Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ふりかえり一年戦争 / The one year war of retrospective
Search
radiocat
March 23, 2019
Technology
2
800
ふりかえり一年戦争 / The one year war of retrospective
radiocat
March 23, 2019
Tweet
Share
More Decks by radiocat
See All by radiocat
EMの仕事、あるいは顧客価値創出のアーキテクト
radiocat
0
130
アジャイルを支える心理的安全性の守破離 / Psychological safety for Agile
radiocat
1
710
経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略 / Challenges of product management
radiocat
1
4.3k
変化の時代に活かす「みんなのプロジェクトマネジメント」 / Utilize project management for change
radiocat
0
1.6k
「中小企業のエンジニアチームを”楽”にする」を目指す組織マネジメントの変わる勇気と変えない勇気 / Challenge to Scrum 4
radiocat
2
3.2k
関西的なノリで変化の波をノリこなすチームの取り組み / 3 Steps and Kansai-soul to Riding the Waves of Change
radiocat
2
2.9k
スクラムちゃうがなと言われてもやってみぃひん? / Challenge to Scrum 3
radiocat
4
8.9k
Re:ゼロから始めるアジャイル開発 / restart agile
radiocat
3
1.6k
スクラム開発について / What is Scrum?
radiocat
0
480
Other Decks in Technology
See All in Technology
RAGの基礎から実践運用まで:AWS BedrockとLangfuseで実現する構築・監視・評価
sonoda_mj
0
420
技術好きなエンジニアが _リーダーへの進化_ によって得たものと失ったもの / The Gains and Losses of a Tech-Enthusiast Engineer’s “Evolution into Leadership”
kaminashi
0
200
Cline、めっちゃ便利、お金が飛ぶ💸
iwamot
19
18k
IAMのマニアックな話 2025 ~40分バージョン ~
nrinetcom
PRO
7
820
これからクラウドエンジニアになるために本当に必要なスキル 5選
hiyanger
1
460
モノリスの認知負荷に立ち向かう、コードの所有者という思想と現実
kzkmaeda
0
110
空が堕ち、大地が割れ、海が涸れた日~もしも愛用しているフレームワークが開発停止したら?~ #phperkaigi 2025
77web
2
980
チームの性質によって変わる ADR との向き合い方と、生成 AI 時代のこれから / How to deal with ADR depends on the characteristics of the team
mh4gf
4
320
数百台のオンプレミスのサーバーをEKSに移行した話
yukiteraoka
0
590
新卒エンジニア研修の試行錯誤と工夫/nikkei-tech-talk-31
nishiuma
0
180
Road to SRE NEXT@仙台 IVRyの組織の形とSLO運用の現状
abnoumaru
0
370
AIエージェントキャッチアップと論文リサーチ
os1ma
6
1.1k
Featured
See All Featured
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
63
7.7k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
11
610
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
6
320
Faster Mobile Websites
deanohume
306
31k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.1k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
69
4.7k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
104
6.3k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
31
4.7k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Transcript
ふりかえり 一年戦争 2019.3.23 / 全社Meetup / @radiocatz
About me Masamichi Otsuka / radiocat Twitter : @radiocatz Blog
: http://radiocat.hatenablog.com/ Qiita :https://qiita.com/radiocat GitHub : https://github.com/radiocat Android派/Vim派/野球派/ KIRINビール派/ねこ派/鉄塔派 前々職:通信教材企業のIT子会社 前職:SIer(H系&NS系) 現職:2011年入社 現在:楽楽精算開発2課 4月から:配クルチーム ⇐New!
今年度やり遂げたこと 約50回のふりかえりファシリテート ❖ スクラムイベント:約40回 ❖ 勉強会運営など:約5回 ❖ トラブルの事後ふりかえり:約5回
今回のテーマ 一年戦争で学んだ ふりかえりのポイント
質問 「ふりかえり」 してますか?
何のために 「ふりかえり」 しますか?
いろいろなふりかえり ❖ チームや組織のふりかえり ❖ トラブルや不具合のふりかえり ❖ プロジェクトのふりかえり ❖ スクラムのスプリントのふりかえり
今より良くなる 最初のアクションを 全力で決める 基本的にゴールは1つ
KPT:よくあるやつ ❖ 息を吐くように意見を出せる ❖ 意見を垂れ流して終わらないように工夫が必要 膨大なProblem 気遣いの Keep
まず何をやるか? ❖ アクションが決まらないと今よ り良くならない ❖ 理想を描くのではない ❖ 課題解決の場でもない ❖ 次のアクションで理想にどれだ
け近づくか ❖ アクションを絞れていない⇒決 めていない ※うまくいかなかった例 たくさんある課題の改善策を 1つず つ考える作業になっていた
「全力で決める」ための 3つのポイント 以下の内容に知恵を注いでいるか? ❖ 全員が合意できる ❖ 重要なものに絞り込んでいる ❖ タイムリーな内容である
全員で合意する ❖ 今できることか? ❖ 自分たちでできるか? ❖ どれだけ価値があるか? 一見正しそうな事でも全員が できる自信が無いならアクショ ンにつながらない
チーム全員の関心事に集中 する ※この合意が良い判断かどう かはチームの成熟度にもよる
優先づけ ❖ 緊急度 ❖ 重要度 ❖ 価値 重要度をドットで表現 デグレリスクの重要度 洗い出し
パターンとシフト ❖ イベント、振る舞い、感情な どのパターンを探る ❖ 状況の変化を分析 ❖ シフトが起きたタイミングを 分析する 勤務状況の変化
タスクの状態の 変化
旬なものを見つける ❖ 今必要なことはすぐやる ❖ 旬なものは全員に共通する重要な課題の場合が多い 台風はまたすぐ来るかもしれ ないし不安が大きい
今より良くするネタ探し ❖ 意見か事実かを探る ❖ 事実に基づくデータを集める ❖ 今より良くする価値があるものを中心にデータを集める ❖ 漏れなく課題を洗い出すのはMUSTではない(ふりかえりだ けで全ての課題は解決できない)
データあつめ ❖ 何をどれだけやったか ❖ 事象の発生状況 ❖ 事象の影響範囲 どれくらい完了し たか? どれくらい残った
か? どれくらい稼働を 使ったか? Keepはどれくら い? Problemはどれ くらい?
