΞϥʔτݕग़

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  17. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 25 擬似攻撃製品(BAS製品)を使ってのセキュリティ対策評価 ˔ηΩϡϦςΟରࡦ͸ػೳ͍ͯ͠Δͷ͔ɺ#SFBDIBOE"UUBDL4JNVMBUJPO

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  18. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 26 擬似攻撃製品(BAS製品)を使ってのセキュリティ対策評価 ˔಺෦ʹ৵ೖ͞Εͨ͜ͱΛ૝ఆͨ͠߈ܸΛ࣮ࢪ

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  19. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 27 擬似攻撃で得られた知⾒ ˔ηΩϡϦςΟઃܭࢥ૝ͱͷൺֱ

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  20. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 28 今後のセキュリティ対策の展望 ˔ݕग़Ͱ͖ͳ͍߈ܸɺڴҖΛ೺Ѳ͢Δٕज़ͷݕ౼

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  21. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 30 育成制度 ˔ʮखΛಈ͔͢͜ͱ͕੒௕ʹͭͳ͕Δʯͷߟ͑ͷ΋ͱࣾһ͕-BCΛ

    ӡ༻ ˔ҭ੒ʹର͢ΔχʔζͷมԽʹԠ͑ΔͨΊʹ೥ʹ੍౓มߋ ӡ༻ऀ ମ੍ ҭ੒ελΠϧ ٛ຿ ➢ ٛ຿ͱͯ͠ࢀՃ ➢ 3%෦ॺʹ഑ଐ͞Εͨೖࣾ೥໨Ҏ಺ͷए खࣾһ ر๬੍ ➢ ر๬ऀ͕ࢀՃ ➢ 3%෦ॺҎ֎ͷࢀՃ΋0, ೥ʙ೥ ೥ʙ ݻఆͷͭͷνʔϜ ➢ ωοτϫʔΫνʔϜɺαʔόνʔϜɺΫϥ ΢υνʔϜ ྲྀಈੑͷ͋ΔνʔϜฤ੒ ➢ ςʔϚ͝ͱʹνʔϜΛ্ཱͪ͛ ➢ ׆ಈ͕ऴΘΕ͹νʔϜղࢄ جૅͱͳΔڞ௨తͳεΩϧऔಘ ➢ جૅͱͳΔεΩϧΛशಘ͢ΔͨΊʹͭͷ νʔϜΛ౉Γา͘ ڵຯ͕͋Δٕज़ʹνϟϨϯδ ➢ ΍Γ͍ͨ͜ͱʹखΛ্͍͛ͯ͘ ➢ ಘҙΛ৳͹͢ɺۤखΛࠀ෰ͷબ୒͸ࢀՃऀ
  22. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 31 育成制度 ӡ༻ऀ

    ମ੍ ҭ੒ελΠϧ ٛ຿ ➢ ٛ຿ͱͯ͠ࢀՃ ➢ 3%෦ॺʹ഑ଐ͞Εͨೖࣾ೥໨Ҏ಺ͷए खࣾһ ر๬੍ ➢ ر๬ऀ͕ࢀՃ ➢ 3%෦ॺҎ֎ͷࢀՃ΋0, ೥ʙ೥ ೥ʙ ݻఆͷͭͷνʔϜ ➢ ωοτϫʔΫνʔϜɺαʔόνʔϜɺΫϥ ΢υνʔϜ ྲྀಈੑͷ͋ΔνʔϜฤ੒ ➢ ςʔϚ͝ͱʹνʔϜΛ্ཱͪ͛ ➢ ׆ಈ͕ऴΘΕ͹νʔϜղࢄ جૅͱͳΔڞ௨తͳεΩϧऔಘ ➢ جૅͱͳΔεΩϧΛशಘ͢ΔͨΊʹͭͷ νʔϜΛ౉Γา͘ ڵຯ͕͋Δٕज़ʹνϟϨϯδ ➢ ΍Γ͍ͨ͜ͱʹखΛ্͍͛ͯ͘ ➢ ಘҙΛ৳͹͢ɺۤखΛࠀ෰ͷબ୒͸ࢀՃऀ 現在は若⼿からベテランまで 約40⼈が参加 (20%稼働で活動) ˔ʮखΛಈ͔͢͜ͱ͕੒௕ʹͭͳ͕Δʯͷߟ͑ͷ΋ͱࣾһ͕-BCΛ ӡ༻ ˔ҭ੒ʹର͢ΔχʔζͷมԽʹԠ͑ΔͨΊʹ೥ʹ੍౓มߋ
  23. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 32 育成⽅針 ⼩さなチームで企画、開発/構築、運⽤まで経験する

