Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロダクトセキュリティチーム立上げにおけるVulsの活用 / Using Vuls in Pr...
Search
okuken
June 17, 2019
Technology
2
2.4k
プロダクトセキュリティチーム立上げにおけるVulsの活用 / Using Vuls in Product Security Team
プロダクトセキュリティチームの立上げにおいて、Vulsを導入した経緯から、実際にどのように活用しているかまでをご紹介します。
okuken
June 17, 2019
Tweet
Share
More Decks by okuken
See All by okuken
全集中Burp extension ISTE勉強会 第1回 / Burp ISTE study 01
okuken
0
310
全集中Burp extension ISTE v0.5.0 ー Request chain の躍進 / Burp extension ISTE v050
okuken
0
340
DOM Invader - prototype pollution対応の衝撃 - / DOM Invader - prototype pollution
okuken
0
710
npm Security ー サプライチェーン攻撃の観点から ー
okuken
1
580
全集中 Burp extension ISTE リリース1周年記念 - 振り返り - / Burp extension ISTE 1st Anniversary
okuken
0
460
Dangerous usage of JNDI
okuken
0
400
全集中 Burp extension ISTE v0.4リリース / Burp extension ISTE v0.4
okuken
0
400
Web Messaging のセキュリティ - DOM Invaderを添えて - / Web Messaging Security
okuken
0
2.8k
DOM Invader - Burp Suiteの新機能でJavaScriptに立ち向かう - / DOM Invader
okuken
0
1.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250122_FinJAWS
takuyay0ne
2
110
re:Invent2024 KeynoteのAmazon Q Developer考察
yusukeshimizu
1
160
30分でわかる「リスクから学ぶKubernetesコンテナセキュリティ」/30min-k8s-container-sec
mochizuki875
3
450
TSのコードをRustで書き直した話
askua
3
370
新卒1年目、はじめてのアプリケーションサーバー【IBM WebSphere Liberty】
ktgrryt
0
150
[JSAC 2025 LT] Introduction to MITRE ATT&CK utilization tools by multiple LLM agents and RAG
4su_para
1
110
Cloudflareで実現する AIエージェント ワークフロー基盤
kmd09
0
290
駆け出しリーダーとしての第一歩〜開発チームとの新しい関わり方〜 / Beginning Journey as Team Leader
kaonavi
0
130
iPadOS18でフローティングタブバーを解除してみた
sansantech
PRO
1
150
デザインシステムを始めるために取り組んだこと - TechTrain x ゆめみ ここを意識してほしい!リファクタリング勉強会
kajitack
2
200
[IBM TechXchange Dojo]Watson Discoveryとwatsonx.aiでRAGを実現!事例のご紹介+座学②
siyuanzh09
0
120
【JAWS-UG大阪 reInvent reCap LT大会 サンバが始まったら強制終了】“1分”で初めてのソロ参戦reInventを数字で振り返りながら反省する
ttelltte
0
150
Featured
See All Featured
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
6
500
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.4k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5.1k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
348
20k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.6k
Being A Developer After 40
akosma
89
590k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5.1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
41
7.2k
Transcript
プロダクトセキュリティチーム立上げにおける Vulsの活用 株式会社ウエディングパーク 奥野 健一 2019.06.17 Vuls祭り#5
Agenda 1. 自己紹介 2. Vulsの導入経緯 3. Vulsの導入 4. Vulsの実用途 5.
まとめ
自己紹介
奥野 健一 @okuken3 情報系の修士卒 SIer、業務パッケージベンダーを経て 2018年12月 株式会社ウエディングパーク 入社 プロダクトセキュリティチーム立上げ
株式会社 ウエディングパーク 式場探しの決めてが見つかる クチコミサイト「ウエディングパーク」 をはじめとする、結婚にまつわる WEBサービスの企画・運営
サービスラインナップ
No.1 Bridal Tech Team By→20 “2020年までに ブライダル業界でNo.1の技術者集団になろう” 社外向け勉強会 https://weddingpark.connpass.com/ 技術ブログ
https://engineers.weddingpark.co.jp/
なぜウエパがVuls祭りに?
2019年4月某日 ↑技術広報 Sさん
enjoy!インハウス、 たくさんの人に 来て欲しいの! https://weddingpark.connpass.com/
まいったなぁ… 登壇も初めてだし、 セキュリティ界隈の 知り合いも少ないし 何か良い手は…
キーワードをたくさんいれる とイイらしいですよ!
