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Helpfeel開発部のいまと未来2025

 Helpfeel開発部のいまと未来2025

2025年4月11日(金)に開催されたHelpfeel Tech Conf 2025で登壇した際に使った資料です。

Hiroki Akiyama

April 14, 2025
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Transcript

  1. 専⾨性に基づいて、プロダクトの開発‧運⽤と会社の成⻑に貢献する部署 9 Helpfeel 開発部 Gyazo Cosense Helpfeel デザイナー テクニカルサポート 事業開発

    エンジニア エンジニア マネージャー CTO‧開発部⻑ テクニカルフェロー コーポレートエンジニア コーポレートIT アドバイザー エンジニア 53名(うちフルタイム37名) プロダクト別チーム コーポレートIT(情シス)も 開発部所属 プロダクトマネージャー プロダクトマネージャー プロダクトマネージャー
  2. Gyazo 新しい成⻑の兆し Helpfeel 成⻑の積み上げと拡張 Cosense 持続的な成⻑への転換 コーポレートIT ISMS取得など統制強化 15 プロダクトサイクル 3つのプロダクト‧1つの領域

    導⼊期 Introduction 成⻑期 Growth 成熟期 Maturity 衰退期 Decline 拡張 Extension Cosense Gyazo Helpfeel 少⼈数‧統制無 ⼤⼈数‧統制有 コーポレートIT
  3. プロダクト開発3本の⽮ 責任を果たすためのフレームワーク 17 プロダクトの 磨き上げ 顧客要望の 実現化 ソリューション 新規開発 経営視点 新プロダクト

    新商材 営業材料 ロードマップ 開発視点 業務効率化 UI/UX向上 セキュリティ対策 バグ修正 顧客視点 課題‧問題の解決 要望の調査‧実現 プロダクト開発に必要な領域を分類  ベン図なので厳密な分類は不要 3領域のバランスを取るのが重要 3つの視点を開発者全員が持つ
  4. プロダクト開発3本の⽮:ソリューション新規開発 18 ソリューション 新規開発 経営視点 新プロダクト 新商材 営業材料 ロードマップ 経営者の帽⼦を被る

    組織としての意思に向き合う 組織として何に貢献したいか?  「⽣成AIスパムアフィリエイトに   ⼈⽣を賭けていないのはなぜですか?」の回答 資産を作り売上に繋げる
  5. 顧客要望の 実現化 プロダクト開発3本の⽮:顧客要望の実現化 19 顧客‧ユーザーの帽⼦を被る  素⼈発想⽞⼈実⾏ 問題発⾒と課題解決を図る  ビルドトラップを避ける 顧 ‧ユーザーにとっての価値の最⼤化を実現する

    ドッグフーディングで⾒えない問題を解決 プロダクトのスティッキネスに寄与する  課⾦‧受注‧チャーン防⽌に繋がる 顧客視点 課題‧問題の解決 要望の調査‧実現
  6. プロダクトの 磨き上げ プロダクト開発3本の⽮:プロダクトの磨き上げ 20 開発者の帽⼦を被る 専⾨性から⽣まれる気づきでプロダクトを改善する 利益率向上とリスク回避により事業継続性に貢献する 業務効率化  「AIを使える」「ワンクリック化できる」というカイゼン UI/UX向上

     ほとんどのユーザーは指摘せずサイレントに離脱する セキュリティ対策  問題が起きるまでユーザーは気づけない バグ修正  にも時間をちゃんと割く 開発視点 業務効率化 UI/UX向上 セキュリティ対策 バグ修正
  7. プロダクト開発3本の⽮ 22 検討 購⼊ 利⽤ アップセル クロスセル チャーン ソリューション新規開発 未来の新しいサイクルを増やす

    顧客要望の実現化 プロダクトのライフサイクルを強化する プロダクトの磨き上げ サイクルの ⼟台を強くする
  8. プロダクト開発3本の⽮ 23 検討 購⼊ 利⽤ アップセル クロスセル チャーン ソリューション新規開発 未来の新しいサイクルを増やす

