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LangChain/LangGraphの進化からみるLLMによるAIエージェントの開発

os1ma
December 03, 2024

 LangChain/LangGraphの進化からみるLLMによるAIエージェントの開発

LLMを組み込んだアプリケーション開発のフレームワークであるLangChain/LangGraphは、LLMベースのAIエージェントの開発においても定番の選択肢の1つとなっています。そんなLangChain/LangGraphは最初から現在のかたちであったわけではなく、開発者のニーズを踏まえて徐々に進化してきました。本セッションでは、これらのフレームワークの進化からLLMベースのAIエージェントの開発についてたどっていきます。

イベントページ:https://devx.jp/mt202411

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December 03, 2024
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Transcript

  1. 会社名 株式会社ジェネラティブエージェンツ (英文:Generative Agents, Inc.) 所在地 東京都港区 ※ 全社員リモート勤務 役員構成

    CEO 西見 公宏 COO 吉田 真吾 CTO 大嶋 勇樹 設立年月 2024年3月14日 事業内容 AIエージェント技術を軸とした生成 AIアプリケーション開発 支援、コンサルティング、教育・研修サービスの提供 生成AIアプリケーション開発支援 「LangChain」の公式エキスパートとして、生成AIを活用したソフトウェア開発を支 援します。生成AIを活用した課題解決、新規事業に向けたコンサルティングサー ビス、チームの開発力を上げる教育・研修サービスを提供します。 ノーコードツール「 Dify」のプロサポート Difyとはチャットボット、文章要約やコンテンツ生成など、多彩なワークフローを 現場の社員自ら構築できるツールです。当社はDifyを提供するLangGenius社の 公式パートナーとして、自社内のDifyインフラ構築、導入支援・オンボーディン グ、活用定着支援、アプリ開発研修などニーズに応じたプロフェッショナルサ ポートを提供します。 株式会社ジェネラティブエージェンツ - 会社概要 AIエージェントが「ハブ」となり 人間とAIエージェントの協働が 当たり前になる世界を実現する
  2. 代表取締役CEO / Founder 西見 公宏 Masahiro Nishimi 事業会社の顧問CTOとして活動するソフトウェア開発のスペシャリス ト。AIエージェントを経営に導入することにより、あらゆる業種業態の 生産性を高めるための活動に尽力している。

    「その仕事、AIエージェントがやっておきました。――ChatGPTの次に 来る自律型AI革命」(技術評論社)単著、Software Design「実践LLMア プリケーション開発」(技術評論社)連載。 主な著書 『その仕事、AIエージェントがやっておきました』 取締役COO / Co-founder 吉田 真吾 Shingo Yoshida AWS Serverless Heroとして日本におけるサーバーレスの普及を促進。 「ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門」(技 術評論社)共著、「Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシス テム構築入門」(技術評論社)共著、「AWSによるサーバーレスアーキ テクチャ」(翔泳社)監修、「サーバーレスシングルページアプリケー ション」(オライリー)監訳、「AWSエキスパート養成読本」(技術評 論社)共著。ChatGPT Community(JP)主催 主な著書 『ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門』 『Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシステム構築入門  エンジニア選書』 取締役CTO / Co-founder 大嶋 勇樹 Yuki Oshima 大規模言語モデルを組み込んだアプリケーションやAIエージェントの開 発を実施。 個人ではエンジニア向けの勉強会開催や教材作成など。オンラインコー スUdemyではベストセラー講座多数。 「ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門」(技 術評論社)共著。勉強会コミュニティStudyCo運営。 主な著書 『ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築 [実践]入門』 運営メンバー
  3. 11/9に書籍を出しました! 『LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門』(技術評論社) LangChain公式エキスパート 株式会社ジェネラティブエージェンツ 西見公宏、吉田真吾、大嶋勇樹 [著] • OpenAIのチャットAPI プロンプトエンジニアリング LangChainの基礎 • 検索クエリの工夫 リランクモデル ハイブリッド検索

    • LangSmithを使ったRAGアプリケーション評価 • LLMを活用したAIエージェントの起源と変遷 • LangChain/LangGraphによるエージェントデザインパターンの実装 LLMを組み込んだアプリケーションの開発について、 初心者の方も経験者の方もぜひ手に取ってください!
  4. LLMは何がすごいのか わたしの場合は 【補足】 最近は「Zero-shot」という表現が、Zero-shot PromptingやFew-shot Prompting(Zero-shot LearningやFew-shot Learning)という プロンプトにいくつデモンストレーションを入れるかを指すことも多いです しかし、もともとZero-shot

    Learning、Few-shot Learningという言葉は、学習につかうデータの数が0個や数個であることを指します ここでは後者の学習に使うデータが0個であることを指して「Zero-shotの学習」と言っています Zero-shotの学習で 未知のタスクに対応できること が非常に衝撃でした (もちろん対応できないタスクもたくさんあります)
  5. 従来の機械学習とLLM 従来の機械学習 LLM • 用途に応じて0から専用の 機械学習モデルを作る • または既存のモデルを用途に応じて ファインチューニングして使う •

    自然言語の入力(プロンプト)を 変えるだけで様々な用途に使用可能 • 既存のモデルをそのまま使うのが ベース(ファインチューニングは 追加の工夫という立ち位置) 既存のモデルをそのまま様々なタスクに活用できるLLMは、 従来の機械学習とは大きく異なります
  6. MRKL(2022年5月) Web検索に限らず、LLMが様々なActionを選択して呼び出そうとする 汎用的なアーキテクチャ「MRKL」が提案されました • Weather API • Currency • Wiki

    API • Calendar • … Karpas et al.(2022) 「MRKL Systems: A modular, neuro-symbolic architecture that combines large language models, external knowledge sources and discrete reasoning」 https://arxiv.org/abs/2205.00445
  7. 人間による部分的な管理下において、複雑な目標を、複雑な環境で、適応的に達成する度合い OpenAI『Practices for Governing Agentic AI Systems』より 「現在の通常のAI」と「AIエージェント」には明確な境界があるのではなく、 以下の4つの性質が強いほどAIエージェントらしいと言える。 目標の複雑さ

    環境の複雑さ 適応性 独立した実行 複雑で広範な目標を達成できるほどエージェントらしい 多くの環境、利害関係者、外部ツールの関係が必要なほどエージェントらしい ルールベースの対応だけでなく、予期しない状況に対応できるほどエージェントらしい 目標の達成までの人間の加入が少ないほどエージェントらしい エージェントらしさ(Agenticness)とは?