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副業が難しいと思う理由
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wadap
August 21, 2019
Technology
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副業が難しいと思う理由
wadap
August 21, 2019
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Transcript
副業が難しいと思う理由 アル株式会社 和田 修一 / Shuichi Wada / @wadap
自己(社)紹介
自己紹介 現在やっていること • 和田修一 / Shuichi Wada • アル株式会社 取締役CTO(大昔は
nanapi という会社のCTOやっていました) • 開発・プロダクトまわり全般みてます • その他、エンジェル投資なども少々やったりしています • 本業はギタリストだと言い張っています
アルとは? 『アル』はマンガファンが、マンガ愛を投稿することによって、 よりマンガを買う人を増やすためのネット上の情報サービスです。 iOS Web Android
アルの主要な機能につきまして アルは「マンガのコマ投稿が公式にできること」、 「Gmailの受信履歴から購入履歴が作成できること」などが大きな特徴です Gmail連携で購入履歴 を自動生成 許可をいただいたマン ガのコマを投稿できる
今回やろうとおもった経緯 Twitterでぼやいたのがきっかけです
アル社の現状
アル社の現状 副業メンバーはメンバーにいません • 現在、アル社はエンジニア含めて12名 • エンジニアは全体で8名です(うち、フルリモートのメンバー2名) • 全員がフルで稼働できるという前提でのプロジェクトマネージメントを実施
チーム構成 Web/Backendとアプリでチームを分けています Web/Backend iOS/Android Product Owner Data Analyst
Project Management 副業メンバーをいれたときのPMはどうすべきか? • プロジェクトの進行に関しては、すべてスクラムにのっとっていやっている • できる限りスクラム原理主義的に、あまり自社カスタマイズしない方針でやっている • 厳密に整理すると、スクラム ×
副業 がPMの難易度を上げる
スクラムについて
スクラムとは? スクラムガイドラインより https://www.scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf
スクラムの解釈 Product OwnerとScrum Masterと開発メンバーの整理 • Product Ownerは決断をし続ける必要がある • Product OwnerはScrum
Masterと協力し、判断可能なデータを集め整理し続ける • 開発メンバーはできるかぎり決断はせず、バックログ上にある情報で判断をして開発をする
プロダクトバックログの管理 JIRAを使い開発に関わるもの全てに優先順位をつけています
さっきの原則の解釈 自社では以下のルールをコンセンサスとしています • スプリントの期間は1週間とする • チーム内のタスクは誰もができるものである • プランニング時に提示した時間はチームとして誰がやっても可能な時間である • 週の稼働時間(休みの予定など)は事前に提示をし、週単位で稼働可能な時間を算出する
• バックログは週の単位で成果としてみえるものとし、タスクは最長で1日で終わるものとする • スクラムにおけるセレモニーは必須参加とし、事前に稼働ポイントとして計上するものとする ◦ デイリースクラム・リファインメント・プランニング・スプリントレビュー
副業の課題
スクラムガイドライン スクラムを導入する際の原則 https://www.scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf
副業メンバーがいる場合 副業メンバをスクラムで動いてもらうことは可能か? • 「機能横断的である」「開発チームのメンバーに肩書はない」というあたりが難しい • 副業メンバーの稼働時間は週に数時間が限度 • 開発され続けているプロダクトは、ハイコンテキスト • 特殊枠としてのサブチームとして入ってもらうことは原則NGである
副業メンバーがいる場合 スクラム”外”で入ってもらうとすると? • スクラム外ではいる場合、どういったタスクの配分にすべきか? • 整理されたバックログとの管理外でタスクを管理すべきか? • 結果として、副業メンバー用のタスクリストを別に管理をする必要がある? • 進行中のタスクとクリティカルパスがあったときの管理・把握方法はどうすべき?
企業側との契約について 請負契約 民法第632条(請負) 請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することに よって、その効力を生ずる。
企業側との契約について 準委任契約 民法第644条(受任者の注意義務) 受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う。
企業側との契約について どちらの契約でもできないこと • 契約は、請負契約か準委任契約となる • 発注側に指揮命令権はない • どのようにプロジェクトとして成果を上げるために参加をしてもらうのがベストか?
個人の経験から考える、可能そうな副業 技術顧問やコンサルをやっている(た)経験からできそうなポイント • その場で完結できること ◦ 複雑な会議の論点の整理や会議のファシリテート ◦ 事業計画のレビュー ◦ 実装・設計のレビュー
◦ 社内研修 ◦ マネージャー層の1on1 ◦ 採用業務(募集要項作成・書類選考・面接・入社前面談) • 手離れがよい、点のタスク ◦ 新規事業の企画書作成 ◦ 協力会社の紹介 ◦ 調査やレポート作成など
どのように副業メンバーに活躍してもらっているのか Project Managementの観点などから伺いたいです • 決して副業という働き方を否定しているわけではありません • ただ、プロジェクトマネージメントの観点から見ると非常に難易度があがるという認識です • そのあたりをどのようにうまくやっているのかを知りたくて、今回の会を開きました
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