時系列で把握 いつ何がどうなったか? ❖ ふりかえる期間が長い場合 は思い出す作業も必要 ❖ 何らかの変化が起きたタイミ ングを知る 学習スクラムのふりかえりでの タイムライン
事実の確認 ❖ バグが多い⇒どのくらい? ❖ 誰もできていない⇒「誰も」とはど の範囲? ❖ ちゃんとできなかった⇒「ちゃんと」 とは? ❖
できていない⇒事前にどれくらい できるつもりだった? ボリュームや粒 度を把握する 事実を確認
3つのステップ 1. 今より良くできる課題を洗い出す 2. 全力で知恵をしぼる ➢ 全員が合意できるか? ➢ 重要なものに絞り込んでいるか? ➢
タイムリーな内容か? 3. 最初のアクションを決める
そもそも 課題が出ない 意見が出ない場合
全員がチェックインする ❖ 作業を止めてふりかえりに意識を 切り替える ❖ 全員がふりかえりに参加する姿勢 になる ❖ 最初に発言しておくことで会議で 発言する障壁がなくなる
場に集中できそうな方法を選 ぶ 状況によって手段は異な る ❖ 落ち着いて考える ❖ 直感的に発言する ❖ 誰かに選んでもらう
場の展望を確認 ❖ どういう雰囲気になりそうか? ❖ 他のメンバーはどんな姿勢で臨ん でいるか? ❖ 変化や空気の違いを察知する 毎週やっていると、この時点でふりか えりの展開が読めるようになる
ふりかえり一年戦争で 学んだこと
例)モブプロの取り組み ❖ チーム内の知識の偏りが 大きな課題だった ❖ 出来る範囲で少しずつ取 り入れて実践した ボーナスステージで実践するモブプログラミングのメ リットとデメリット -
RAKUS Developers Blog | ラクス エン ジニアブログ http://tech-blog.rakus.co.jp/entry/20181212/scrum/mob -programming
理想はみんな知っている Mob Programming Startup Manual #MobProgramming #モブプロ - Speaker Deck
https://speakerdeck.com/takaking22/mob-programming-startup-manual-number-mobprogramming-numbe r-mobupuro?slide=4
導入期 いきなり理想を目指すのでは なく「今より良くなる」を考える ❖ プロセスの改善 ❖ 定着のさせかた 事前に計画を立てて スポットで導入 より定着させるためスケ
ジュールを固定
定着期 「今より良くなる」を継続 ❖ ルール決め⇒形式知にする ❖ 少しずつ追加や改善をする ❖ やってみてダメなら変える チームのルールを決める スプリント計画時のモブプロ時
間の見積もりルールを追加 スプリント後にモブプロしたら デグレを起こしたので動作確 認工程を追加
進化期 自分たちのやりやすいようにそ の都度工夫する ❖ 文化的な状態になる ❖ 自然と改善が進む ※最初からこの状態は目指せな い 執務スペースに場
所を作ってやりた い時にやりだす 出来そうな事をみつ けて工夫する
ふりかえり一年戦争まとめ
今より良くなるふりかえり 1. ふりかえりの場に集中する 2. 今より良くできる課題を洗い出す 3. 全力で知恵をしぼる ➢ 全員が合意できるか? ➢
重要なものに絞り込んでいるか? ➢ タイムリーな内容か? 4. 最初のアクションを決める
ふりかえりの基本構成 1. 場を設定する 2. データを収集する 3. アイデアを出す 4. 何をすべきか決定する 5.
ふりかえりを終了する https://www.amazon.co.jp/dp/4274066983
参考情報 ❖ Effective Retrospective | Ryuzee.com https://slide.meguro.ryuzee.com/slides/93 ❖ 「ふりかえり」のカイゼンをやってみよう~自分が何者かを考えるのに遅すぎる ことはない:CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/11118 ❖ Fun/Done/Learnによるふりかえりレポート / 学び・楽しさにフォーカスするアク ティビティ紹介 - Qiita https://qiita.com/viva_tweet_x/items/7e279f41f4388d9162ef ❖ ふりかえりは色々あるからこそ面白い - Qiita https://qiita.com/viva_tweet_x/items/1843a2032ecaeba3bc27
今より良くなる 最初のアクションを 全力で決めよう 明日からできるふりかえり
Thanks!
Credits ❖ Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash https://unsplash.com/