    •テーマごとにチームを作っており少⼈数のチームが多い •⼩さいからこそ全てのことを⾃分たちでやってみよう •やってみて駄⽬ならサイクルの途中で終わるのもOK 企画 開発/構築 運用 振り返り
  24. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 33 企画段階でメンバーがやること •チャレンジしたいテーマを選定

    •チームを⽴ち上げる •若⼿がチームリーダでもOK(1-2年⽬でもOK) •チームに参加してくれる仲間を探す •予算を取るためのビジネス的な出⼝を考える 企画 開発/構築 運用 振り返り
  25. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 34 企画段階でメンバーがやること •チャレンジしたいテーマを選定

    •チームを⽴ち上げる •若⼿がチームリーダでもOK(1-2年⽬でもOK) •チームに参加してくれる仲間を探す •予算を取るためのビジネス的な出⼝を考える 企画 開発/構築 運用 振り返り 共有のLabが使えるので必要なものだけを追加で購⼊ ほとんどの場合、チーム⽴ち上げ後、すぐに活動が可能
  26. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 35 チームの⽴ち上げ •テーマは⾃由

    •注⽬している技術 •運⽤していてカイゼンしたいこと •未経験だからこそチャレンジしたいこと Security Operationカイゼン NOC Transport BGP解析 NW Visualization Private Cloud Hybrid Cloud Automation Tools SegmentRouting SRE Secure & Flexible DNS 現在、12のチームが活動
  27. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 36 企画段階でチーム運営で気をつけていること •完璧を求めない

    ▪ ⽬的とビジネス的な出⼝が⾒えればOK ▪まずはやってみるの精神 企画 開発/構築 運用 振り返り
  28. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 37 開発/構築段階でメンバーがやること •様々なものが混在する環境で設計、構築

    •関係各所と調整(論理/物理リソース) •機器の調達、価格交渉 企画 開発/構築 運用 振り返り
  29. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 38 開発/構築段階でチーム運営で気をつけていること •押さえるところと任せるところのバランス

    ▪ セキュリティはしっかり⾒る ▪ (⾃分のが良い設計できても)細かい部分に⼝を出しすぎない •過保護にならない程度にサポート ▪ 基本的にはSlackで聞けば誰かが教えてくれる ▪ 技術サポートだけでなく⼈の繋ぎも 企画 開発/構築 運用 振り返り
  30. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 39 運⽤段階でメンバーがやること •ユーザが存在する、トラフィックがある環境で運⽤

    •故障対応やバグ対応の実施 •作業連絡や問い合わせ対応を⾃分たちで実施 •運⽤経験、ユーザからの声をもとにシステムのカイゼン 企画 開発/構築 運用 振り返り
  31. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 40 ユーザが存在する、トラフィックがある環境で運⽤ •ユーザがいるので"実際のデータ"を使って研究可能

    •トラフィックがあるので"商⽤模擬"の運⽤が可能 •適度なプレッシャーがかかる環境 ▪ 使えなければユーザから申告が来る ▪ 一方、使えなくても大事にはならない(総務省報告も不要)
  32. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 41 ≈ç ≈ç

    開発したものはドッグフーディング ≈ç ≈ç ≈ç ≈ç ≈ç ≈ç ≈ç B A B.【Pola PCE】 •フルスクラッチでネット ワークコントローラを内 製開発しOSSとして公開 •検索「Pola PCE」 •SR-MPLSとSRv6の両⽅ に対応 A.【Kamuee】 •内製開発した⾼速ソフト ウェアルータ •IAサーバで100Gbps以 上のスループットを実現 C.【Viking】 •末端のスイッチのVLAN設定から拠点間に⾄るまでE2Eで L2VPNの設定を⾃動化 •開発当初はL2VPNの⾃動化機能だけだったが、現在はファ イアウォールのフィルタ設定やリソースの可視化も実現 C
  33. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 42 運⽤段階でチーム運営で気をつけていること •サービス品質を上げすぎない、スピード重視

    ▪ 失敗時の過度な振り返り(なぜなぜ分析 x5など)はしない ▪通信影響がある作業も平⽇昼間に実施 企画 開発/構築 運用 振り返り
  34. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 43 学んだことは発表しよう 私達は学んだことを発表することを推奨しています

