本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行う研究グループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文では、Segment Anything Model(SAM)を活用したzero-shotの変化検出モデルしています。
具体的には、2時点(過去と現在)の衛星画像を入力し、2時点のSAMの提案マスクとEncoderが出力する中間特徴量(埋め込みベクトル)を取得するSAM fowardという操作を行います。その後、①過去の衛星画像のマスクに対応する過去と現在の中間特徴量を比較し非類似度を計算する操作、逆に②現在から得られたマスクに対応する過去と現在の中間特徴量比較し非類似度を計算する操作を双方向に行うBitemporal Latent Matchingと呼ぶ計算を行います。その後、このモデルでは、計算された非類似度をソーティングし、ユーザーが指定したハイパーパラメータに基づいが数の変化検出マスクを出力することでzero-shotの変化検出を実現しています。