・・・
キーワード ・・・か
・・・・・
脆 弱 性 診 断 Vuls Burp Suite サイバー脅威インテリジェンス SCAP
C V E ISMS JPCERT/CC CSIRT Metasploit W A F IDS/IPS NVD JVN SIEM NIST Mitre Nmap SOC ペネトレーションテスト EDR OWASP JNSA Vuls Burp Suite C V E JPCERT/CC OWASP
無事、盛況でした!
None
None
https://vuls-jp.connpass.com/event/131960/ Vuls祭り#5 登壇決定! Who’s Using This? に掲載! https://vuls.io/ 感激パ…!
Vulsの導入経緯
プロダクトセキュリティチームの立上げ ・ 企業規模の拡大に合わせて、 プロダクトセキュリティ専門チームを立上げ ・ 脆弱性診断の一部内製化が最初のミッション
脆弱性診断の一部内製化 ・ 外部のセキュリティ事業者による定期診断は継続 ・ 一部の診断を内製化することで、以下を達成する - ノウハウの蓄積 - ホワイトボックス観点での診断 -
柔軟なスケジューリング
レイヤー毎の診断ツール レイヤー 自動診断 手動診断 診断ツール WEBアプリケーション 〇 〇 Burp Suite
フレームワーク / ライブラリ 〇 - Vuls プログラミング言語 〇 - Vuls ミドルウェア 〇 - Vuls OS 〇 - Vuls サーバー(ハードウェア) 〇 - Vuls ネットワーク 〇 〇 Nmap あくまで手始めパ! アプリケーション診断 プラットフォーム診断
Vulsの選定理由 ・ プラットフォーム診断の手始めとして - 既知の危険な脆弱性を含むバージョンを使用していないかのチェックから始める (攻撃を伴うプラットフォーム診断の内製化(OpenVAS等を使用)は次の一手) ・ Vulsの魅力 - 高い検知精度(複数の脆弱性情報源による)
- エージェントレス - 国産で勢いのあるOSS
Vulsの導入
構成 CVE 等 ⑤詳細確認 (VulsRepo) ①日次フェッチ ④日次差分通知 ③日次レポート ②日次スキャン ・・・
Vuls導入 ・導入手順(公式) https://vuls.io/docs/ja/install-manually-centos.html https://vuls.io/docs/ja/vulsrepo.html ⇒ dep ensure -update で解消
⇒ 下記の削除で解消 $GOPATH/pkg/dep $GOPATH/pkg/linux_amd64/github.com/golang/dep $GOPATH/pkg/linux_amd64/github.com/golang/dep.a ・ go-exploitdb の make install でエラー (dep ensure で “failed to export~”) ・ vuls の make install でエラー (dep ensure で “Failed to write~”)
ほんの少しOSS貢献 ・ VulsRepoに脆弱性が表示されない不具合 - cpe指定で検出されたもの全てが対象 - エラーではなくスルーなので致命的
- 諸事情で、弊社の主たる用途はcpe指定 ⇒ 必要に迫られて自ら改修! ★Vulsのレポートのデータ構造は変化しがち(らしい) https://github.com/usiusi360/vulsrepo/pull/71
Vulsの実用途
脆弱性スキャン 1.PHPやLaravel等の脆弱性情報チェック(※1) - 基本的に、cpe直指定 かつ type="pseudo"でスキャン(※2) - 弊社ではサービス毎に使用バージョンが異なるので、該当バージョンを全て列挙
(※1:この要件だけなら他にもツールはあるが、Vulsに一本化したかった。) (※2:PHPもcpe直指定なのは、弊社諸事情でパッケージマネージャ管理にできていないため。 ちなみに、簡易なスクリプトにて自動でバージョン情報を収集しています。) 2.OSの定期セキュリティアップデートの前後で、該当CVE数の減少を確認 今後はもっと活用して いきたいパよ!
脆弱性情報対応MTG(週次/臨時) ・ 各サービスのシステム責任者を集め、脆弱性情報を連携 - Vulsで検出したLaravelやPHPの脆弱性を中心として - CVEをプロダクトセキュリティチームで咀嚼して説明 ・
サービス毎に影響有無を確認し、対応要否・スケジュールを検討 - 対応方針、対応結果のレビュー
まとめ
まとめ ・ プロダクトセキュリティチーム立上げ、脆弱性診断の一部内製化 ・ プラットフォーム診断ツールの一翼としてVuls導入、日次スキャン ・ Vulsで検出したCVEに解釈を添えて、システム責任者に連携、対応 キーワードの詰め込み は恥だが役に立つパ!
ご清聴ありがとうございました!