    媒体名 タイトル/概要 電子情報通信学会 情報通信マネジメント研究会 (ICM): 信学技報, vol. 122, no. 96, ICM2022-20, pp. 54-59, 2022年7月. 機器設定ファイルからのトポロジモデル抽出による机上検査を含めたネットワーク 設計支援システム / Support System of Designing and Verifying Network by Abstracting Topology Model from Configuration Files ビジネスコミュニケーション Vol.60, No. 1, Jan. 2023 ネットワークの相互運用に新たな価値を創造するMulti-AS Segment Routingアーキ テクチャの提案 NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #0] Multi-AS Segment Routing で VPN を構築 する記事を連載します NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #1] SR-MPLS L3VPN in Single-AS NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #2] SR-MPLS L3VPN in Multi-AS NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #3] SR-MPLS L2VPN (EVPN) in Single-/Multi- AS NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #4] Color-Based Steering in Single-AS NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #5] Traffic Engineering in Multi-AS NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #6] IGP Flexible Algorithm NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #7] Delay-Based TE NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #8] SR Policy の適用方法と活用 NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #9] TI-LFA を用いた障害時の高速迂回 NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #10] PCE を用いた SR-TE の一元管理 NTT Com Engineers' blog [Multi-AS Segment Routing 検証連載 #11] PCE 実装の検証 NTT Com Engineers' blog ネットワークをモデルとして抽象化しオペレーションを高度化するチャレンジ 電子情報通信学会誌 別冊 特集 東京 2020 オリン ピック・パラリンピック競技大会のテクノロジー とイノベーション 東京 2020 大会における Syslog の流量分析 電子情報通信学会誌 別冊 特集 東京 2020 オリン ピック・パラリンピック競技大会のテクノロジー とイノベーション リモートアクセスの利用傾向と考察 カンファレンス名 タイトル/概要 MPLS JAPAN SR-MPLSの導入事例と今後の展望について / 社内網(Ocean)にSR-MPLSを入れた話 ONIC 2019 ユーザによるセルフマネージ可能なネットワーク サービス運用システムの事例 / Oceanで開発したセルフマネージシステムの紹 介 ONIC 2019 Interop Tokyo 2019 ShowNetにおけるサービスチェイニング構築を通して見る、SRv6の実践的知見 / Shownetで構築したSRv6を 用いたSFCの話 npstudy #19 ラズパイでNWのE2Eテストを始めてみました NTT Tech Conference #4 Cisco ルータのログを Stackdriver に送って可視化してみた NSO Developer Days 2020 Live together, NSO and manual operations in multi-vendor "grouwing brownfield" JANOG47 ネットワークの構成図を継続的にアップデートし続ける方法 MPLS Japan 2021 マルチASかつマルチベンダにおけるSR-MPLS TEの実現 NTT Tech Conference 2022 ネットワーク運用におけるモデル定義と Reconciliation Loop への挑戦 NTT Tech Conference 2022 大規模網の運用・検証業務改善を実現するネットワークコントローラの開発 NTT Tech Conference 2022 R&D プロジェクトでスクラムでのアジャイル開発を 1 年間やってみて良かった点と悪かった点 ICETC 2021 Key Technologies and Activities toward Openness of Optical Transport System 電子情報通信学会 ICM 機器設定ファイルからのトポロジモデル抽出による机上検査を含めたネットワーク設計支援システム / Support System of Designing and Verifying Network by Abstracting Topology Model from Configuration Files JANOG50 ASを越えたE2E TEを実現するMulti-AS SR アーキテクチャの提案と検証 / Multi-AS Segment Routing for E2E TE through ASes Okinawa Open Days 2022 モデルを基に本番環境を再現して事前に検証可能にする運用サイクル ENOG 74 Segment Routing 用 Stateful-PCE をフルスクラッチで開発した話 VMware Explore 2022 US NTTcom Enabling AI Applications for Enterprises in the Cloud [CEIB2465US] JANOG51 もし本番ネットワークをまるごと仮想環境に”コピー”できたらうれしいですか? / Let’s “COPY” production network topology onto virtual environment 外部発表事例 執筆・出版発表事例 振り返り
  35. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 44 学んだことは発表しよう •社内外での発表、ブログ掲載、論⽂投稿

    ▪ 理解したつもりでも意外と理解していない、⾔語化しよう •FBを得よう(特に社外から) ▪ ⾃分/⾃社とは異なる観点でのFBはとても⼤事 •仲間を増やそう ▪ ⼀緒に働きたいと思ってくれる仲間と出会える 企画 開発/構築 運用 振り返り
  36. © NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 45 私達と⼀緒に働きませんか? [経験者採⽤]

    次世代キャリアネットワークサ ービスの開発エンジニア https://hrmos.co/pages/nt tcom0033/jobs/1692786 [新卒採⽤(ポスト確約型)] 先端研究開発(ネットワーク・デ バイス) SR(セグメントルーティング)を⽤ いたキャリアネットワークの開発 https://information.nttdoco mo- fresh.jp/information/willpost .html [経験者採⽤] 光伝送ネットワークインフラお よびサービス開発エンジニア https://hrmos.co/pages/nt tcom0033/jobs/17743479 04808521734 IPネットワーク 伝送ネットワーク