    顧客要望の実現化 プロダクトのライフサイクルを強化する プロダクトの磨き上げ サイクルの ⼟台を強くする 短中期の売上  CAC ARPA LTV 中長期の売上 将来価値 競争環境の変化 利益率 事業継続性 リスクコントロール
  9. 25 ハッカー集団がプロダクト開発3本の⽮を実現する テクノロジー アート クラフト デザイン ハッカー ポール‧グレアム 『ハッカーと画家』2005 トム‧ケリーら

    『発想する会社!』2002 ヴァルター‧グロピウス『バウハウス ⾔』1919 ハッカー = テクノロジー ∩ アート ∩ デザイン ∩ クラフト ※中央の図は本来は上図の形が望ましい ベン図. (2023, July 18). In Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/ベン図
  10. 26 ハッカー集団がプロダクト開発3本の⽮を実現する テクノロジー アート ‧知識を実⽤する  ‧知っているだけではダメ  ‧実際に世の中に作⽤する ‧⾔語化し、再現性を図る ‧美しさ  ‧サーフェイスから実装まで

     ‧UIの審美性、コードの美しさ ‧情熱とひらめきと共感する⼒を⼤事にする ‧熱⼼に学ぶ ‧技術に誠実である ポール‧グレアム『ハッカーと画家』2005
  11. デザイン ‧俺‧汎⽤デザイン思考  ‧デザイン思考の壁を壊す ‧IA/UI/UXの定⽯の守破離 ‧前提を疑い、俯瞰する 27 ハッカー集団がプロダクト開発3本の⽮を実現する クラフト ‧プロダクトを⾃ら作る ‧尊⼤な壁を作らず、ともに希求し、  

    考案し、創造する ‧⾼い職業倫理(クラフトマンシップ) 『発想する会社!』2002 ヴァルター‧グロピウス『バウハウス ⾔』1919 (前略) 建築家、彫刻家、画家、我々全員が、⼿⼯業に戻らねばならない!なぜ なら、「職業としての芸術」は存在しないからである。芸術家と⼿⼯業者の間 に本質的な差異はない。芸術家は、⾼められた⼿⼯業者である。天の恩寵は、 彼の意思の彼⽅で、希なる光に瞬き、芸術は無意識に彼の⼿仕事から花開く。 だからこそ、⼿⼯にかかる基礎は全ての芸術家にとって不可⽋なものなのだ。 そしてそこに創造的造形の源泉がある。 だから、⼿⼯業者と芸術家の間に尊⼤な壁を築いて、不当にも階級を区別する ようなことはせず、⼿⼯業者の新しいギルドを結成しよう!建築と彫刻そして 絵画のもつすべてがひとつの形となる未来の新建築を、ともに希求し、考案 し、創造しよう。⼿⼯業者のあまたの⼿によって⽣まれたその新建築は、天空 に向かってそびえることだろう。新たな来るべき信念が結晶した象徴として。 https://scrapbox.io/akiroom/バウハウス ⾔
  12. 31 Human Empowerment Technology テクノロジーの発明により、⼈の可能性を拡張する テクノロジーの発明 ⼈の可能性を拡張 ⽣成AIを中⼼に新しい技術が⽣まれる 新しい技術をより利⽤可能にする 技術と⼈間を接続する

    最終的に⼈を変えていく  できることを増やす  新しい未来を提供する Augmented Human 具体的な実現の話と未来像は この後のセッションをお楽しみください!
  13. 32 最近感じている宿題 できることがどんどん増えている  v0.devやbolt.newでのモックアップ/プロダクト制作  CopilotやCursorやDevinによる開発  Stable DiffusionやMidjourneyの画像⽣成  SunoやUdioによる⾳楽⽣成  ChatGPTやClaudeやGeminiといった統合AI環境 進化の速度(できることの増える速度)も加速している

     MCPやA2Aは進化を加速する シンギュラリティや寿命脱出速度の到達も近い? やりたいことは⾜りるか できることが加速し過ぎて やりたいことが不足する未来 ユーザーにやってみたい と思わせる 魅力的なインタラクションデザイン 透明なデザイン vs 体験指向ソフトウェア やり⽅に辿り付けるのか できることが多すぎて逆に迷子になる CLIやスマートスピーカーのように 事前知識を要求するインタフェース 適切に提案〜到達するインタフェース 懇親会でぜひ議論しましょう