Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ブロックチェーンとIndexer
Search
yudetamago
January 24, 2020
Technology
0
810
ブロックチェーンとIndexer
yudetamago
January 24, 2020
Tweet
Share
More Decks by yudetamago
See All by yudetamago
Unityでブロックチェーンアプリを作る
yudetamago
0
1.7k
DApps開発特有の_ハマりポイントご紹介.pdf
yudetamago
1
1.3k
スマートコントラクトの監査について
yudetamago
2
570
DApps開発事例 ~CryptoCrystal概要編~
yudetamago
3
280
Gasを誰が払うのか問題について
yudetamago
5
4.3k
Solidityの複数コントラク ト連携を色々試してる話
yudetamago
1
2.1k
Dapps開発におけるSoliidityのはまりどころ
yudetamago
3
2.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
フルカイテン株式会社 採用資料
fullkaiten
0
36k
10分でわかるfreeeのQA
freee
1
3.4k
新R25、乃木坂46 Mobileなどのファンビジネスを支えるマルチテナンシーなプラットフォームの全体像 / cam-multi-cloud
cyberagentdevelopers
PRO
1
130
ユーザーの購買行動モデリングとその分析 / dsc-purchase-analysis
cyberagentdevelopers
PRO
2
100
バクラクにおける可観測性向上の取り組み
yuu26
3
420
よくわからんサービスについての問い合わせが来たときの強い味方 Amazon Q について
kazzpapa3
0
220
小規模に始めるデータメッシュとデータガバナンスの実践
kimujun
3
590
スプリントゴールにチームの状態も設定する背景とその効果 / Team state in sprint goals why and impact
kakehashi
2
100
生成AIとAWS CDKで実現! 自社ブログレビューの効率化
ymae
2
330
なんで、私がAWS Heroに!? 〜社外の広い世界に一歩踏み出そう〜
minorun365
PRO
6
1.1k
【若手エンジニア応援LT会】AWSで繋がり、共に成長! ~コミュニティ活動と新人教育への挑戦~
kazushi_ohata
0
180
Fargateを使った研修の話
takesection
0
120
Featured
See All Featured
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
92
16k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
43
13k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
69k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
8.9k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
88
5.7k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
692
190k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
115
6.9k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
341
39k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
27
1.9k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Designing for Performance
lara
604
68k
Transcript
ブロックチェーンとIndexer 株式会社LayerX 神場 貴之 2019/1/24 blockchain.tokyo#24 supported by AWS 1
自己紹介 神場 貴之(じんば たかゆき) 株式会社LayerX Software Engineer Github: yudetamago Twitter:
takayukib 2
このスライドの前提 • ブロックチェーンとしてはQuorumを使います • 秘密鍵はサービス提供者が管理しています • (ブロックチェーンにある程度触れている方向けです) 3
indexerとは 4
シンプルなDAppsの構成 Quorum Frontend (+MetaMaskなど) tx送信 5
こんなときどうする? 6
デプロイ済みのERC20トークンを使って • 現在balanceが100以上で • 直近1週間のtransfer回数が100以上 のアドレスをリアルタイムに取得出来るよう にしたい 7
何が必要? • 過去1週間分のtransferのイベントログ ◦ 大量のイベント取得、どのブロック番号まで取得すればいい?? • (transferに関連する)アドレスのbalanceの一覧 ◦ アドレスそれぞれに対してERC20のbalanceOfを呼ぶ?? 8
RDBなら addresses address 0x…. balances address balance 0x…. 100 transfer_histories
from to amount block_timestamp 0x…. 0x…. 10 1579791600 joinとwhereで良い 9
indexerを使う理由 • コントラクト(Solidity)で柔軟な検索用メソッドを作るのは難しい • デプロイしてしまったコントラクトに後から検索用メソッドを追加することは出来な い ◦ イベントの定義に貼っているindexも後からは変えられない 10
ストレージのデータ、イベントをRDBに キャッシュ(インデクシング)しよう 11
indexer全体像 12
全体像 Quorum indexer RDB ログ取得 保存 API 取得 13
Indexer全体の流れ1 indexing_status not_indexing block_height 123 RDB ①現在indexing中でないことを確認 ②indexing中状態に変更 ③indexing済みの次のブロック(124)からログを取得する •
現在のindexing状態を記録(二重 実行防止) • indexing済みのブロック番号を記録 14
Indexer全体の流れ2 a 10 block_height 124 b 20 block_height 124 RDB
Quorum name data A a=10 B b=20 ④取得したイベントのログの数だけループ ⑤indexing対象のログならblock_heightと共にDBに保存 • イベントと RDB上のテー ブルのマッピングを作っ ておく 15
Indexer全体の流れ3 indexing_status not_indexing block_height 124 RDB ⑥block_heightを最新のものに更新 16
Indexingの仕方 1. Push型(WebSocketで常時接続) 2. Pull型(HTTPでPolling) 17
Push型 WebSocketでQuorumと常時接続しておき、イベントまたはブロックをsubscribeする • Pros ◦ リアルタイムにindexingすることが出来る • Cons ◦ 受け取る側でエラーになったときに備えてリトライ機構が必要
18
Pull型 HTTPでPollingを行い、Quorumに定期的にブロックを取りに行く • Pros ◦ 失敗しても(ブロック番号を調整して)再実行することが出来る • Cons ◦ Push型よりもリアルタイム性は多少下がる
19
その他 • 一度に取得するブロック数を制限してデータ量・処理時間が長くなりすぎないよ うにする • 中途半端に保存されないように(RDBの)トランザクションで実行する • uint256など通常の数値型では収まらない値に注意する 20
フロントエンドのUX 21
ブロック取り込み前, 未indexingの状態 Quorum API DB 最新のデータ 古いデータ 古いデータ ??? 22
API側でのレスポンスのタイミング 1. トランザクションの送信終了時 2. Quorumのブロック取り込み終了時 3. Indexing終了時 23
24
(ユーザーから見たときの) • レスポンスの待ち時間 • 状態が不整合となる時間 のトレードオフ 25