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(スライド版) 5つの取り組みにより「行動規範」が全社に圧倒的に浸透した話 / compet...

(スライド版) 5つの取り組みにより「行動規範」が全社に圧倒的に浸透した話 / competency

会社として目指すミッション・ビジョンや企業理念に加え、会社に属する社員に求める「行動規範」を、何かしらの形で定めている会社は多いかと思います。

我々ベーシックでも、「コンピテンシー」という形で定めています。会社によっては「バリュー(Value)」や「クレド(Credo)」として制定している場合も多いかと思います。

バリュー、クレド、コンピテンシー、これら「行動規範」と位置付けられるものは、その組織に社員として属する以上重要な要素であり、我々ベーシックにおいても、日常業務、採用、評価、あらゆる面において行動規範を重視しています。

ところが、この行動規範については、「策定」の方法論については世の中に素晴らしいコンテンツがいくつも出ている一方で、策定された行動規範の「浸透」にいての情報は限られているように感じていました。

当然のことながら、行動規範は策定して終わりではなく、それが社員に浸透してはじめて意味があるものです。そこで、以前に「行動規範の浸透」に焦点を当てた以下のnoteを公開したところ、ありがたいことに大変多くの反響をいただきました。
https://note.basicinc.jp/n/n7018620c98d7

今回のスライドは、そのnoteをベースとして、より気軽にご覧いただけるよう、エッセンスを簡単にまとめたものになります。
経営層や人事として働いている方で、

・これから「行動規範」の導入を検討している
・「行動規範」は導入済みだが、その浸透に苦労している
・テレワークが中心となる中で「行動規範」が弱まってきている

などの課題をお持ちの方にとって、このスライドが少しでも参考になれば幸いです。

Takeshi Sumida

August 01, 2021
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Transcript

  1.  ベーシックにおける「行動規範」 ”コンピテンシー”として定義、成果を出すために必須の要素として位置付け 専門性 行動 (コンピテンシー) 指向/態度 性格/基礎能力 ・対人面、課題解決面に関する性格的特性 ・言語的能力、数量的能力など ・積極性、協力性など

    ・専門職指向、管理職指向など ・その業務で必要とされる  固有の知識や技術 ・その業務で必要とされる課題に  向き合う姿勢や実際の行動  コンピテンシーとは?  高業績者に共通してみられる行動特性のこ   と。「ある職務や役割において優秀な成果   を発揮する行動特性」などと定義されてい  る。  社内で高い業績を上げている社員の専門技   術・ノウハウ・基礎能力等を細かに観察し、  何がその人を「仕事のできる社員」にして  いるのかを明らかにするもの。  出典:MS-Japan 仕事の成果
  2. 行動規範の浸透のための「5つの取り組み」 1  分かりやすく噛み砕く 2  適切に評価を行う 3  繰り返し啓発する 4  日々の行動レベルに落とし込む 5

     部署ごとに責任者を据える 策定だけでは不十分、本質的に会社に”浸透”させるための具体策が必要
  3. (参考) 浸透度合いをモニタリングする上でのポイント 行動規範ごとのレベル感を明文化しておく 項目 点数 レベル定義 GOAL ORIENTED 【1】 目標に対して日々の仕事を積み上げることに集中し、目標達成に向け、常に逆算行動がで

    きていない人が多い 【3】 与えられたミッションの達成を諦めず、複数のミッションの優先順位をつけながら最後ま で「コミット」することができている人が多い 【5】 日々の施策や行動が常にゴールからの「逆算」に基づいて行われており、内部のリソース のみにこだわらず外部の知見や協力も適切に得ながら、ミッション達成にこだわり抜くこ とができている人が多い TRY & LEARN 【1】 行動計画がしっかり立てられていない、または、行動スピードは速いが、仮説設計がやや 甘いため、検証からの学びが少なく、やり方の改善が進まない人が多い 【3】 ミッション達成に向けて、速いスピードで「PDCA」が回せており、それぞれの施策や行 動を決してやりっぱなしにせず、常に学びへ繋げ改善を重ねていっている人が多い 【5】 社内の各種データを適切に活用しながら物事を俯瞰・構造的に捉えることができ、日々の 施策や行動にとどまらず、半年〜1年以上単位での中期的な「仮説検証」精度が高く行わ れている人が多い TEAM SPIRIT 【1】 自分のミッションや成果に集中し、チーム全体のミッションや成果に対するコミットや支 援が弱い人が多い 【3】 常にチーム全体のミッション達成にコミットをし、自らの行動をどう変えればチーム成果 が高まるかを考え行動出来る人が多い 【5】 周囲からの信頼を獲得することで、チーム全体の求心力を高め、高い成果を出すべくチー ムをリードしている人が多い 社内サーベイでもよくある、「とてもできてい る」「まあまあできている」というような聞き 方ではあまり意味がない。行動規範体現のレベ ル感の考え方は人によってまちまちであるから こそ、会社として求める基準を行動規範ごとに レベルに分けて明文化しておくべき。 その上で、質問の対象を「あなた」ではなく 「あなたのチーム」にすることがお勧め。本人 ではなく「周り」を評価基準とすることによ り、自分の行動規範自体は高いと考える人も、 自分のみならず他のメンバー含めチームとして 行動規範を高めるにはどうすべきかを考えるよ うになり、行動規範が会社全体に本質的に浸透 することに繋がると考えるため。
  4. 今後ますます高まっていく「行動規範」の重要性 “テレワーク”が働き方の主軸の会社では、行動規範の浸透は必須の要素の1つ コミュニケーション 設計 社員同士のコミュニケー ションが円滑に行われるた めの、仕組みや制度が整備 されている。(オンオフ共) 評価制度 「成果」に基づいた評価を

    行う仕組みが備わってい る。またその評価を適正に 行うための「目標設計」が 徹底されている。 行動規範 社員にとって欲しい「行動 規範」が統一されている。 またその浸透がなされる仕 組みが備わっている。 環境整備 出社しなくても業務を完結 させられるようアナログな 作業が排除され、生産性向 上に必要なシステムが整備 されている。 ベーシックが重視する、テレワークの中でも”成果を最大化”するために必要な4つの要素